第24回 #書き出し祭り 感想 #第二会場
こんにちは。お祭り大好き、まさかミケ猫です。
第24回 #書き出し祭り #第二会場 の #感想 になります。第二会場も楽しんで読んで感想を書いていきたいと思いまーす!
第24回 書き出し祭り 第二会場
企画概要
#書き出し祭り公式
— 書き出し祭り事務局 (@kakidashi_fes) January 14, 2025
第24回 #書き出し祭り
企画概要のご案内、および参加方法のご説明をいたします。
今回の参加者募集は
1/18㈯ 20:00~
1/19㈰ 12:00~
各日50名の募集です。
企画概要については、こちらのリンクをご確認ください。https://t.co/YlfHOTUmcA
参加方法をリプライに続けます。
↓
第二会場リンク
https://ncode.syosetu.com/n3338ki/
第二会場投票所
タイトル・あらすじ感想
タイトル一覧
あらすじ
タイトル・あらすじ感想

本文感想
2-01 濡れ衣ピンク髪令嬢の逆襲~残念ですがざまぁされるのはそちらです~
いやぁ、ドロドロしてますねぇ。めっちゃ大変そう。
フックになる設定はちょっとコミカルではあるんですが、展開されるのはけっこうしんどい物語ですからね。男も女も信用できない、味方がまったくいないような状況で、それでも自分の信念のために戦っていく――すごく大変そうだなぁと思います。先生たちが分かってくれているといいんですが、高位貴族にはあまり口を出せないでしょうしね。現実にもけっこう、創作と事実を混同して暴走する人がいたりしますから、大変だなぁと思います。
私がふと気になったのは、「若い娘に大人気のロマンス小説」ってやつですよね。例えばこの書き手が身近にいて、メリディアナを貶めるために作品を書いているとかだと、めちゃくちゃ迷惑だなぁと思いまして。どうでしょう、そこはあまり物語の本筋には絡まないんでしょうかね。
そして、シルヴァ様がメリディアナにとってのヒーローになる感じで第一話の引きとなりました。あれですかね、メリディアナに婚約者ができないと周囲の口うるささが増すばかりなので、契約的に婚約を結ぶ感じになるんでしょうか。メリディアナには頑張ってもらいたいですね。
2-02 女装王子と死に戻り令嬢。~私の婚約者が可憐すぎる件
なるほど、一度奪われるのを経験してからの巻き戻りかぁ。
これはなかなか心に来ますねぇ。今回のクリスにその記憶はありませんし、違う関係を育んでいるので同じ結果にはならないと思いますが、それでも一度目の経験があるとなかなか相手を信じるのは難しいものだと思います。蕁麻疹が出るほどトラウマになっているんだとしたら、それを克服するのは並大抵のことではないでしょうから。
女装を絡めてちょっとコミカルな描写から入っていますが、実際はかなりシリアスな物語ですよね。クリスにしてみれば、女装をしてまでリリーのために尽くしているのにいつまでも報われないのは可哀想ですし。立場もあれば、将来は子どもを作らないわけにもいきませんから、それこそ本人たちに意志に関係なく婚約が破談になってもおかしくない状況だとも思います。おそらくは彼自身の心の内にも不満が溜まっているところで……前回の人生で、全てを投げ売ってでも大恋愛をした女性とこれから出会ったらどうなるのか、ちょっと恐ろしいところですよね。
リリーの気持ちはよく分かりますが、記憶のないクリスにしてみたら理不尽な仕打ちを受けている状態でもあるので、どう転がっていくのか恐ろしくなりますね。願わくば、平穏な将来を手に入れてほしいものです。
2-03 聖女は黒歴史をデリートしたい
わー、コリンナちゃん絶対失敗するやつぅ……。
いいですねぇ、典型的な聖女召喚からの思考が「黒歴史データを消去したい」で帰りたがるのおもしろすぎます。おそらくマシロは瘴気を浄化する力を持っているで間違いないんでしょうが、コリンナちゃんはどう考えても酷いことになる未来しか見えませんよね。面白くて好きなんですけどね、コリンナちゃん。なんかやかんや丸く収まってほしいです。
