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第27回 #書き出し祭り 第二会場 全感想

 こんにちは、まさかミケ猫です。書き出し祭り、第二会場の感想に入っていきたいと思います。
 この会場は私が参加していないので、特にステルスなどなく素直に感想をしていきたいと思っています。いやぁ、どんな作品を読めるのか楽しみですねぇ。


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第二十七回書き出し祭り 第二会場

感想

2-01 私が頑張ると先輩が曇っていく件

 いいですねぇ、これは愉快なラブコメでした。
 まずルーシーのキャラがいいですよね。まぁ変人と言って差し支えない子だとは思うのですが、根が善性なので素直に応援できる感じですね。淡々としていてマイペースに過ごしているので、たぶんそういうところもクビになった原因なんだろうなと思っています。合わせて、ブローディの世話焼き苦労人というキャラが見事にマッチしていて、面白いなと思っています。
 とはいえ、恋愛に発展するには二人のキャラ的に先が思いやられる感じだと思うので(周囲はやきもきしてそう)、二人を中心にして長く連載できそうな構図が出来上がっているなぁと思いました。これはいい関係性ですね。
 将来的には、クビにした騎士団長が公文書偽造で御縄につく感じかなぁと思いますが、いい感じに悪役として立ち回ってくれると良いですよね。ある意味でキューピッド的な役割を期待してますー!

2-02 契約結婚を持ちかけられたので、条件として飲み放題をつけてもらいました

 いいですねぇ、契約結婚ものですがカラッと明るくて、読み味もサッパリしていて爽やかでした。キレのある日本酒みたいですね。
 まず何よりデイジーのキャラですよね。彼女があっけらかんとしているので、作品全体の印象を明るく印象づけているなと思っています。シリアスに書こうとするとなかなかの状況ではあるんですけど、全然気にしていない様子なのが気持ちいいくらいだなぁって。
 彼女に転生チートはないですが、酒とつまみの知識があるなら夫婦生活はいい感じに進展していきそうですよね。今はお互いにビジネス&損得の関係ですが、気心が知れて事実上夫婦なんだったら、普通に仲良し夫婦でやっていけそうかなぁと思います。
 二人の関係が微笑ましいので、日常を読んでも面白そうですし、事件が起きて二人の仲が少しずつ深まる様子も見てみたいなぁと思いました。面白かったです。

2-03 そうです、私が犯人です。

 タイトルはミスリードで、普通に円が探偵役をするんだろうなぁとは思ったんですが。そうなるとどうやってタイトル回収するんでしょうねぇ。それはそれとして、とても面白い主人公でした。
 円ちゃんはあれですね、コナンくんやはじめちゃんと同じ呪いを受けし者だと思うんですが。やっぱりこれまでも、事件解決に(勝手に)協力したりしてきたんでしょうか。そりゃあ、慣れてしまえば死体にも動じないでしょうし。おもしれー女になってしまうのも仕方がないのかなぁと思います。いやぁ、たくましすぎて笑っちゃいました。
 冒頭のシーンは普通に読むと、犯人である娘が双子の片割れと逃避行する場面……に見えるのですが、これもミスリードですよねぇ、たぶん。叙述トリックとかで思いっきりひっくり返してほしい感じです。事件の真相が気になるところですよね。
 あと最後の「今引っ越すと、この違和感を引きずってしまう」が掴みきれなかったんですよね。何を我慢しているのか、読者にはあえて伏せている感じでしょうか。楽しい中に謎が散りばめられている作品でした。

2-04 ドブネズミでも電脳世界で一兆円稼げる件(笑) 

 クロノトリ――ごほんげふん。
 面白そうなゲームですよねぇ。とはいえ、私はまだ仕組みの全てを理解できているわけではないんですが、過去を変えたら未来が変わるのはそれはそうとして、未来を変えたら過去まで変わるというのは観念的ですよね。おそらくは、まだ明かされていない設定、ゲームシステムなんかが色々とあるんだろうなと思っています。やってみたいなぁ。
 さて、物語としては遺産相続に巻き込まれる有能プレイヤー。既に1000億あるなら、一兆円を稼いで遺産相続することも普通に可能そうではあるんですけどね。その遺言って、赤の他人にも有効なんでしょうか。
 インサイダー取引とかをやりまくれるのであれば、一兆稼ぐのはまぁできそうかなとは思うのですが、ゲーム世界なので色々と制約があったりするんでしょうかねぇ。すごくワクワクする世界観の作品でしたー! 

