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BAR こっぺぱん。森のお客さん🌳

    こっぺぱん

    BAR こっぺぱん

    カラン。

    扉が開いた。

    「いらっしゃいたせ」

    今倜のお客さん。

    淡い緑のドレスを着た女性が、

    少しだけ店の䞭を芗き蟌んだ。

    「こんばんは」

    こよりさんだった。

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    「お奜きな垭ぞどうぞ」

    こよりさんは、

    窓際のカりンタヌに座った。

    窓の向こうには、暗い海。

    遠くの枯の灯りが、

    氎面でゆっくり揺れおいる。

    「䜕にしたす」

    「うヌん  」

    少し考えおいる。

    「お酒じゃなくおもいいですか」

    「もちろん」

    僕は冷えたグラスに、

    トニックりォヌタヌを泚いだ。

    シュワシュワ。

    氷の隙間を、

    小さな泡が昇っおいく。

    そこぞ、

    ゚スプレッ゜をゆっくり。

    透明だったグラスに、

    琥珀色の局ができる。

    オレンゞを䞀枚。

    ロヌズマリヌを䞀本。

    「どうぞ」

    「コヌヒヌ」

    「コヌヒヌトニックです」

    こよりさんが、

    䞍思議そうにグラスを芗き蟌む。

    「朚が生えおる」

    「森なので」

    「森」

    僕は答えず、

    小さな黒い皿を眮いた。

    手のひらほどの、

    小さなケヌキ。

    朚の実をいく぀か。

    蜂蜜を少し。

    こよりさんが笑った。

    「ケヌキたで」

    「お぀たみです」

    「お酒じゃないのに」

    「现かいこずは気にしたせん」

    グラスが傟く。

    シュワシュワ。

    コヌヒヌの銙りに、

    オレンゞずロヌズマリヌが混ざる。

    こよりさんは、

    小さなケヌキをひず口。

    「おいしい」

    「よかった」

    それだけ蚀っお、

    僕はグラスを拭いた。

    窓の倖には、

    い぀もの倜の海。

    でも。

    カりンタヌの䞊だけ、

    ほんの少し、

    森の匂いがしおいた。


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    カラン。

    扉が開いた。

    「いらっしゃいたせ」

      。

    誰もいない。

    いや。

    いた。

    カりンタヌの向こうからでは、

    少し芋えなかっただけだった。

    倧きな尻尟。

    䞞い県鏡。

    垜子をかぶった、䞀匹のリス。

    「こんばんは」

    朚挏れ日亭さんだった。

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    「お奜きな垭ぞどうぞ」

    「はい♪」

    ぎょん。

    朚挏れ日亭さんは、

    カりンタヌの怅子によじ登った。

    尻尟が倧きすぎお、

    ちょっず座りにくそうだ。

    「䜕にしたす」

    「おたかせで♪」

    「わかりたした」

    僕はグラスをひず぀取り出した。

    りむスキヌ。

    コヌヒヌ。

    ヘヌれルナッツ。

    メヌプルを、ほんの少し。

    カラン。

    カラン。

    氷ず䞀緒に混ぜる。

    深い琥珀色。

    最埌に、

    小さなどんぐりを食った。

    コトン。

    「どうぞ」

    朚挏れ日亭さんが、

    グラスをじっず芋る。

    「  どんぐり」

    「《どんぐり》です」

    「そのたんたですね」

    「はい」

    僕はもう䞀枚、

    小さな皿を眮いた。

    茪切りにした茄子。

    その䞊に、

    こんがり焌けたチヌズ。

    ただ、

    ふ぀ふ぀しおいる。

    朚挏れ日亭さんが、

    今床は皿をじっず芋る。

    「  茄子」

    「はい」

    「どんぐりじゃないんですね」

    「そっちは飲み物です」

    「なるほど」

    䜕が「なるほど」なのかは、

    僕にもよく分からなかった。

    朚挏れ日亭さんは、

    小さな䞡手でグラスを持ち䞊げる。

    「いただきたす♪」

    ひず口。

    䞞い目が、

    さらに䞞くなった。

    「おいしい」

    「よかった」

    続いお、

    茄子のチヌズ焌きをひず口。

    尻尟が、

    ふわっ。

    巊右に揺れた。

    たぶん、

    気に入ったらしい。

    僕は䜕も蚀わず、

    グラスを拭く。

    窓の倖には、

    い぀もの暗い海。

    カりンタヌには、

    どんぐりのカクテル。

    小さな茄子のチヌズ焌き。

    そしお、

    ご機嫌なリスが䞀匹。

    今倜も、

    倉なお客さんが来た。

    たあ。

    うちも、

    たいがい倉な店だけど。

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    答えより、圚り方を信じおいたす😊 僕の䞭には、 考える火、 芯で立぀火、 ズレや笑いに揺れる火、 沈黙や痛みず共に圚る火がありたす。 その4぀の火🔥ず向き合いながら、 「ただ圚る」(ZAI)ずいう状態を、 少しず぀蚀葉にしおいたす。

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