瘴気の浄化ってことですが、農作物まで瘴気のせいでとれなくなるのは困りものですよね。人が吸うと体調を崩すようですし、本当に百害あって一利なしなんだろうなと思います。浄化できるのが聖女だけってことは、これまでも度々召喚を繰り返してきたんでしょうかね。
第一王子のディルクはコリンナちゃんのヒーローだと思うので、マシロといい感じになるのは同行している第二王子でしょうか。それとも、これから別の人が出てくるんですかね。なんやかんや、ある程度の期間が過ぎたら逆に「絶対もう黒歴史データ発掘されてる。帰りたくない」ってターンが来るような気がするので、このままこの世界で居場所を見つけられるといいなと思っています。面白かったです。
2-04 百合の嵐〜王太子と王太子妃が仮面夫婦だから離婚させてわたしが主役になります
いいですねぇ、これは感情の濃い百合でした。全力で二人を応援したくなりましたね。
ちょっと気になって調べたんですけど、スタニングローズ(魅力的な薔薇)もリスグラシュー(優美な百合)も競走馬の名前なんですね。馬にはあまり詳しくないんですが、二人を表現する良い名前だなぁと思いました。
冒頭から、ローズに離婚を告げるヴィクトワールのシーンから。ここで気丈に振る舞うローズがいいですよね。リスの振る舞いに傷つきながらも、自分の身を犠牲にしてでも役目を果たそうとする姿は気高く、そしてどうにか報われてほしいと思ってしまいます。
一方で、リスの方ですが。一見すると頭のよろしくないふわふわ令嬢のように思ってしまいそうですが、それは欺瞞であり。本心では、苦境にあるローズを祖国に返してあげるため、自分の身を犠牲にしようとしている健気な令嬢でした。彼女の振る舞いも泣かせてきますよねぇ。どうか、良い形で決着がついてほしいなと思います。
亡国物語、そして『百合の嵐』とまで呼ばれる事件が、どのように推移していくのか。すごく楽しみになりますよね。二人が心から笑い合って過ごせるような結末になってほしいなと願いつつ、続きを楽しみにさせていただきたいと思います。(続きをください)
2-05 龍神の花嫁〜全てを失った姫君は龍神に溺愛される〜
わー、これは泣ける。そうですよねぇ。
揚羽が龍を討とうとする気持ちが痛いほど伝わってきますよね。自分のせいで平和が崩れ、大切な人たちがみんな死んでしまった。自分を責めながら、笑うこともできず、できることといえば……龍神を討つために命をかけることくらいでしょう。いや、本当に討とうとしていたというより、失敗して死ぬことも見込んだ自罰的な行動にも見えるんですよね。
やっぱり泣かせるのは、彼女の過去の物語です。状況としては、理解できるんですよ。各国の動きも、龍の加護という要素があればこうなるのも当然だと思うので、大国ほど無視できなくなりますよね。もちろん、だからといってこの所業が許されるかといえば、それは違う話ですが。秋吉さんは本当に揚羽のことを大切にしていてくれたんでしょうね。そして、彼女を守るために命をかけた。だからもう、彼女には龍神を討つために後先考えずに刀を握るしか未知は残されていなかったのだと思います。
一方で、龍の方は何も知らないのでひたすら困惑すると。それはそう。悪いのは先代だと思うので、彼に責任を取らせるのは酷ですが。それはそれとして、揚羽を保護したいって気持ちは完全に読者と同じ目線でしたね。ぜひとも、彼女を溺愛して幸せにしていってもらいたいものです。
2-06 凍土図書館の蒐集日記(ヴンダーカンマー)
いいですねぇ、正気度を試されるSFって感じで好きです。
