夏の終わりの真夜中
出かけるでもなく
急ぐでもなく
時間だけが
いつもよりゆっくりと流れていく
ひとりで過ごす時間も取れて
雨音を聞きながら
ぼんやり昔のことを思い出したりしてた
───────☾𓂃⟡.·
子どもの頃
24時間テレビが終わると
ああ
夏休みも終わってしまうんだなと
たまらなく寂しくなったのを覚えてる
みんなそんなこと感じなかった?
日曜日の夕方
サザエさんが始まると
明日からまた学校かと
胸の奥が少し重たくなったりとか
これみんなもわかるよねこの気持ち
休み明けも
友達は変わらず友達でいてくれるだろうかとか
知らないうちに
自分だけ置いていかれてはいないだろうかとかさ
昨日まで笑っていた場所に
明日もちゃんと
自分の居場所はあるだろうかって……
今思えば
そんなに心配しなくてもよかったことばかり
─────☾𓂃⟡.·
あの頃の私には
どれも眠れなくなるほど大きな不安だった気がする
大人になった今は
休日が終われば
明日の予定を確認して
洗濯物を畳み
目覚ましをかける
寂しさより先に
やるべきことを考えるようになってた
あの頃のように
明日を怖がることも
友達の気持ちを
何度も確かめたくなることも
いつの間にか
どこかへ忘れてきた気がする
それはきっと
少し強くなったということなんだろうけれど
多分
心細さを心細いまま抱えていた
あの頃の自分を
ずいぶん遠くへ
置いてきてしまったということなのかもしれない
───────☾𓂃⟡.·
雨で終わった休日だった
静かな時間の中で
久しぶりに思い出したの
明日が来るだけで
少し怖かった頃の私を
大丈夫
友達は明日も
きっと友達のままだよ
今なら
あの頃の私に
そう言ってあげられる気がした夏の真夜中
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