2-05 領主ニノの経営記

 あらゆる存在と会話できるって、これは凄まじい才能ですねー!
 作品の雰囲気は静かで淡々としているのですが、これはニノのキャラクターがそう感じさせるのかもしれませんね。起きていることはわりと凄まじいのですが、彼女が静かに受け止めているので、読者もするりと読めて閉まっているんだと思います。
 彼女の才能は、外部に知られたらだいぶ身の危険がありそうな気はしますが、領民に対して気軽に「聞いてます」とか言ってしまうあたり、それほど特異な才能ってわけではないんですかね。もっとすごい能力の持ち主がわんさかいるとかでしょうか。いや、十三歳の女の子が家督を継いで領地運営をするって段階で、色々と裏があるのかもしれませんね。
 若くはありますが、領民に慕われているあたり、やはり有能な子ではあるんだろうなと思います。ただ、若くして子どもらしい生活は望めない環境ですからね。様々な存在と優しく交流しながら、物語を紡いでいって欲しいものです。面白かったです。

2-06 死者とガラガーチ

 世界観が独特ですよねぇ、面白かったです!
 本当に不思議な世界で、これぞファンタジーでしたね。出てくる物品がこれでもかと世界観を叩きつけてくる中、登場人物たちも癖のあるキャラが揃っていて、それなのにどこか懐かしいような手触りがあり。極彩色の世界に迷い込んだような気持ちで読ませていただきました。この世界を絵として見てみたい気持ちになります。
 世界観の作り込み方がぜんぜん想像できないので、すごいなぁと思って読んでいたのですが。不条理に見える中に何かしらのルールのようなものがあって、ただその正体を掴みきれないでいる。それでいて、目に見える世界の描き方は明細なので、この不思議な雰囲気になるのかなぁと想像していました。これは真似しようと思ってできるものではないですねぇ。
 ストーリーとしては、これから鐘楼を直しに行くといった場面で途切れています。あらすじにあるように、妙ちきりんな冒険が繰り広げられるんだろうなと想像すると、楽しくなりますよね。面白かったです。

2-07 間諜よ、爪を染めることなかれ

 これはいいですねぇ、すごく好きです!
 銀河をめぐるスペースオペラ的世界観の中、主人公の職業がネイルサロンというのがいいですよね。ありそうでなかった組み合わせだなと思って、すごく新鮮な感覚を受けました。おそらくは人の命がものすごく軽い世界だと思うので、帰還の祈りを込めたネイルが人気になるのも頷けますよね。
 殺伐とした世界だからこそ、エトルと客の「心の交流」がすごく印象深いなと思っていまして、そこからゲイジーが彼女に触れることで人間性を取り戻す様子にグッと来ました。やっぱりSFだからこそ、人間をどう見せるかってすごく大事ですよねぇとしみじみ思います。
 ここから始まる逃避行がどのように転がっていくのか、すごく楽しみになる書き出しでした。ありがとうございます!

2-08 誤算

 わーなるほど、これはまさに誤算でした。
 替玉帰郷させようと思ったら、まさかの結婚相手を知って大慌てで帰らなきゃいけなくなる若旦那様。そもそも馬で汽車に勝てるんですかねぇ。目的地が青森だとすると、馬だとたぶん一ヶ月くらいはかかるので、馬で帰ったらとっくに替玉バレしている可能性が濃厚な気がしてきました。
 ただ、もしかすると結婚相手も若旦那と知っていて会いに来たのかもしれませんね。だとしたら相思相愛なので、最終的にはなんか丸く収まりそうな気はしますが。いやぁ、どうなるかなぁ。みんなの誤算が積み重なって酷いことになりそうではあります。
 一連の騒動の発端がそもそも若旦那様の家出にあるので、痛い目を見るという結末でもまーありえるかなとは思いますが、どうなるでしょうか。