普通に考えれば、ホッキョクグマは宇宙人なのかなと思うんですよね。ルイスとアリス……不思議の国のアリスから取ってるのかなぁ。この世界観で、地球に暮らしていたホッキョクグマが喋りだすことはないと思うので、クマ型宇宙人もしくはクマ型スーツを来た宇宙人ってあたりでしょうかね。一方で、ユズリハはまだ謎ですよね。これは色々と気になるところです。
さて、設定の中で引っかかっているのは「英知の破棄を目的とする法案」についてなんですよね。そもそも、人類には歯が立たないような宇宙人を相手に焚書をしたとして、普通なら何の意味もないと思うんですよ。しかも軍に命令してまでやることではないと思って。なので、この裏には何か明らかになっていない別の目的があるんだと思うんですよね。もしかすると、ユズリハはそれを知っているからこそ逆に蒐集することで抵抗しているのかなと想像しています。
服の中にあった「飴の個包装」は、たぶん彼にとって大切な人だったんだと思うんですよね。過去に何があったのか。彼がユズリハに語る物語を、読者も一緒に楽しむ――そんな作品になっていくのかなと想像しています。
2-07 霊獣の王女様〜ラグニクスの子供達〜
いいですねぇ、独特な世界のハイファンタジーでした。
冒頭は、詩のような表現で出発前の光景を表現しているのが、まさに人間離れしている霊獣たちとの交流の雰囲気を文章として表現しているようで、楽しかったですよね。そして、レインに跨って旅に出る。目指すは『氷楼の竜』のところへ。ワクワクする冒険が始まる、と思いきや。
いきなり人さらいに捕まるとは思わないじゃないですか。この即落ち二コマ感がいいですよね。誓霊器まで奪われて、にっちもさっちもいかない状況。やっぱり世間知らずのまま霊獣とともに育ってきた影響でしょうか。大丈夫かなぁと推移を見守っていると……なるほど、旅人の男は何かしら、霊獣関係の知識や目的があって行動しているってことなんですね。
最後の、霊力を感じないそれにデタラメを言ったのは、どういう意図があってのことなんでしょうね。それを聞いた彼は、何を思ったのか。このあたりは、背景事情とともに後々明らかになっていくのかもしれません。
2-08 白魔導士エレノア
ほほう、エレノアの冒険譚。いまだ背景は謎ですが、独特の魔法設定が面白かったですね。
白魔法というと治療系の印象ですが、どこか精霊魔法のようなものだったり、戦うための呪文もあるみたいですね。どんな魔法設定なのか、そして彼女は何を目的に旅をして、どうなれば修行が終わるのか。そういった諸々も、今後語られていくんだろうなと思うと楽しみになります。
エレノアが保護した少年ですが、彼は生きているんでしょうかね。出会った時の描写からすると、実は実態がない霊魂の様な存在なんじゃないかと思っているんですよね。だからきっと、仲間はもう彼も含めて湿原で全滅しているんじゃないかと思うんですよ。そして、そういうのを成仏させてあげることもまた、エレノアの白魔導士としての仕事なんじゃないかなと推測しています。ちょっと聖職者っぽいですからね。
フォルスタァ教団っていうのはどういう存在なのか。話からすると怪しげなカルトっぽく感じますが、どうなんでしょうね。湿原では何が待っているのか、ワクワクする第一話だったと思います。
2-09 転生したら呪いで男になった悪役令嬢だった。俺も自分の言っていることがわからない。
いやー、大変な状況になってしまいましたね。笑っちゃいました。
彼としては、呪いが解けて女に戻るわけにはいきませんからね。それに、たぶんボディは前の世界の男のままなんですよね。身体だけフリージアに戻るのか、それとも精神も含めて前の世界に帰ることになるのか。今はまだどうなるかも分かりませんし。そもそもこれが本当に呪いだったのかも分かりませんからね。誰かと身体を入れ替える魔法、みたいなもので、別の場所にフリージアちゃんが生存している可能性もありますし。
周囲の人達の優しさがちょっと胸に突き刺さりますよね。義弟のサルビオが本来ならヒーロールートだったんでしょうか。両親やメイドの優しさもね。彼にとっては非常に気まずいと思います。読んでいて大爆笑でした。面白い状況すぎますねぇ。
