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必要とされたい私が、結婚できなかった理由



    私は結婚願望が強い。
    それなのに、この年齢になるまで一度も結婚したことがない。

    「独身主義なの?」

    そう聞かれることがありますが、決してそんなことはありません。むしろ若い頃から結婚には憧れがあり、いつかは家庭を持ちたいと思っていました。

    それなのに、なぜ私は結婚できなかったのだろう。

    その問いは、誰よりも私自身が知りたかったことでした。


    私は仲の良い両親のもとで育ちました。
    だからこそ、結婚には温かなイメージがあります。
    もちろん、大人になるにつれ、結婚が幸せを保証するものではないことも知りました。

    今は「結婚したい」というよりも、この先の人生を穏やかに共に歩めるパートナーと出逢えたらいいと思っています。


    では、これまでの恋愛はどうだったのか。

    振り返ると、お世辞にも結婚を考えられる相手ばかりではありませんでした。
    私は、結婚を望みながら、その願いとは反対の相手ばかりを好きになっていたのです。

    なぜなのだろう。

    その答えを探したくて、私は少しずつ過去を辿りました。
    人生に大きな爪痕を残した恋愛。
    その苦しさの中で出会ったのが、『嫌われる勇気/古賀史健、岸見一郎』でした。

    「承認欲求」という言葉を知ったとき、自分の中で何かが動き始めた気がしました。
    その後、『なぜあなたは愛してくれない人を好きになるのか/二村ヒトシ』を読み、私は元恋人で心の穴を埋めようとしていたことに気づきます。

    彼を愛していたことは本当です。

    けれど私は、「愛すること」と「必要とされること」を混同していたのかもしれません。
    その気づきは、私の人生を少しだけ前へ進めてくれました。


    それでも私は、また同じような恋愛を繰り返します。

    そこで、さらに過去へ遡りました。
    長女として生まれ、二人の妹と優しい両親に囲まれて育った幼少期。
    両親は夫婦で書店を営んでいたため、私は鍵っ子でした。
    あの頃から、「私がしっかりしなければ」という思いを抱くようになったのかもしれません。

    その後、家族のもとを離れ、好きなように生きた時期もありました。
    妹とルームシェアをし、人生をやり直せそうだと思ったこともありました。
    それでも私は、何かに抗うようにボストンバッグ一つで関東へ向かい、恋をし、傷つき、また歩き出しました。

    振り返れば、その時々で何かに夢中になっていました。ヴィジュアル系バンド、ハードコア・パンク・ミクスチャーバンド、芸人、格闘技、韓流ドラマ、K-POP。恋愛がうまくいかない時間も、夢中になれるものが私を支え、前を向かせてくれました。

    そして過去を見つめ続けた先で、ようやく一つの答えに辿り着きます。

    私は結婚したかった。

    でも、本当に求めていたのは結婚そのものではなく、「誰かに必要とされる私」だったのではないか。
    恋愛でも、人間関係でも、「必要とされること」が自分の価値だと思い込んでいました。
    そして現実を見ているようで、現実を見られていなかったのでしょう。

    だから私は、一緒に穏やかな人生を歩める人ではなく、必要とされることで自分の存在を確かめられる相手を選び続けていたのかもしれません。
    その執着は、最近まで私の中にありました。

    けれど今、ようやく少しずつ手放せるようになった気がしています。
    結婚は、人生のゴールではありません。
    誰かに必要とされるためではなく、自分らしく穏やかに生きること。
    その道を歩いた先で、もし人生を共に歩みたいと思える人と出逢えたなら。


    そのとき私は、「必要とされたいから」ではなく、「この人と生きていきたいから」という理由で、その人の隣を選びたいと思います。
    遠回りだったからこそ、ようやくここまで辿り着けたのだと思います。




     
     
    積読1400冊超の積読家📚(2026年現在) 読書エッセイや読書記録、映画・韓国ドラマの感想を綴っています。 本と珈琲と静かな時間が好き。 50歳までにブックカフェ開業が夢。 本とともに生きる日々を発信しています。

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