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ウインク一発、電車まで|うなぎの日記

    ウインクの破壊力
    殺傷能力の高すぎるウインク
    ウインクされて生理きた

    いや、なんのこと?だよね
    はい、説明します。

    宝塚を好きになって間もない頃。
    演目は
    雪組『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』。

    音月桂様が銀橋でソロを歌い、
    ジャケットの襟を片手で開いて、
    ゆっくり……

    バチーーーン!

    と音が聞こえてきそうなウインクを!

    あまりにも美しかった。

    ウインクしていない方の目はもちろん、
    頬も口元もまったく動かない。

    片目だけが完璧に閉じる。
    眼球のカーブにそって皮膚がゆっくり滑り下りてくる。
    訓練された人間のウインクって、ここまで芸術になるんだ。
    強すぎる。

    その衝撃を更新したのが、
    星組『大王四神記』のフィナーレ。

    当時は星組を追いかけていて、
    柚希礼音様の、あのスローーーなウインク。

    フィナーレ始まりのあの音楽
    ちゃちゃらら らら!
    2階席あたりを指差して ゆっくり!
    「まだ閉じないの!?」
    と思うくらいゆっくり閉じて、

    最後にズドン。

    もう格好良すぎて、
    毎回心臓が忙しかった。

    音月桂様とは違い少し口元がニヒルに歪む柚希礼音様のウインク!
    っはーー!かっこよすぎて…!
    ホルモンバランス崩れるよ!!

    あのDVDはたぶん60回くらい見た。
    オソオセヨ〜!

    そして
    今はひとりのご贔屓を追いかけている。

    5番手くらいから見ているけれど、
    最初はあまりウインクをしない人だった。

    たまに飛び出すレアウインク。

    見られた日は、
    「今日は当たりだ…!」
    と、レアさゆえでもある幸せを噛み締める。
    人にめっちゃ話す。

    月日は流れ、ご贔屓も番手が上がり、
    3番手あたりからウインクが増えた。

    もう、たまらない。気絶する。
    ありがたすぎ。

    公演中にウインクをもらえた日は、
    終演後も心臓が落ち着かない。

    劇場を出ても。

    電車に乗っても。

    家に帰っても。

    「あのウインク…」

    と何度も思い出してニヤける。

    宝塚を好きになった頃は、
    「なんてすごいウインクなんだ」と見惚れていた。

    今は違う。
    「ウインクきたーーーー!!」
    それだけで心臓が忙しい。

    ウインクの技術への感動は、とっくに恋心に飲み込まれてしまった。

    しかし先日のFNS歌謡祭を見て
    沼に落ちる人々の
    ウインク素晴らしい!という呟きを見て
    久しぶりに思い出した。

    ああ、そうだった。
    私もあの芸術みたいなウインクに、最初に心を撃ち抜かれたんだった。

    宝塚のウインクは、
    ただ片目を閉じる仕草じゃない。

    鍛えられた表情筋、徹底された表情管理、
    絶妙な間
    そしてスターとして積み重ねた説得力で完成する芸術だ。

    だから今日も思う。
    タカラジェンヌのウインクは、国宝である

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    うなぎ日記 40代の日常をエッセイ漫画にしています Instagramでも同名で活動中 ビールと漫画と宝塚と韓流ドラマが栄養源 読んでる間だけ、なんにも考えなくていいやつです エッセイ漫画・挿絵・イラストなどお仕事のご相談も歓迎です 問い合わせはInstagramDMまで

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