そんな中、主人公はフリージアちゃんの日記を探し始める……そこに何か手がかりがあるのか。それとも、誰にも明かすつもりのなかった彼女の内心を知ってしまって気まずくなるのか。続きが楽しみになりました。
2-10 少女:レーヴァン〜愛した人を何度も死なせ続ける、悲しい怪物の話〜
短編連作の第一話って感じでしょうか。
タイトルからするとレーヴァンは少女なのかなと思っていたんですが、兄ちゃん呼びをされていますからね。男なのか男装なのかはちょっとわからないですが。ここでは、一旦は男だと思っておきましょうか。
第一話ではレーヴァンの最初のエピソード「愛した人を何度も死なせ続ける、悲しい怪物の話」を読ませてもらったと思っています。たぶん、この後もいろいろなトラブルを解決していく話になっていくんだと思います。いやぁ、この文字数で事件のいいところだけ摘んで読ませていただいたなと思うんですよね。すごく良かったです。
ジェリーの話は泣かされましたよねぇ。そしてフィズの正体が明らかになる場面では心が震えました。まさか、チョーカーがゴーレムを動かす呪具だとは思わなかったですからね。二人が再会できて、穏やかな終わりを迎えることができて、本当に良かったなと思います。
レーヴァンの剣はレーヴァテインで良いんでしょうかね。もしかすると偽名なのかなとも思ったりしてまして。素敵なお話を読ませていただきありがとうございます。
2-11 冥婚希望の亡霊(と書いてストーカーと読む)
わー、言動が恐ろしいのにすごくコミカルで、面白かったですねぇ。
ファンタジーな世界ですが、日本人の感覚でもしっくりくるホラー観でしたよね。見えていることを知られてはならない。そんな中、冒頭からしっかり見つかってしまったヨノア。亡霊の言動は楽しそうでもあり、ストーカー的な気持ち悪さと亡霊的な得体のしれなさが入り混じって怖くなっていましたよね。
そこからの「教会生まれ教会育ち教会住まいなんて聞いてないぃいいいい~!!」ですよ。いやぁ、緊張と弛緩の波をうまい具合に使って、守れそうにない→守れたの落差で笑っちゃいました。ワンチャによるグッジョブでどうにか助かってホッとしました。こうして安全になって初めて、亡霊の言動に可愛らしさを覚えることができるようになるというわけですね。
そして最後に明らかになる事実。実は彼は、冥府の者からヨノアを守ってくれたんだという。このあたりの事情は、宗教観だったり、世界の状況なんかとも合わせて、次話以降に明らかになるんでしょうか。いやぁ、ハラハラしながら楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。
2-12 TS転生おじさんはモフモフにまみれて暮らしたいけど邪魔者多め
おじさんの悲哀がいいですねぇ。つい笑っちゃいました。
死神との会話は転生物としてはけっこうテンプレめですが、ずっとモフりながら話をしてるのが笑っちゃいますよね。こういう工夫で読者を飽きさせないというやり方は本当に楽しいと思っていて、実は私も好きでやったりします。本筋の話の流れと別のことで笑わせたりとかして。事態としては真面目に書くと可哀想すぎるんですが、このモフりによって作品全体が柔らかく なっているので、すごく大事だなと思っています。
死神との会話についても、いいですよね。若者ではなくておじさんの異世界召喚っていう点が、おじさんの質問内容からも透けて見えるんですよね。そう。人生の酸っぱさをたくさん経験してきた氷河期おじさんは、転生に浮かれてもちょっと立ち止まって、生活の心配をしたりするものです。そこに、戦闘能力よりもモフモフを優先するっていう面白さもあって、おじさんを一気に応援したくなりました。
転生後はけっこうなハードモードですよね。シスター・カタリナの猛攻から逃げられるのか。頑張ってほしいものですねぇ……!
