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Photo byhiiro_archive153

五月は病みがちシロクマ文芞郚

    春野こずは

    「五月病ですね、䌚瀟にはきちんず説明をしお圓分自宅療逊しおください」

    「え、五月病ですかわたしが」

    わたしは初察面の医垫に思いがけぬ病名を突き぀けられ、頭が真っ癜になった。

    「あなたはゎヌルデンりィヌクが明けおから仕事が手に぀かなくお、職堎に行くこずすら憂鬱になるず仰いたしたよね。食欲もなく眠れない。それこそたさに五月病の症状です」

    「ええ、それは確かに。ひどい時は胃も痛むんです。食事が摂れないのは本圓に぀らいですね」

    「それは倧倉だ。やはり䌚瀟はしばらく䌑んだ方がいいですね。胃薬を凊方しおおきたすので、きちんず飲んでください」

    わたしの頭の䞭はさらに混乱し、胃薬たで飲たないずいけなくなったこずにひどくショックを受けた。わたしが五月病信じたくなかった。

    さらに医垫は続けおこう蚀った。

    「五月病ずいうのは正匏な病名ではないんです。でも症状が長期間に及ぶずう぀病などを発症する可胜性もありたすからね。決しお䟮らないでください」

    芋くびっおはいけない病気なんだな、ず他人事のように医垫の話を聞いおいた。我が身に降りかかっおいるできごずなのに、実感がわかない。確かに症状はある。だが、どこかに違和感を芚えた。

    「あ、あの、でも  。䌚瀟が嫌になったわけではないんです。ちょっず、蚳ありでしお  」

    「どういうこずですか」

    わたしは口ごもりながらボ゜ボ゜ず蚀った。

    「実は、倱恋した盞手が同じ䌚瀟の䞊叞なんです。それ以来どうも顔を合わせづらくお  。五月病のような症状は本圓に出おるんですが」

    医垫は優しく埮笑んで、たるで党おの事情を察したかのように、こう蚀った。

    「そうですか。それならひずたずは安心です。でも心に負荷がかかっおいるのは同じこずなので、無理しないようにしおくださいね。もうお目にかからずに枈むこずを祈っおたすよ」

    病院からの垰り道、晎れやかな五月の空に吞い蟌たれそうになり、息を止めた。たた息を吞い蟌むず今床は新緑の銙りが錻をかすめ、季節の移り倉わりを肌で感じた。

    安心。この二文字に救われたのか、気持ちが少し倉化しおいるのを感じた。するずスマホがブルブルずカバンの䞭で振動し䞻であるわたしを呌ぶ。同僚の田䞭くんからだった。

    「はい、もしもし  」

    「あ、束本さんどうしたの、䌚瀟続けお䌑んじゃっお。みんな心配しおるよ。小島が束本さんいないから仕事が滞っおるっお」

    「あ、そうなんだ」

    わたしはやはり䌚瀟の歯車のひず぀でしかないんだ。そんなの誰にでも代わりは務たるんだず蚀いたかった。

    「あ、それず䞊叞の片山さんが心配しおたよ」

    片山、ず聞いおちょっずうろたえた。

    「片山さん、元気にしおる」

    「うん、束本さんのこずすごく心配しおたよ」

    わたしは僅かながら安堵した。あの人も少しは気になっおるんだ。その割にはあっさり別れを告げられたけど。

    「ねえ、束本さん。良かったら今床の土曜日映画に行かないどうしおも芳たいのがあるんだけど、せっかくなら誰かず䞀緒に行きたくお」

    田䞭くんの蚀葉で心に颚穎が空いた気がした。初倏の颚が心地良かった。

    「ありがずう。ぜひ、良かったら」

    電話を切っおすぐに、わたしは矎容院の予玄をした。五月の颚になびくような、軜やかなショヌトヘアにしよう。

    わたしは電話垳の片山ずいう項目をしばらくじっず芋぀めた。そしお

    「さよなら」

    ず唱えおそれをゎミ箱ぞず削陀した。

    1386文字


    #シロクマ文芞郚

    小牧郚長、この床もよろしくお願いいたしたす。

     
     
     
    生きづらさや日々の小さな違和感を拟い、考えたこずを綎っおいたす双極症・摂食症・瀟亀症などの経隓から、生きやすさを䞀緒に考えたり、読曞や詩、日々の楜しみを曞いたり答えを急がず、心にそっず灯りをずもせるnoteを目指しおいたすKindle『远憶の欠片たち』発売䞭

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