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芋出し画像

蚘憶をなくしおりィヌク゚ンド

    先週の金曜日。私は人生ではじめお蚘憶をなくした。

    お酒で蚘憶なくすっおどういうこず倧の倧人が恥ずかしいワァ ず思っおきた25幎間を自らの手でひっくり返した。


    䌚瀟の同期ず、華金の新橋でふらっず入ったドむツビヌルのお店。ほがカりンタヌのみ、ぎゅっず入っおも10人皋床の小さなお店だった。

    ドむツビヌルに詳しくない私は、ずりあえずスタンダヌドそうなのを泚文。小ゞョッキが䞭ゞョッキくらいあっおたたげたあず、同期の頌んだカタカナのかっこよさそうな癜ビヌルがもうひずたわり倧きくおもっずたたげる。

    重いグラスを持ち䞊げお、均䞀なきめ现かい泡ずずもにビヌルを喉に流し蟌む。癖も苊味も少なく、キレのある爜やかな味わいにぐびぐび。ぷはっ。

    華金×新橋×ドむツビヌルで、東京の華やかさず汚さを䞀気に飲み干し、栌別に気持ちがいい。

    普段そこたでビヌルを飲たない私だが、調子良くビヌルを2本飲み進めた。ドむツビヌルなので1本がかなりでかい。しかも、䞲焌きは私たちの前でほずんど売り切れおしたい、぀くね1本でビヌルを氎のように飲み進める。

    カりンタヌで隣のお兄さん2人ず仲良くなり、癜ワむンをボトルで泚文。こういう時は䞀切の䞍安を攟り投げ、その堎の熱に浮かされるのが䞀番楜しい。

    マスタヌも亀えおわいのわいのいいながら、隣のお兄さんのマッチングアプリ事情を聞くこずに。䞀芋爜やかだがヘラヘラしお頌り甲斐がなさそうで、でもたわりからはなんだかんだ愛されそうな匟気質の奜青幎だった。玠でいればそれなりにモテそうなのに倱瀌、なんの恥じらいがあっおかアプリはふざけた写真ばかりを蚭定しおいお、私たち女2人があヌでもないこヌでもないずいちゃもんを぀ける。最終的には、マッチングアプリ甚の写真を撮っおあげた。マッチングアプリの添削は酒に酔った知らんや぀にやらせるのが最良なのかもしれない、ずいう孊びを埗たあたりで赀をボトルで远加。赀を飲むず高確率で気持ち悪くなるこずなんお私の頭からは泡のごずく消えおいき、楜しくなっお赀の2杯目を泚ぎ合う。

    時刻は23時。店じたいずなり、男たちずは「たた来週も」ず淡い垌望を亀わしあっお別れた。楜しくお浮き足だった私たちは最匷で、明日のこずは぀ゆ知らずカラオケを探し始めた。このあたりから私は酔いで平行に歩けおいる自信がなかった。


    ファミマでチヌたらず檞檬堂を片手に持ち、レゞぞ向かう。するず、スヌツの男3人が楜しげな空気を纏いながら話しかけおきた。い぀もならガン無芖するのに、なぜかこの日は浮かれた足で䞀緒にカラオケに向かった。

    郚屋に入っお゜ファに腰をかけるず、お互いの名前だけを蚀い合うだけの䜕もわからない自己玹介が流れるように枈たされる。

    「〇〇ちゃんは䜕歌うの〜」
    「え〜っずね〜」

    困った、わずかな脳のHPを割いおも、曲が䜕もでおこない。あれ、カラオケくるのい぀ぶりだっけ。普段なに歌っおたっけ。みんなが知っおる歌っおなんだっけ。こういうずき䜕歌えばいいんだっけ。

    がおっずしおいるず気づいたら誰かが䜕かを歌っおいた。
    なんだっけ、この曲、あれ、ず思っおるうちに、同期ずもう1人の男が郚屋から消えおいお、男ず2人で取り残される。

    私は぀いに重力がひっくり返り、気づいたら知らん男の肩に頭を眮いおいた。気づいたら知らん男ずキスたでしおいた。

    そのあずの蚘憶はほずんどなく、気づいたらたねきねこのトむレで吐いお寝おいた。

    倩ず地がひっくり返ったたた無事タクシヌを呌びよせお家に぀き、化粧を萜ずさずにベッドで灰のように眠った。かず思えば、しんじられない吐き気に芋舞われ、䜓内から氎しかでないずころたで吐いた。頭がぐわんぐわんず揺れお痛い。酔いの醒めない頭で、からっぜの胃にバファリンを氎で流し蟌み、もちろん吐いた。錻ず口から同時に吐いた。こんな絶望的な状況なのに、吐く時に錻ず口が぀ながっおるこずに改めお気づいお人䜓に感動したりした。

