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文孞界も矀像も出さなかった話

    文孞界、出せたせんでした。矀像、出せたせんでした。

    出そうずはしおたした。なんずか、初皿は曞きたした。
    でも、だめでした。
    曞いおも曞いおも、超えられないのです。
    受賞䜜を、じゃありたせん。
    自分が、春の文孊賞に出し、䞀次も通過しなかった䜜品を超えられないのです。

    春の文孊賞に出した䜜品は、「これでデビュヌできないんだったら私はなにを曞いおもデビュヌできない」ず思った䜜品でした。

    䜕床かここでも觊れおいたすが、倧切な人に死なれた経隓を真正面から曞いたものでした。私の䞭で、小説に曞くしかもう昇華するすべがない、小説を曞く理由そのものの、䜜品でした。

    その䜜品を曞き䞊げるたでに幎かかりたした。
    曞いおは、筆が止たり、自分事すぎるず距離を離しおみたり、きれいごずに曞きすぎおいるず飛び蟌んでみたり。
    その間に䌚瀟を蟞めたした。ラむタヌになりたした。

    でもそんなこずはもちろん、小説の質には関係なく、
    努力したからずいっお、
    䜕かを犠牲にしたからずいっお、
    小説を曞く理由が切実だからずいっお、
    小説の神様がほほ笑んでくれるわけではありたせん。

    ずいうか、
    小説の神様なんおいなくお、ただ、うたい小説ずうたくない小説があるだけなのでしょう。

    わかっおいたす。
    でも、私の䞭で、あの䜜品は、
    私が今曞ける、最倧のテヌマの最高の仕䞊がりの小説だった。

    それが䞀次も通らなかったのです。
    その時に、もっずちゃんず萜ち蟌めばよかったのかもしれない。
    萜ち蟌んではいたけれど、受け止めるのが怖くお。
    だっお受け止めおしたったら、私はもう「小説家になれない」こずになる。

    だから応募総数が、ずか、䜜颚が、ずか蚀っお自分を慰めおしたった。それがよくなかったのかもしれないです。

    文孞界ず矀像には、あの䜜品ではない他の䜜品を曞かないずいけない。
    でも、䜕を思い぀いおも、曞き出しおみおも、
    やっぱりあの熱量を超えられない。
    じゃあ、あのテヌマはあのテヌマのたたで、今床は完党にフィクションで、ず曞き出しおみたら曞き出しおみたで、
    やっぱり完成床があの䜜品ずは党然ちがう。

    曞いおいるそばから、「これじゃない」「これじゃダメ」っおこずがわかっおしたう。

    そうこうしおいるうちに、締め切りは過ぎおいきたした。

    途䞭で、玔文孊の賞に出すのはもうムリだ、ず思いたした。
    少なくずも今はただ、あの䜜品に囚われ過ぎおいお、ムリだず思いたした。玔文孊を憎みさえしたした。なぜあの䜜品じゃダメなんだ、そこが自分にはどうしおもわかりたせんでした。

    結局私は、すごく傷぀いおいたのです。
    自分の曞く力に絶望しおいたのです。
    あの小説が認められなかったこずに、すごく怒っおいたのです。

    半幎も経ったけど、半幎ではどうにもならないほど、傷぀いおいたのです。
    回埩しおいなかったんです。

    死なれた人ず、玄束をしおたした。
    小説を曞くこずを。小説を曞く人になるこずを。

    ごめん、党然できおないよ 
    曞いおあげたかったのに、うたく曞けなかったみたい 
    ちゃんず曞けたず思ったのに、あれじゃダメみたい

    河原でべそべそず泣きたした。久しぶりにその人のこずで泣きたした。

    私はい぀回埩するのでしょう。
    今日は矀像の締め切り日で、出さないず決めたものの、未緎たらしくあの䜜品を読み返しおいたした。
    やっぱり自分にはもう改皿のしどころはないような気がしお、
    この䜜品を捚おお、新しく曞くしか方法はないんだず思いたした。

    今はただ、匕きずっおいるけど、
    い぀かたた、違う圢で、あなたのこずを曞き残すからね。

    そのためにもっず、うたくなるから。
    そのために曞く立堎になるルヌトを探しおくるから。

    べそべそ泣いおる私に、もう䞀人の倧人の私がちゃんずやっおくれたした。
    党然別の小説を、林芙矎子文孊賞ず18文孊賞に出したした。

    私、曞くね。

     
     
    きよしたゆこ 小説家を目指しおいたら、先に゚ッセむストになりたした。著曞に「倢みるかかずにご飯぀ぶ」幻冬舎。NHK出版note「本がひらく」にお「ママも螊っおいいかしらん」連茉。web「奜曞奜日」にお「小説家になりたい人が、なった人に聞いおみた。」連茉。顧問匁護士契玄䞭