2-09 黒曜の神紋 〜見捨てられた少年は神の力を奪い世界に叛逆する〜

 ほう、なかなか緊迫した状況から始まりましたね。
 本作は背景となる世界観をしっかり練っている印象を持ちました。エレネ人の神が勝利して他の信仰を奪い、混血が差別されているような世界観。そこで、少年サバジュと神狐イシュカの出会いによって運命が変わり始める。とはいえ、一人の少年とかつて負けた神のコンビですから、エレネ人から様々なものを奪い返すには、まだ何か必要そうだと思うんですよね。
 仲間を集めるのか、力を得るのか、策略によって奪うのか。おそらくは強敵もいるでしょうし、エレネ人の神だって黙っていませんからね。どうやって戦い抜くのかが気になるところでしょうか。個人的には、やっぱり仲間を集めてほしいかなと願ってしまいます。
 黒曜の神紋がどんな力を持っているのかは、第二話以降で明らかになる感じでしょうかね。心躍るバチバチのバトルファンタジーになっていくのかなぁと期待しています。

2-10 生贄省

 なるほど、これは要望叶っちゃいましたね???
 いやぁ、咲梨さんはなかなか癖のある主人公だなぁと思います。普通に書くと読者ヘイトが高くて、主人公として回すにはあまり適さない属性の子だと思うのですが、そこが上手いんですよね。作者様は意図してやっているんだと思いたいんですが、特に考えていなかったら天才かなと思います。
 というのも、彼女の強烈なキャラがあるからこそ「養護施設出身」「生贄にされる」あたりの流れが「同情するけど可哀想になりすぎない」というレベルに調整されていると思うんですよ。これがちょうどいい塩梅だなと思っていまして。尖りすぎたストーリーに対して、キャラを逆方向に尖らせることバランスを取るというスゴ技を見せてくれているわけです。
 ひとまず、たどり着いた先にいたのはスパダリ味のある神様っぽいので、いい感じにハッピーになってくれると嬉しいなと思います。

2-11 イカサマ女道士は皇帝陛下の運命の鳳凰

 いやー、これは面白かったですねぇ。
 作者様が誰なのかという分かりきった話は置いておくとして、イカサマを武器にして後宮を救うというコンセプトがもう面白いですよね。救い方にも色々と種類があると思うのですが、ある種の邪道といいますか、毒をもって毒を制すような動き方になるんだろうなと期待できます。ダークヒーローに近いものがありますよね。そういうの大好きなんですよ。
 第一話では、まずそういった茜華の能力を見せる導入エピソードからやってくれましたね。たしかに技術はイカサマと同種なのですが、悪徳な偽道士をやり込めてくれているので、物語の入りとしてとても痛快に仕上がっていたと思います。なるほど、こういう入り方もありだなぁと思いながら読ませていただきました。
 茜華のサッパリした性格もあって、すごく読みやすくなっていたのはさすがといったところでしょうか。できれば個人的には、書籍でガッツリ読みたいなと思っていますので、手を合わせて祈っておきます。

2-12 ふたりのひとみのいきるいみ

 ほう、なかなか怪しげな第一話でしたね。面白かったです!
 タイトルのふたりのひとみには、色々と意味が込められていそうですよね。移植された両親の眼球。事故で記憶を失う前後の瞳。烏の知っている瞳と現在を生きている瞳。これらが何を意味しているのかは、今のところはまだ読み解けていませんが、これから明かされていくことになりそうです。
 それと、兄の存在がちょっと気になるところですよね。事故に遭ったのが両親と瞳だったら、兄は車に乗っていなかったということになります。果たして、仲が良いのか悪いのか、事故に関係しているのかいないのか、記憶を失った瞳とどのように接することになるのか――なかなかのキーマンだと思っているので、このあたりの展開が気になるところですよね。
 今は謎の多い状態ですので、物語が進むにつれてこれらが解決していくのかなぁと思うと、楽しみになりますね。とても面白い作品でした。