2-13 孤独の王は仲間を探すようです〜なお、仲間ができると弱体化する模様〜
おぉ、これは王道ファンタジーの始まりでしたね。ワクワク。
ピンチに陥ったシスターを助けて、圧倒的な力で敵をなぎ倒す。最初のエピソードとしてとても爽快なものだったと思います。いいですねぇ。仲間がいると戦えないっていうのだけが難点で、それこそが本作の主題になってくると。いやー、面白かったです。
冒頭の噂話でセンの強さを表現するのはうまいですよねぇ、モブの噂話で人物評価を浮き彫りにするってやり方です。世界観の説明も兼ねていて、とてもスムーズでワクワクする導入になっていたと思います。
そこからの、シスター・フォルトゥナの受難。あらすじで運にだけは自信があるって言っておきながら、明らかに運がない彼女の様子にちょっと笑いました。野党との会話から性格を見せるのもうまいですよねぇ。それで、ちょっと考えていたんですが、センが仲間と戦えないのはおそらく「周囲の者を無差別に不運にするから」だと思うんですよね。そして、聖女がそれを知らないわけがない。だとしたらフォルトゥナの能力は――「これ以上悪くなりようがないほど運が悪い」じゃないかなぁと予想しました。どうかなぁ、次話以降で明らかになっていくんだと思いますが。ワクワクする面白い第一話だったと思います。
2-14 森の木こりの娘は公爵令息に嫌われたい
わー、これはめっちゃ大変そう。ロナルドめっちゃ厄介ですねぇ。
まずもって、元王女が厄介ですよね。木こりの妻の命を盾に誓約を迫るってやり方は悪辣だなぁと。もしかすると今後の物語の中で、この前提が覆るような展開もなくはないと思うのですが……今のところは、元王女勢力がとんでもない悪だという前提のもとで読み進めたいと思います。
アシーナとベルの関係は微笑ましいですよね。ベルはアシーナを本当に大切に思っているんだということが伝わってきますし、最終的には結ばれてほしいなと願ってしまいます。一方で、ロベルトはちょっと受け入れがたい男ですよね。現状特に際立った悪事をやらかしたわけではないですが、貴族の立場を利用した「遊び」はたぶん悪辣な内容も含んでいる気がしますし、俺様系と呼ぶにはちょっと嫌悪感のほうが強めの描写をされていると思うんですよね。彼はそもそもアシーナのことがどうでもいいと思っているので、こういうのに結婚を諦めさせる方が困難だろうなと思います。
この後の展開をいろいろと想像すると、ロベルトは心を入れ替えてアシーナに惚れたりするんでしょうかね(その方が厄介そうなので)。ただ、改心した上で諦めて身を引いてくれると私としては嬉しいですが、そう上手く行くかなぁと悩ましいところです。どんな作品になっていくのか楽しみです。
2-15 主人公はモブにモテたい
うん。主人公って大変ですよね。それはそう。
これはたしかに、何かの主人公っぽいと思っていい状況かもしれませんね。特に何もしていないのにモテてしまう。ただ、恋愛として付き合うにはもう一歩といったところ。いや、その思考も主人公っぽいのかもしれませんが。あと、付き合う付き合わないに限らず嫉妬に狂うモブ男子はいっぱいいる状況だと思いますよ。たぶん顔も良いんでしょうし。
それで、モブ女子目線からするとですねぇ……これ、絶対にアタックできないやつですよね。だって、彼と結ばれたが最後、並み居る美女・美少女から恨みを買って普通にしんどい人生が待っていますし。それを乗り越えてまで告白しようとする時点でモブではないんですよ。ということで、主人公の悲願が達成されるのはけっこう絶望的かなぁと思うんですよね。というか、告白してきた三つ編み女子ちゃんがいい感じの落とし所だったんじゃないかなぁと個人的には思うんですよねぇ。逃したなぁ。
さて、今後の展開についてちょっと考えてみたのですが。現時点で主人公は、女の子たちを属性でしか見ていない状況だと思っています。なので、誰にも感情移入できないでいる。彼の望みも「モブという属性」にこだわり過ぎているわけで。なので、相手を属性ではなく「人間」として見られるようになってからが、彼の物語の本当の出発点になってくるんじゃないかなと思っています。なので、まだ少し始まりには遠いですよねぇ。
2-16 オルニスの降臨
いいですねぇ、周囲に流されず自分の興味のまま突き進む姿は、やっぱり応援したくなるなぁと思いました。面白かったです。
