
私がまた恋をしてしまったら、、、
お待たせしました。
桜庭紫音。34歳。秘書
宝城碧斗 社長 40歳
赤川隼人 元カレ 34歳
赤川優斗 隼人の弟 22歳
宝城虹色(れいか)隼人の婚約者 42歳 社長の姉
第3話 彼女
社長からの電話に気づかず、私は病院にいた。
「兄は今、幸せなんで会わない方がよいと思います。もうすぐ来るので」
と弟さん。
「分かりました。でも、遠くから一目見てもよいですか?」
「それなら、大丈夫です」
私はその場を離れた。
10年経った隼人さんがいた。
もう、隼人君でいっか。
「ゆう、いつもありがとう。れいかが今日も仕事で」
「大丈夫だよ。兄さん。れいかさんも仕事変わったばかりで忙しいだろうし」
「今日は日勤だって」
声は変わらなかった。
「そっか」
「さっき、女の人とお話ししてたけど、誰」
「あっ、初めて来た人みたいで、病院の売店の場所聞かれてただけ」
「そっかー。てっきり彼女かと」
「いやいや、あんな綺麗な人、釣り合わないよ」
「綺麗だったんだ。どんな人か見てみたかったなー」
「れいかさんに怒られるよ」
2人は笑いあっていた。
会計が呼ばれた。
私はその場から離れて会計をした。
戻ったら2人はいなかった。
私は病院から出て携帯を見た。
着信が10件。
慌てて私はTELをした。
「すみません。お電話出られず」
「今レストランにいて、位置情報送ったから今すぐ来て」
「社長で間違えないですか」
と言う前に切れた。
私は仕方なく向かった。
よく友達と行くレストランに。
着くと、社長がいた。
「紫音さん、10分遅刻だよ」
「13時に約束してましたか。」
「呼ばれたら、10分以内にくること」
「GPSがない限り、どこにあなたがいるかは私には分かりません」
「じゃ、お互いにGPSつける?」
「怖すぎる」
私たちは笑った。
私は常連だから、頼もうとしたが、社長の手前、
「ワイン、おすすめで」
と言った。
「昼から飲むねー」
社長が言ったが、
「今日はお休みなので」
と答えた。
「ここのハンバーグが絶品でぜひ食べて欲しくて」
と社長は全然気にしないで言った。
常連だし、知っとるわと思ったが、
「そうなんですね。楽しいです」
と社交辞令を並べた。
そしたら、いつも通りのハンバーグが来た。
いつも通り美味しかった。
「今日はご馳走さまでした。では」
と帰ろうとしたら、またまた、彼を見かけてしまった。
弟さんと2人。
弟さんは気づいて、気まずそうな顔をしている。
隼人君は、こちらにやってきた。
どう言うこと?
社長も気づいて、
「隼人君と、、、」
「弟の優斗です」
「兄さん、そちらの方は?」
「れいかさんの弟さんの宝城碧斗君」
「いつもお世話になっています」
「婚約者って社長のお姉さんだったのですか」
私は声を出してしまって、慌てて黙った。
「うちの姉と知り合い?」
「なんでそのことを?」
弟さんは気まずそうな顔をしている。
「私はゆうくんが彼氏で」
慌てて、適当に嘘をついてしまう。
「そうそう、俺の彼女」
「はじめまして、お兄さん、桜庭紫音です」
「はじめまして、赤川隼人です」
全然知ってるのに変な感じ。
社長がびっくりして、めっちゃ戸惑ってる。
「かなり若そうだよね」
「22歳です」
「12歳差」
「年の差なんて」
「れいかさんと8個差だけど」
「でも、諦めない」
社長が言った。
私は優斗さんとイチャイチャしてみた。
そんな社長がなんだか面白くて。
優斗さんは戸惑いながら、
「しーちゃんはでも俺のものだから」
と言っていて、役者でも目指せるじゃんとか思った。
「彼女いたならよかった。オレとタメみたいだけど。オレのこと、知ってる?」
と隼人君に言われて、
「ゆう君から聞かれて少しは」
と答えた。
「では、質問です。オレの1番好きな食べ物は?」
あまりにも無邪気な過ぎる隼人君にあの頃に戻ったみたいに答えてしまった。
「それはもちろん、唐揚げとカレーライス」
すると、
「なんで、分かったの?やっぱり知り合い?高校の同級生とか」
あまりにも詰め寄ってくる隼人君にタジタジの私。
「しーちゃんが困ってるでしょ?俺の彼女なんだから、イジワルは禁止でね」
「では逆に質問です。優斗君、紫音さんの好きな食べ物は?」
「それはもちろんキムチ鍋」
私は微妙な顔をしたが、
「大好き」
と答えた。
社長はメモっていた。
実は辛いもの苦手だけど、ここはなんとかしのがないと。
隼人君が言った。
「チョコレート」
本当はそっちが正解。
「何言ってるの。兄さん、甘いものは彼女は苦手だから」
やばい設定めちゃくちゃ。
でも、もしかしたら、隼人君思い出してきた?
「お待たせ。あらっ。あおもいたの?彼女さん?」
そこに彼女が現れて余計話がめちゃくちゃになりそうだった。
どうなってしまうの?
私もわからない。
続く
次回は31日20時でお願いします。