メインコンテンツへスキップ
見出し画像

現代妖怪図鑑① 現代の恐怖に、名前をつけることにした。

    電話口で「息子が事故を起こした」と言う声がある。

    会議室で「そんなこともできないのか」と言い続ける上司がいる。

    大学の廊下で「君は特別だ」と囁く教授がいる。

    セミナー会場で「今だけのチャンスです」と熱気を作る人間がいる。

    -----

    これらに共通することが一つある。

    名前がない。

    ピンとくる名前がないから、実感を持てない。名前がないから、対策できない。名前がないから、笑えない。

    -----

    昔の人間は、名前のない恐怖に名前をつけた。

    それを妖怪と呼んだ。

    川で子どもが溺れる恐怖を「河童」と呼んだ。山で人が迷う恐怖を「天狗」と呼んだ。村の掟を破る者を「鬼」と呼んだ。

    名前をつけることで、恐怖は「扱えるもの」に変わった。笑えるようになった。身を守れるようになった。世代を越えて伝えられるようになった。

    -----

    現代にも、名前のない恐怖がある。

    この図鑑は、その恐怖に名前と姿を与える試みだ。

    一つだけ、守ってほしいことがある。

    罠にかかったのは、その人が悪かったからではない。妖怪の設計が巧妙だったからだ。

    被害者を責めない。加害者を個人として叩かない。妖怪という「システムのバグ」を笑いながら解剖し、身を守る知恵を共有する——それがこの図鑑のグランドルールだ。

    -----

    笑えるほど、人の記憶に残る。

    記憶に残るほど、身を守れる。

    -----

    現代妖怪図鑑 原案・著作:松ノ尾トラスト|山田宗平
    本シリーズの二次利用・改変・配布は自由です。その際は「原案:松ノ尾トラスト」のクレジットを明記してください。

    -----

    次の記事:現代妖怪図鑑 其の一「線抜け(センヌケ)」




    #現代妖怪図鑑 #創作大賞2026 #松ノ尾トラスト #オレオレ詐欺 #振り込め詐欺 #詐欺被害 #ハラスメント #グルーミング #オールカテゴリ部門





     
     
    土地・相続は、ケースごとに全く違います。 「なんか損してる気がする」を一緒に言語化します。 山梨の二代目大家、FP技能士。2.5億の連帯債務、94,000円の水路補修、保険の実質利率まで、一次情報で判断してきました。 記事は一般論です。あなたの状況はDMで話した方が早いです。

    あなたへのおすすめ