トルアは人魚みたいな感じでしょうね。海の底の情景はとても幻想的で、冒頭からその描写に圧倒されました。さらには、物品から生活感もしっかり漂っていて、独自の世界観をしっかりと構築しているのが伺えますよね。めちゃくちゃいいなぁと思いながら、彼女たちの生活を想像してしまいました。人間とは違った、しかし人間と似たところもあるような、不思議な魅力のある種族設定だなと思っています。
さて、オルニスというのは、どういう生き物なんでしょうね。わずかに絵に残っているだけの生き物。意味的には「鳥」かなぁとは思うものの、海の中にいて、しかも世界が終わりを迎えると言われると。神話に残るような生き物なのかなとドキドキすると同時に、世界の終わりという響きの不穏さがありますよね。ただ、絵があるということはオルニスを目にした者が過去にいるということで、世界の終わり=文明破壊、くらいな感じだと思うんですよね。今のトルアたちのちょっと退廃的な生活ともリンクしているような気がなんとなくしています。
リーゼは友人のエレーネとどのようにしてオルニスの謎に迫っていくのか。とてもワクワクする第一話だったと思います。面白かったです。
2-17 たくさんの世界と13人の僕と、かけがえのない君達
わー、面白い設定ですねぇ。こういうのすごく好きです。思考実験的で楽しいです。
十三人の自分がぐるぐる巡っている――という経緯を明らかにする方法が、日記による自分自身との文通で発見するのは面白いやり方ですよね。すごく納得感がありますし、読者にそれを追体験させるようにして、こんがらがった状況を説明的にならずにすんなり理解できるようになっているのは上手いなと思いました。読者が気になることもしっかり検証してくれているのがいいなと思っています。
そうして読みながら、彼のこれまでの苦しみも色々と想像してしまいましたよね。まともな人間関係を築くのすら難しかったでしょうし、例えば今後も恋人を作ろうと思っても難しいじゃないですか。だって、仮に誰かと交際をしたとしても、十三日に一度しか会えない&それ以外は自分以外の自分と交際しているなんて苦痛すぎますからね。今回「君」を救おうとしているのは、彼にとっても今後の生き方を決める上で大切なことなんだろうなと思います。
さて、個人的な予想としては、君を救うことはできないんじゃないかってことでしょうか。ただそれは絶望ではなくて。異なる世界で「死の運命が同期する」ということは、おそらく「生の運命も同期する」ことと表裏一体(でなければ、十三の世界は別の人間が別々に繁栄している世界になっているはずなので、人間の死が同期するということは生も同期しなきゃいけない)になるので、おそらく関連して「恋愛・結婚」なんかの人の増え方の部分も同期するはずなんですよ。そうすると、十三の世界でそれぞれ同じ人と恋人になれるはずなので、彼にも少しだけ安心要素になると思うんですよね。
逆に、今回「君」を救えたとすると、この十三番目の世界はどんどん他と乖離していくことになります。その結果、この世界だけが法則から外れて、やがて十三番目の彼だけが並行世界を巡らなくなる、なんてこと結果も考えられるんじゃないかなと思います。こっちのルートでもいいですよね。
この先どうなっていくのか、すごく気になります。面白かったです。
2-18 望まれぬ命を還す仕事 ~堕胎医・久遠~
そうですよねぇ、村の理解があって良かったと思います。
現実的に、様々な事情から、その医療が必要な人はいますからね。その役割を果たす人がいるというのは、大切なことだと思っています。というのを、本作では必要以上に忌避するのではなく現実的に受け入れながら進行していくのが良かったなと思っています。ちょっとホッとしました。
クリスチャンの中でも、その問題に対する考え方は様々なようですね。おそらくは久遠さんの元勤め先の新理事長は反対派だったんでしょうね。その考え方を悪いと言うこともできませんが、主義主張の違う中で一緒に働くことはできないでしょうからね。彼女は移るべくして場所を移したのだと思います。そして、遠方からも患者が来るということは、彼女はよほどその分野では凄腕ということでしょうかね。
