メインコンテンツへスキップ
見出し画像

人生の答え合わせをしてみたら、偏差値は出てこなかった

    最近、思ったことがある。
    偏差値って、なんだったんだろう。

    学生時代の私は、偏差値をものすごく気にしていた。
    小心者だし、勉強をしなかったら0点を取る自信があったからだ。(笑)
    だから常にテストには怯えていた。
    0点なんて嫌だ。
    平均点以下なんてもっと嫌だ。

    ところが、怯えているわりには目標が低い。
    友達がどのくらい勉強しているのか聞いて、
    「じゃあ私はちょっと多めにやっとけばいいか」
    という、なんとも他力本願な勉強法だった。(笑)
    もちろん、

    「全然勉強してないよ」

    という友達の言葉を信じて痛い目にあったこともある。
    だから中学生の頃は、お互いの偏差値を探り合っていた。
    偏差値が1違うだけで、

    「めちゃくちゃ勉強してるじゃん!騙された!」

    と絶望し、自分の方が良ければ、

    「私はあの子より上だ」

    と安心する。
    今思うと、なかなか失礼な話である。(笑)

    偏差値70以上の友達なんて神だった。
    勝てる気がしない。だから無条件で尊敬していた。

    高校受験の頃は、志望校の偏差値表とにらめっこ。
    進路面談では、偏差値が1足りないだけで、
    「厳しいですね」
    と言われる残酷な時代だった。
    だから私は、本気で思っていた。
    偏差値は人生そのものだと。

    ところが50歳になった今はどうだろう。
    偏差値で分かったことなんて、案外少ない。
    せいぜい、
    「この人は勉強がめちゃくちゃ得意だった」
    くらいではないだろうか。

    社会人になり、高学歴の人が多い職場で働いたことがある。
    周りは神だらけだ。
    ところが一緒に働いてみると、意外なことに気づく。
    難しいことは得意そうなのに、日常生活は案外そうでもない人がいたのだ。
    私はそこで初めて思った。
    頭の良い人って、何でもスマートにこなせるわけじゃないのかもしれない。
    もちろん、本当に何でもできるエリートもいた。
    だからその頃は、まだ疑惑レベルだった。

    その後、親になった。
    子どもの進路を考え悩んでいた頃、あるママ友が教えてくれた。
    「偏差値じゃなくて、自分の子どもに合った学校を私は選んだ」

    偏差値 > 通いやすさ > 校風

    ではなく、

    校風 > 通いやすさ > 偏差値

    らしい。
    私の価値観と真逆だ。
    正直、その時はよく分からなかった。
    でも娘が音楽高校へ進学した時、その意味が少し分かった気がした。
    当時は、「音高に行ったら、もう普通には戻れないんじゃないか」
    と本気で悩んだ。
    今思うと、その"普通"って何だったんだろう。

    娘は高校生活を送るうちに、見違えるほど生き生きし始めた。
    好きなことがあるって良いな。
    その頃から、そう思うようになった。
    偏差値1、2の違いで騒いでいた中学時代。
    偏差値が5違えば別格。
    偏差値が10違えば神レベル。
    そんな風にランキングしていたけれど、私たちは何を争っていたのだろう。

    50歳イヤーだからか、久しぶりに同級生と会う機会が増えた。
    みんな、それぞれ山あり谷ありの人生だ。
    偏差値?高校?大学?
    そんなことは、もうどうでもいい。
    そんなことでランキングをつけて、ギスギスしていたことすらアホらしく思える。

    学歴や偏差値に助けられたこともある。
    だから偏差値が無意味だったとは思わない。
    ただ、50歳まで生きてみたら、偏差値表には載っていないことの方がずっと面白かった。

    最近の私は、みんなが何を楽しんで生きているのかが気になる。
    趣味に夢中な人。
    新しいことに挑戦している人。
    昔から好きだったことを今も続けている人。
    プロレスラーをやりながら家族を養い、働いている同級生なんて、私の最大のツボである。(笑)
    中学生の頃の私は、そんな人生を想像もしなかった。
    偏差値表には載っていなかったけれど、そんな人生もあるのだ。

    そして最近は、再びつながった同級生たちと人生の答え合わせをしている。
    若い頃は比べていたのに、今は応援したくなるのだから不思議だ。
    これが流行りの推し活というやつなのだろうか。(笑)

    人生の答え合わせをしてみたら、偏差値は出てこなかった。
    出てきたのは、
    誰が偏差値70だったかではなく、
    誰が今を楽しそうに生きているかだった。

     
     
    ChatGPTにクラシックを教わる50代の母です。(笑) 娘は音大生、私は断捨離魔。楽譜のデジタル化をきっかけに、なぜかChatGPTでセットリストを作るようになっていました。 最近ハマっているのはサティ。静かで不思議な世界に癒されています。

    あなたへのおすすめ