    氎を飲んでも吐いおしたうずいうのは結構぀らい。氎を飲むこずを諊めおベッドに転がるず、私の血が動きたがっおいるのを感じた。動きたいのに動けない、滞留した血がどくどくず耳の裏たで響き枡る。

    再床気持ち悪さに動かされお䟿噚に駆け蟌む。氎も飲めないのだから、出おくるものは䜕もない。私には䜕もないのに、䞀䜓䜕を吐いおいるんだろう。


    疲れ果おお眠った私は土曜日の昌に目が芚めた。
    生たれおはじめお二日酔いを知る。

    午埌から友人たちずゆるく集たる予定があるのを思い出したが、ずおもじゃないけど䌚える䜓調ではない。泣く泣く欠垭の連絡を ず思っおスマホを探したが、ない。ない。ない。仕事の鞄、ポケットの䞭、どこを探しおもない。酔いが䞀気に冷めおいく。

    慌おおMacを取り出し、「デバむスを探す」をはじめお䜿った。
    瞬時に私のiPhoneの䜍眮が衚瀺される。昚日のたねきねこだった。

    からっぜの胃でふらふらになりながら、土曜の昌に新橋ぞ向かう。移動䞭い぀も䜿うノむキャンの効いたむダホンが、スマホがないから䜿えない。雑音に無防備になった私の目の前に、手を぀ないだカップルが右手ず巊手で吊り革に぀かたる。スマホがないず、雑音があらゆる隙間から䟵入しおくる。

    右も巊もわからない私は最埌の気力で道を蟿っお、たねきねこからスマホを無事受け取った。


    



    5月1日金曜日。あの日から1週間埌の今日。
    仕事が萜ち着いおいたので有絊をずった。6連䌑だ。

    さお、䜕をしようか。
    䜕かしおもしなくおもいいななんお考えおいたら、気になっおいたモロッコラグのお店が逗子でポップアップをやる情報を芋぀けた。

    ざヌざヌ降りの雚の䞭、倩気予報を信じお電車に乗り蟌む。
    ほが無蚈画で逗子ぞ向かう。


    ふず、ずっず行きたいず思っおいた焌き菓子屋さんを思い出した。

    癜いアむシングがたっぷりかかった、きめの现かい黄色い断面がうっずりするレモンケヌキ。むンスタで保存したたたになっおいた。

    急遜、はじめおの駅にふっず降り立ち、駅から15分くらい歩く。


    びっしょり濡れた折りたたみ傘の氎気を払い、くるくる畳んで傘立おに立おかけた。お店のドアをおそるおそる匕くず、バタヌの甘い銙りず焌き菓子の銙ばしい銙りが同時に錻の奥たで駆け抜ける。

    画像

    「英囜レモンケヌキ」ず名付けられたそれを2カット。
    さらにはハニヌケヌキ、バナナマフィンも远加しお、焌きたおのロンドンクロワッサンも远加した。

    あ、なんだか、久しぶりに、わくわく。
    はやく食べたいずそわそわしながらも、むヌトむンがなかったので、甘い銙りず䞀緒に逗子ぞの電車に乗った。

    東京の䞋ぞ䞋ぞず向かう電車の䞭で、ノむズを完党に遮断しお音楜を流しはじめる。それでも頭の䞭は、このあず埅っおいるレモンケヌキのこずでいっぱいだ。

    それはそうず、レモンケヌキは「りィヌク゚ンド」ずもいうらしい。
    週末に食べるレモンケヌキ、りィヌク゚ンド。この粋な呌び方を知っおから、私はより䞀局レモンケヌキが奜きになり、より䞀局䞁寧に食べるようになった。



    耳から倧奜きなBialystocksが再生されお、ふず芋䞊げるずトンネルを抜けお雚が䞊がっおいた。

    平日の昌間、人のいない車窓から、氎を埗た朚々がきらきらずはしゃぎだすのが芋える。Bialystocksの頬杖が聎こえる。

    さぁ、明日はどこぞ行こうか。

    明日にはりィヌク゚ンドがある。今日も明日も食べたくお、ひずりで2カット買ったりィヌク゚ンドが手元に。


    私は気づいたら、逗子の先を远いかけおいた。


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    25æ­³ ひずり暮らし

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