本作は、このあとどのように推移していくんでしょうかね。おそらく、彼が大学を卒業して村に帰るまでの期間の話がいろいろと物語になっていくのかなと思っていますが。どうか、登場人物みんなの心が救われる話になっていってほしいものですね。
2-19 半端なルゥはドラゴンスレイヤーと暮らしている
なるほどなぁ、これはちょっと心えぐられる話でしたね。
ルゥとケンゾーの最初のシーンからは、不器用な二人の関係が見え隠れしていますよね。ルゥはおそらく、これまで孤独に過ごしてきたので、どこかケンゾーに甘えるような形になっているのでしょう。一方のケンゾーは、ドラゴンを憎みながらも、ドラゴンのせいで苦境にある少女に同情もしていて、一緒に暮らそうとしてくれているんだと思っています。
推測混じりですが、ここでルゥが本当にケンゾーに見切りをつけると、本当にドラゴンになっていくんだろうなと思うんですよね。人間を恨みながら、人間に災厄を振りまく存在になっていくような気がします。ですが、ここで踏み止まることができれば、また違う道が待っているんじゃないかとも思います。ここが分水嶺かなぁともなんとなく思っていて。
ケンゾーがルゥに襲いかかったのは、どっちでしょうね。ルゥの正体が分からず襲ってきたのか、分かった上でもう襲ってきたのか。それによっても、今後の展開が大きく変わってきそうな気がするんですよねぇ。ここからどう転がっていくのか、ハラハラとしてしまう第一話でした。
2-20 お前の彼女、上の部屋で死んでるよ
わー、これはどういうことなんでしょうね。
文字化けしたメールからは、なんとなく、こう並行世界モノのSSみたいなのを想起してしまうんですが。少なくとも、メールが来る前の時点では彼女がいないことになっていたので、現実が書き換わったのか世界を移動してしまったのか、何かしらの異常があったんでしょうが。どういうことなんでしょうね。
さて、死体があると言われていた部屋は空っぽだったわけですが。そもそもね、おかしいんですよ。建物の作り上、四階の部屋で人が死んでいたとしても、三階に水滴が垂れることってないじゃないですか。なので、例えばですが――三階の彼の部屋の天井裏=メールの「上の部屋」じゃないのか、みたいな可能性ですよね。だとすれば、四階が空っぽだったことにも納得ができるなぁなんて思っていました。
今出揃っている情報だけではちょっとまだ可能性が広すぎて、真実を特定するまではいかないですよね。一体何が起きているのか、すごく気になるなぁと思いつつ楽しませていただきました。面白かったです。
2-21 Requiem for Blue ~バーチャルアイドルと地上最後の日~
未来を舞台に、SFとファンタジーが交差するような不思議な作品でしたよね。
冒頭、エミューリアのライブの光景は綺羅びやかで、未来的なライブの光景が目に浮かぶようでしたね。空に浮かび上がる仮想ディスプレイに熱狂する人々。その歌声はセイレーンのような感じでしょうか。海洋生物モチーフっていうのが、この後の展開にも効いてきますが、未来のバーチャルアイドル感があっていいなぁと思っています。
さて、場面は変わって星羅のシーンですが、青春って感じですよね。未来になってもどうしようもない人はいるわけで……やー、千鳥足男に絡まれたのは災難でしたねぇ。心情を思えば仕方ないですが、男は取り押さえられたんで、警察を待って事情を話した方が良かったんじゃないかなとも思いましたが。それと、痴情のもつれで解散というのも悲しい話ですが、よくあることですよね。なんとも割り切れない状況ですよね。
そんな中にやってくるのが……まさかのエミューリア。彼女たちが本当に人魚系統の生き物だとは。地上滅亡の危機ってことですが、どうなんでしょう。海の中も滅亡するんでしょうかね。そのあたりの事情も色々と気になるところですが、星羅の心が救われる話になっていってほしいものですね。
2-22 禁断の想
なかなか心にずっしりくる物語でしたね。
藤河さんの虐待を、高本は教師としてなんとかするためにきっと奔走するんだと思います。あらすじにあるように一線を越えるまでには色々とハードルがあったんでしょうが、私がとりあえず思うのは「一線を越えてから突き放すのは酷だよなぁ」ですかねぇ。いや、心惹かれてしまうのは人間ですし仕方ない時もあるとは思います。でも悩むなら一線を越える前だと思いますし、越えてしまったのなら腹をくくって責任を取るべきだと思っちゃうんですよね。それこそ、高校生なら卒業まで待つって選択もありえたわけで。結局は、覚悟もないまま生徒に手を出した挙げ句に、社会の目を気にして自分勝手に突き放して、相手が自殺未遂をしてしまったのが結果なわけです。それなのに、どこか被害者面をしているって風に見えてしまいますかねぇ。大人として、もうちょっとなんとかならなかったのかなぁと。