2-13 人語を解する畜生を商いし日々

 なるほど、これは興味深い作品でしたね。面白いなぁ。
 異世界に奴隷がいるのはわりとよくあることですが、特殊家畜という概念は新しいですね。でも分かります。法で人格を認められていないもの、例えば他人のペットなんかを害した場合も、法律上は器物損壊として扱われたりしますからね。これを「不当だ」と言う場合、それこそ家畜である牛豚鶏との線引きがどこにあるのか、のような話に発展していきますから、たしかに異世界で「どこまでを人と認めるか」の範囲は難しいですよね。
 個人的には、日本に奴隷の文化がないので読者が納得する奴隷感を出すのってけっこう難しい印象だったのですが、特殊家畜っていう扱いをした途端になんかイメージできるようになったのは驚きでした。なるほどなぁと思いまして。
 石化を用いて在庫管理するってあたりも、ファンタジーをうまく現実に落とし込んで活用しているなという感じで、とても面白く読ませていただきました。この世界観をもっと掘り下げて色々と考えてみたくなりますよね。植物系魔物の幼体は苗木と同じ扱いするのかなぁとか。

2-14 善意のバグと不可思議さん

 あー、分かるなぁ。善意のバグな人っていますよねぇ。
 いや、私自身もつい手を回しがちなので、気をつけなきゃと思っているんですけどね。こういうのって、面と向かって言いづらいストレスだったりすると思うので。そういった感情を、すごく共感できる形で書き出してくれているので、本作を読むこと自体が一種のカウンセリングみたいになるような作品だなぁと感じました。感情のリアリティがすごいですよね。
 隠れ家的な居酒屋で、自分の愚痴に輪郭を与えてくれる――というのはめちゃくちゃ羨ましいですよね。私もぜひ行きたいです。けっこう、自分自身の感情を言語化するのって難しかったりしますからね。怪しげな喫煙お姉さんに話聞いてほしい!
 彼女との関係も、ここで愚痴を発散することでうまく回るようになるといいですよね。現代のストレス社会で、読者の疲弊した心を解きほぐしてくれるような作品になるといいなと思っています。

2-15 レベッカ・メグレーの拾い者

 いいですねぇ、レベッカのキャラがめっちゃ立ってて愉快でした。
 本作はなんといっても、レベッカが全然喋らないのが肝ですよね。無口なんじゃなくて、セリフを描写しないんですよ。それでもどうしてキャラが立っているかというと、やはり周囲の反応から浮き彫りにするようにレベッカのキャラを見せてくれているからなんだよなぁと思います。これは小説という媒体でしかできない表現方法でもありますよねぇ。
 そして、レベッカの活躍っぷりが度肝を抜いていました。みんなに頼られまくるのも納得の有能さを見せてくれて、だからこそメイド服で不定期雑務をしている変人さが際立っていたと思います。
 この先は、北の要塞に向かうことになりそうですが、ちゃちゃっと問題解決しそうですよね。なんなら居候が増えそうまであります。ぜひレベッカには「どうしてなの」ってずっと言いながら居候を増やし続けてほしいものです。ぜひ続きを読ませてくださいね。

2-16 命を狙ってきた元婚約者が今度は守ってくれるそうです~Bloody・Love~

 いいですねぇ、これはロマンがありますよ。
 やっぱり恋愛というのは、国のような大きなものに引き裂かれてこそ激しく燃え上がるんだと思います。なので、敵国同士で婚約していたものもナシになり、それでも本心では惹かれあってしまう二人という構図って絶対美味しいじゃないですか。いやぁ、これは良いですよねぇ。
 本作を読んだ印象ですが、おそらく悪人のいない優しい物語なんだろうなと思っています。主人公陣営、王も妹聖女も桜華のためを思ってくれていますし、黒騎士王だって何かしらの背景があってこのような行動を取っているんだろうなと思います。なので、最終的には和解してみんなハッピーになるといいなとつい期待してしまうんですよねぇ。なるといいなぁ。
 この物語がどのような道を進んで結末にたどり着くのか、とても楽しみになる書き出しだったと思います。面白かったです。

