
2015年、初の年間リターンマイナス、忍耐の年
2015年、投資信託を本格的に始めて4年目、私は初めての大きな「壁」にぶつかりました。
運用を始めて以来、初めて年間リターンがマイナスで終わったのです。
一見すると総資産は大台を超えて増えているのですが、その舞台裏では投資家としての真価を問われるような、厳しい相場が続いていました。
214万円の資産増、しかし投資リターンは「マイナス7.4%」
まずは資産推移のグラフをご覧ください。

2015年末の総資産は1,126万円(前年比+214万円)となりました。
住宅購入後にようやく大台の1,000万円に戻り、一見すると絶好調に見えるかもしれません。
しかし、この増加の主役は運用益ではなく、給与所得による地道な「入金」でした。
一方で、肝心の投資信託は苦戦を強いられました。
年間リターン:マイナス7.4%
月間積立額:約1万円
前年までは「持っていれば増える」という感覚でしたが、この年は積立額以上に評価損が膨らんでいく、投資のリアルな厳しさを初めて味わうことになります。
「分散」すら通用しない、2015年の特殊な相場
なぜ、2015年はこれほどまでに勝てなかったのか。
振り返ると、そこには「逃げ場のない」特殊な市場環境がありました。
① チャイナ・ショックによる世界同時株安
2015年夏、中国市場の暴落をきっかけに世界的なパニックが起きました。
私のポートフォリオの34%を占めていた「eMAXIS 新興国株式」が直撃を受けたのはもちろん、先進国株式も「世界の工場」である中国の景気減速を懸念して、連動するように売られました。
② 株も債券も下がる「異例の事態」
通常、株が下がれば安全資産である「債券」が買われる(価格が上がる)のがセオリーです。
しかし、この年は違いました。 年末に控えた米国の利上げ観測や、世界的な混乱による「円高」への振れが重なり、グローバル債券の円建て評価額も目減りしてしまったのです。
「株もダメ、債券もダメ、新興国も先進国もダメ……」。
分散投資の教科書通りに動いていても防ぎようがない、投資家にとって非常にタフな一年でした。
それでも淡々と続けた「月1万円」の積立
そんな嵐のような相場でも、私はポートフォリオの軸を崩しませんでした。

SMT グローバル株式インデックス・オープン:42%
eMAXIS 新興国株式インデックス:34%
SMT グローバル債券インデックス・オープン:24%
年間リターンがマイナス7.4%に沈んでも、この3本柱を信じて月1万円の積立を継続しました。
投資のリターンが悪いときこそ、入金力を維持して「現金のクッション」を厚くしておく。
それが、資産総額を右肩上がりに保ち、心を折らないための唯一の手段であることを、身をもって学びました。
マイナスを経験して、初めて資産形成の難しさを実感
初めて年間リターンがマイナスで終わったことで、私は資産形成の本当の難しさを肌で感じることになりました。
投資本やシミュレーションサイトでよく見る「綺麗な右肩上がりのグラフ」は、あくまで平均化した理想論に過ぎません。
現実の相場は、分散投資というセオリーを守っていてもなお、容赦なく資産を削りにくる局面があるのだと痛感しました。
好調な時だけでなく、こうした「想定外」や「停滞」を飲み込みながら、それでも歩みを止めずに持ち続けること。
派手なリターンを追うことよりも、地道に入金を続け、現金の層を積み上げていく「守り」の姿勢こそが、長期投資の土台になる。
そんな大切な教訓を得た2015年でした。
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1つ前の2014年の記事です。