本作はそういう人間の身勝手さについて、とても解像度の高い作品になっていくんじゃないかなと思っています。視点者次第で高本への評価が色々と分かれる作品になっていくかと思いますので。色々と考えさせられる文学作品になっていくんじゃないかと思っています。
2-23 ポメガ騎士団長は番の子爵令嬢を離したくない
やー、可愛いお話でしたね。あらすじで一応事態は分かってたのに笑っちゃいました。
エクトルさんはほんと、ストレスの多そうな環境ですよね。みんなに怖がられて気の休まる時がなさそうで。そんな中、リアーヌは怖がらずに、むしろエクトルさんに好意を持っているというのが、もう冒頭からすごく可愛い状況だなと思って読んでいました。だって、このエクトルさんがポメ化するんですよ。たまりませんよね。
ちなみに、エクトルさんは甘やかされないと元にもどれないという話ですが、ってことは普段はクロードさんが裏で目一杯甘やかして上げてるんですかね。面白すぎる。黄色い声援を浴びるイケメンが、死んだ目でポメ化した上司を甘やかしている光景を想像しただけで笑えてきますよね。楽しいなぁと思います。
さて、最後はついにリアーヌに正体がバレてしまうエクトルさん。ついでにリアーヌの気持ちもバレてしまうわけですが、さらに倍ドンで裸まで公開されてしまうという。やー、めちゃくちゃ笑えるシチュエーションで終わりましたね。最初から最後まで面白すぎました。これは楽しい作品でしたね。
2-24 銀河協奏自由形
いやぁ、面白い世界観の作品でしたね。
冒頭、カウントダウンからのハッピーニューイヤーかと思いきや、人々が大変なことに。そして明かされるのは、オーバーロードによって、エイリアという超能力的なものが発現することになったと。姿がないということなので、本当に神様じみた存在に思えますよね。
主人公は身体が不定形になるんですかね。それでお酢でコントロールできると。ちゃんと制御できれば便利そうですが、今はまだ能力を発現したばかりで日常生活にも苦労しそうな状況ですね。この後の展開でいずれ効いてくるのかなとは思いますが。
さて、そんな中でオーバーロードのクロノスと出会う。冒頭で、オーバーロードに姿はないってことなので、このクロノスの姿は作り物なんでしょうか。そして、日ノ本さんはなかなか濃いオーバーロード崇拝者であり――ちょっと波乱が起きそうですよね。その後、選挙でクロノスを牙城が上回ったという話があったので、日ノ本さん的には魔女狩りでも始めそうな感じがしてるんですよね。
さぁ、主人公はまともな学校生活を送れるんでしょうか。世界観が面白い作品だったなぁと思います。
2-25 その恋、叙述トリックですか?
メタメタしい作品で面白かったです。なるほどなぁ。
叙述トリックやりたいっていうのはわりと作家の原動力になったりしますからね。かく言う私ももともと叙述トリックを読んで自分も書きたいと思って小説を書き始めたたちなので、鮮やかな叙述トリックは常にやりたいと思っています。なかなか考えつかないんですけどね。
ただ本作の難易度の高い点は、冒頭で「叙述トリックやるぞー」と宣言してしまっているところだと思います。あれはサラっと仕込んで裏切るからこそ効果があるものだと思うので、例えばドッキリなんかで「これからドッキリ仕掛けますよ」とターゲットに伝えてしまうくらいのものなんですよね。そして、この作品自体の叙述トリック要素にマコト自身が言及して消し込みにかかっているので、どんどんハードルが上がっていっているわけです。
そうですね、私が本作に叙述トリックを仕込むとしたら、真琴と愛が実は老婆でしたっていう年齢詐称でしょうか。ほら、大学に通うのに年齢は関係ありませんし。それで、若者の百合恋愛かと思わせて老いらくの恋でしたみたいな感じでしょうかね。いろいろと可能性はあると思いますが、作者様が何を企んでいるのか楽しみになりますねぇ。