2-17 空の絆

 いいですねぇ、まさにミリタリーSFって感じでしたね。
 人型ロボットにも色々種類がありますが、本作はリアル志向かつシンクロ操作を行う機体なので、ようはパイロットの感情を乗せやすいのもポイントだと思うんですよね。作劇しやすい設定になっているなぁと思っています。敵となるのが機械型異星人ということで、ざっくり言えば「めちゃくちゃに殺しまくっても嫌悪感が起きづらい」というのも美味しいですよね。
 さて、主人公の晴翔はまだまだ未熟な少年という感じで、覚醒はこれからといったところ。第一話の段階では現状を示しただけですので、ここからどんな物語が展開していって強くなっていくのか、この先が楽しみになる主人公だと思いました。
 第二話ですが、パラディンチームはあからさまに死亡フラグを立てていたので早々にいなくなるとして、そうなるとかなり追い詰められそうですよね。やはり、晴翔はピンチに覚醒する感じだと熱いと思います。面白かったです。

2-18 Eランクって言われたのに明らかに便利な俺の祝福

 いいですねぇ、めっちゃ勢いがあって笑いました。
 あらすじ段階では「ErrorのEかなぁ」とか思っていたんですが、ExtraのEでしたか。よくよく考えると、キャラ名が分かりやすかったですからね。エトラ(Extra)の他にも、バーカとアフォウは言うまでもなく、ハント(狩人)とヤンデ(ヤンデレ)までとても分かりやすい。名前が出た途端にネタバレみたいになってしまうのは難点ですが、私もよく似たようなことをやったりするので。ちょっと楽しくなっちゃいますよねぇ。
 地元住民が何も気づいていないのは新しかったですね。全員で「なんかやっちゃいました?」をやってる感じが面白かったです。みんな絶対エトラには勝てないと思うんですけどねぇ。
 この勢いのまま、転がるように活躍して出世していってほしいものですね。面白かったです。

2-19 銀河病院船ラッキー・クローバーは四重苦

 いやぁ、ぶっ飛んだ奴らのチームってなんでこうワクワクしちゃうんでしょうね。
 本作はとにかく、ラッキー・クローバーの人間模様が愉快でしたよね。病院船という特殊な立場の船ですが、だからって安全とは程遠い。そんな中でも人の命を救う活動をしているのは、やはり奇人変人の集まりって感じで愉快でしたね。どこか頭のネジ外れてないとやっていけないんだろうなぁ。
 襲われた原因も、完全に政争に巻き込まれる形のもの。なかなか極まった状況下ですが、これどうにか収拾つけられるんですかね。なんやかんや、悪人でも治療はする感じらしいですが、本当に悪人なのかも含めて、きな臭い感じがぷんぷんします。
 ただ、なかなか殺伐とした状況下でも悲壮な空気にならないのが本作の良いところだと思うので。面白おかしく物語が転がっていくんだろうなと想像しながら読んでいました。楽しかったですー!

2-20 僕の約束、きみの約束 〜生徒会選挙編

 なるほど、これはちょっとホラーチックな青春ものですね。
 律の瞳には何やら秘密がありそうですが、邪視的な伝承なんでしょうかね。感情を強制的に動かされる的な力がありそうなので、これは敵に回すとかなり厄介そうです。今のところ逸希にあまり対抗策がなさそうなんですが、燈との協力関係によってそのあたりは補完されるんでしょうか。
 キャラ名が龍川と虎丸なので、そのあたりも何か伝承に関係はありそうですが。燈が猫になれるんだとしたら、律が爬虫類になれたとしても不思議ではないので、あとはどこまでファンタジックに寄せて世界観なのかってところですよね。あの約束っていうのは、トラちゃんを助けるって件だとは思いますが。
 ストーリーとしては、燈を知ることによって伝承の内容を知ることになっていきそうですよね。あらすじによると律と敵対関係とのことですが、生徒会選挙がそれほどキーになる事情となると、今のところあまり思いつかないんですねぇ。今後どうなっていくのか楽しみです!

