
同性同士の暮らしに想いを馳せる・・・吉屋信子記念館
今年のゴールデンウイークに吉屋信子記念館に行ってきました。
ご存知の方はご存知ですが、吉屋信子は少女の日常を描いた小説家です。
代表作の「花物語」は10代くらいの女の子の短編がオムニバス形式で掲載されています。少し物寂しいストーリーが多いかな。
吉屋信子自身はレズビアンだったと言われています。
生涯をパートナーである門馬千代と過ごした女性です。
鎌倉の裏路地、表の観光客のざわめきが嘘のような静かな住宅地にその記念館はありました。
記念館といってもいわゆる古民家で、実際に信子と千代が暮らしていた家です。
門を入ると玄関まで石畳が真っ直ぐ続きます。
左側にはステキなお庭が。
家の中は昭和の佇まいで、お庭に面した居間をはじめ、寝室として使われていたお部屋や執筆していたであろうお部屋もありました。
ここで信子と千代はどんな生活をしていたのかな。
当時(大正〜昭和中期)は彼女の作品の評価はあまり高くなかったようです。
どちらかというと一般大衆向けの作品。
時代的にも女性が前に出てることは好まれないような感じだったろうし、同性愛が認められるわけもない。
作品そものに露骨な表現はないですが、行間からはそれっぽい雰囲気が伝わってきます。
一方で田辺聖子や壺井栄などは影響を受けていたみたいですね。
鎌倉で小説を書きながらパートナーと暮らすってどんな感じだったのでしょう。
毎日あの石畳を歩き、お庭を眺め、お互いの愛を誓っていたのかな。
キリスト教の結婚式では「死がふたりを分かつまで」といったりしますけど、信子と千代はそれをリアルで行きました。
信子が鬼籍に入ったのち、遺言でその家は鎌倉市に寄贈されましたが、千代はずっとそこで管理に当たっていたようです。
きっと二人とも幸せな日々を過ごせたのだろうな。
性別問わず、全てのカップルが幸せでありますように。
