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Photo bysugerpowder

褒めてくれた人。

    区の作品展に、息子の図工の作品が展示された。
    学校代表に選ばれたと聞いたとき、私は少し驚いた。

    普段から絵が得意なタイプではない。むしろ、授業中じっと座っていることのほうが大変な子だ。

    それでも展示された貼り絵は、確かにきれいだった。
    色の組み合わせは大胆で、どこかのびのびとしている。親バカかもしれないが、素直に「素敵だ」と思えた。

    図工の先生の助言もあっただろう。
    もしかしたら、息子に少し自信を持たせようとしてくださったのかもしれない。
    理由はどうあれ、私にとってはありがたい出来事だった。

    作品の前で写真を撮っていると、同じ学童に通う女の子とお母さんがやって来た。
    その子は息子より二歳年上で、小柄で、少し障害があって言葉は多くないけれど、いつも元気で愛らしい女の子だ。

    息子の作品を見て、お母さんが、「すごいね」「きれいだね」と何度も褒めてくれた。

    その瞬間、胸の奥がじんわりと熱くなった。

    自分の子どものことで、きっとたくさんの思いがあるはずなのに、他の子の作品をこんなにも素直に褒められる。
    その姿が、とても美しく見えた。
    私は、少しだけ頭が下がる思いがした。

    息子は誇らしげな顔をしていた。
    私はその横顔を見ながら、静かに安心していた。

    たまたまの出来事かもしれない。
    それでも、こんな小さな光のような瞬間があると、人はまた少し前を向ける。

    息子の学校の送り迎えの時、子供たちに声をかけると、
    キラキラした笑顔で答えてくれる。

    これからもずっと、子供たちの笑顔を守っていきたい。

    そんなことを思った、静かであたたかい一日だった。


     
     
     
    カラオケが好きな、高齢出産、更年期世代の都内で暮らすママ。 ADHD・ASDの息子との日々や、心が揺れた出来事などを、等身大で綴っています。 子育てのことだけでなく、母として、一人の女性として感じたことも。 読んだ人の心に、小さな光が灯ればうれしいです。

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