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【ボカロになったらいいなと思う曲を自分で作詞しました】〖64〗"相手をミュージカルに持って来させるミュージカル"

    タイトル『相手をミュージカルに持って来させるミュージカル』

    友を失った主人公
    あまりの悲しさに胸を痛める
    あぁ、こんな時どうすればいい?
    主人公よ 歌うのです
    ここはミュージカル 思いを歌に乗せて
    ありのままに 歌うのよ
    どうした? 悲し過ぎて歌えないのか?
    そんな事をしている暇はないよ
    もう音楽が始まっている
    ほらほら、歌えよ

    指揮を振れば奏でる音色
    それに釣られて歌い出す
    心の中に浮かぶ思い
    苦しみ 楽しみ 嘆き
    みんなそれぞれ違うけれど
    普段言えないような事も
    歌に乗せてしまえば
    問題なし

    まだ彼は歌わない
    かれこれもう三十分経過している
    彼は何がしたいのだろう
    そんなに彼女に振られたのがショックか?
    それとも時が止まったのか?
    でも、彼はクシャミをした
    だけど 歌を歌わない
    音楽だけが延々と続いている
    なんか頭がおかしくなるよ
    さぁ さぁ 早く歌いなさい

    ここで歌わないでどうなる
    観客激冷め 即退場
    あなたが歌うのは観客を
    盛り上げるため
    それ あっそれ それそれ
    黙っていたら役者失格
    そんな事情を知ってる訳ないけど
    歌を歌わないミュージカルは
    ただの劇

    おいおいどうした
    (おいおいどうした)
    なぜ歌わない
    (なぜ歌わない)
    心を曝さらけ出せよ
    (心を曝さらけ出せよ)
    歌え!(歌え!)
    歌え!(歌え!)
    観客は待ちくたびれている
    (誰も見なくなっている)
    観客が帰り始めている
    (ずっと同じ画面だから)
    観客が怒っている
    (同じ音楽ばかり流れているから)
    我々も限界だ
    我慢の限界だ
    監督に抗議を――おい、ちょっと待て!
    彼は立ち上がる
    (彼は立ち上がる)
    夕陽を見ている
    (夕陽を見ている)
    そうだ! そうだ!
    歌え! 歌え!
    大地を踏んで 大きく息を吸って
    歌え! 歌え!
    歌え! 歌え!
    歌ったーーーーーーー!!!

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