2-21 SAVE U

 なるほど。ヒーロー養成校のお話でしたか!
 ヒーローにも色々と作風があると思うのですが、本作は男子校ということなので、ガチで人類の危機に対抗している感じなんでしょうねぇ。女子を入学させてラブコメ的な展開を回したりしないあたり、雰囲気としても役割としても、軍隊の教育のようにも感じています。硬派ですよね。
 今のところ第一話では、ベースとなる表向きの世界観が提示されたところだと思っていますが、裏側ではもっと色々と事情が渦巻いていそうだなと思いました。正体を明かさずに人助けをしなきゃいけない事情、悪の組織ファンジャイとは何なのか、その目的は……今後色々と明らかになっていくにつれて、おそらくは世界の見え方が二転三転するんじゃないかなという感触を持っています。
 学生生活が主題ですが、課外活動もあるため決して安全ではなく、色々と物語が動いていきそうだなと思っています。面白かったです。

2-22 ドジっ公爵さまに嫁ぎました!

 読んでて思わず笑っちゃいました、めっちゃ面白いです。
 公爵様がドジすぎて不憫ですねぇ。これはたしかに、社交の場に出るのをためらう理由も分かります。リリシャルが上手いこと彼を連れ出す方法を見つけてくれるといいんですが、さてどうなるでしょうか。
 個人的にいいなと思ったのが、アルフの描き方ですよね。ともすると、あまり有能でないキャラは読者から嫌われるリスクがあったりするのですが、本作ではうまく周囲の人たちを使っているのが肝ですよね。彼がどんなことをしても支えてくれる侍従たちがいるからこそ、彼の人となりが浮き彫りになるようにして好感を持てる構造になっているんだと思っています。
 悪気がないだけに前途多難だなぁとも思いますが、ぜひ明るく楽しく頑張っていってもらいたいなと思います。

2-23 夜に響く、まだ名前のない音

 なるほど、かなり謎めいたクラスメイトですねぇ。
 そもそもルイが男なのか女なのかでも印象がかなり違ってくるのですが、どっちでしょうねぇ。男にしては紬からの距離の詰め方に遠慮がないですし、女だと「夜は危ない」という言葉がブーメランになりそうなので、ちょっとどっちなのか判断がつかなかったんですよね。陽菜の反応も、男なら恋慕かもしれませんし、女なら友人を取られるみたいなちょっとした嫉妬のようになるので、どっちだろう。うーん。
 それはそれとして、とてもミステリアスな子でした。おそらくは人付き合いが苦手で、誰かを気にかけているもののうまく表に出せないでいるんでしょうね。紬との関わりで、そのあたりが解きほぐされていくと良いなと思っています。
 繊細な心の動きを織っていくよな素敵な作品だったと思います。ありがとうございます。

2-24 あなたが好き──。それはもう、狂おしいほどに

 ヤンデレ祭りの開催会場はここでしょうか。素晴らしいですねぇ。
 出てくる登場人物がことごとく彼女への並々ならぬ感情を抱えているので、恐ろしいながらつい笑ってしまいました。いいですよねぇ、感情なんて重ければ重いほどいいもんですから。最高だと思いました。
 さて、口紅の送り主についてですが。冒頭のシーンでは「欠けている鏡」とあり、ラストシーンでも「洗面台の鏡の欠けた部分が」となっている。これは偶然と言うには意図的すぎるので、犯人ははみずほの家に侵入していたか、もしくはみずほ本人(多重人格)とかになるんじゃないかなぁと予想しておきます。さて、どうでしょうねぇ。
 みんなを狂わせる魔性の女・上里みずほ。彼女がどうしてこれほどまでに狂った愛を向けられてしまうのか、とても面白く読ませて頂きました。大変な修羅場になっていってほしいなぁと思いまーす!

2-25 どうか、この気持ちが伝わりませんように

 わー、いいですよねぇ。心を読むって能力はほんと、物語を転がすのにすごくよく働いてくれますからねぇ。
 私も連載している作品のヒロインが読心魔法を持っているんですが、やはり心を読めるというのはいいことばかりではありませんからね。人の汚い部分であったりも見えてきてしまうもの。それでも、どうにか折り合いをつけて生きていかなければならないものだと思います。
 本作は互いに読心できる者同士が出会ったと。これがまた面白い構図ですよね。心を読む条件、相手に触れるという部分も同じなんでしょうかね。であれば、相手に触れるか触れないか、あたりの葛藤が物語の読み味になっていきそうな気がします。これは楽しみになりますね。
 二人がどんな風に交流するのか。少なくとも共感できる部分もあるはずなので、いい関係を築いていけそうだなと思っています。面白かったです!


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