
Marpで高速にスライド作成 〜編集可能なパワポ出力〜
Marpというツールを使うと、とても簡単にスライド資料作成が可能です。また、今年になって、編集可能なパワポ形式での出力も可能になり、業務での活用の幅が広がりました。この記事では、このMarpの使い方と、生成AIによる情報編集の可能性について紹介したいと思います。
Marpによる出力例
まずは、Marpによる具体的な出力例を紹介してから、Marpの使い方について解説します。
note記事のスライド化
前回書いた下記のnote記事をMarpでスライド化しました。
note記事をコピペして、Gemini2.5でMarp形式のドキュメントを生成してスライドを作成しています。3分くらいで会社のスタイルに沿ったプレゼン資料が作れるのはすごい時代です。
論文のスライド化
生成AIの源流となる「Attention Is All You Need」論文をMarpでスライド化しました。論文をコピペして、Gemini2.5でMarp形式のドキュメントを生成しています。手による修正無しで下記のものが出力されます。
さらに、Gemini2.5に、子供向けに論文紹介したいとお願いすると、噛み砕いたスライドを作ってくれます。(※下記のスライド内の挿絵画像は、別途生成AIで作成したものを貼り付けています。)
Marpについて
Marpは、マークダウン形式でドキュメントを書くと、スライドにしてくれるツールです。VS CodeやCursorなどのエディタで、プラグインとしてMarpを追加すると、簡単に利用可能です。
インストール方法
VS CodeまたはCursorで、拡張機能でMarpを検索して追加します

VS CodeまたはCursorで、下記のドキュメントをtest.mdのファイル名で保存します。
---
marp: true
theme: default
header: "Marpによる高速スライド作成"
---
# Marpスライド
## ~Marpによる高速スライド作成~
2025年5月9日
---
## Marpスライド
### 1. Marpインストール
- Vs codeまたはCursorで、拡張機能でMarpをインストール
- test.mdを作成して、Marpで可視化
### 2. Marpでスライド出力
- 三角形が2つ重なったアイコンをクリック
- パワポやPDF形式で出力
エディタの右上の左のアイコン(虫眼鏡)をクリックするとプレビューが見れます。

下記のようなプレビューが現れて、リアルタイムに編集することが可能です。

PDFやパワポで出力
下記の真ん中のMarpアイコンを押すと、エクスポートができます。(三角形が2つ重なったアイコン)

出力形式をパワポやPDFで選ぶことができます。

※デフォルト設定のパワポ出力では編集ができません。
編集可能なパワポ出力
Marpで編集可能なパワポ形式で、出力できるようになりました。デフォルトではその機能がオフになっているので、まず設定画面でオンにします。
下記の真ん中のMarpアイコンを押して設定画面(Open Extension Settings)を開きます。(三角形が2つ重なったアイコン)


Pptx: Editableの設定をonにします。

次に、「LibreOffice Impress」をインストールします。そうすると、編集可能なパワポ出力が可能になります。

ただし、現状のパワポ出力は、編集可能ではありますが、所々編集がしにくいです。例えば、テキストが改行されているとそれごとにテキストボックスが作られていたり、テーブル表の枠線が1つづつ違うオブジェクトになっていたりします。この辺は今後性能向上されれば解決されていくと思います。
パワポのスタイル指定
背景画像を指定するなどして、デザインをカスタマイズすることが可能です。表紙のデザイン画像と、通常ページのデザインをダウンロードして、同じフォルダに配置します。
表紙ページ:cover_template.svg
通常ページ:slide_template.svg

---
marp: true
theme: default
header: "Marpによる高速スライド作成"
style: |
section {
font-size: 28px;
background-repeat: no-repeat /* 共通 */;
}
/* 表紙以外のページの背景 */
section:not(.cover) {
background-image: url("slide_template.svg"); /* <- メイン背景のURL */
background-position: top left; /* <- メイン背景の基準位置 */
background-size: 1280px; /* <- メイン背景のサイズ */
}
/* 表紙ページの背景 */
section.cover {
background-image: url("cover_template.svg"); /* ★ 表紙用の背景画像URLを指定 */
background-position: center center; /* 例: 中央揃え */
background-size: cover; /* 例: 全体を覆うように調整 */
/* 表紙ページ特有の他のスタイルがあればここに追加 */
/* 例: テキストの色を白にするなど */
/* color: white; */
}
h1 {
font-size: 42px;
}
h2 {
font-size: 36px;
}
img {
max-height: 450px;
display: block;
margin: 0 auto;
}
a {
color: #0066cc;
}
---
<!-- _class: cover -->
# Marpスライド
## ~Marpによる高速スライド作成~
2025年5月9日
---
## Marpスライド
### 1. Marpインストール
- Vs codeまたはCursorで、拡張機能でMarpをインストール
- test.mdを作成して、Marpで可視化
### 2. Marpでスライド出力
- 三角形が2つ重なったアイコンをクリック
- パワポやPDF形式で出力
様々な情報のスライド化
下記のようなプロンプトを使うことで、様々な情報をスライド化することが可能です。
Marp形式でスライドを作成することを支援するAIです。
下記のMarp形式を参考にして、Marpドキュメントを出力してください。
# 注意点
* styleの内容は変えないでください。slide_template.pngやfront_template.pngは存在します。
* 画像を配置するときは、![bg contain right:40%]のようにcontainを明記してください。
# Marpのサンプル
---
marp: true
theme: default
header: "Marpによる高速スライド作成"
style: |
section {
font-size: 28px;
background-repeat: no-repeat /* 共通 */;
}
/* 表紙以外のページの背景 */
section:not(.cover) {
background-image: url("slide_template.svg"); /* <- メイン背景のURL */
background-position: top left; /* <- メイン背景の基準位置 */
background-size: 1280px; /* <- メイン背景のサイズ */
}
/* 表紙ページの背景 */
section.cover {
background-image: url("cover_template.svg"); /* ★ 表紙用の背景画像URLを指定 */
background-position: center center; /* 例: 中央揃え */
background-size: cover; /* 例: 全体を覆うように調整 */
/* 表紙ページ特有の他のスタイルがあればここに追加 */
/* 例: テキストの色を白にするなど */
/* color: white; */
}
h1 {
font-size: 42px;
}
h2 {
font-size: 36px;
}
img {
max-height: 450px;
display: block;
margin: 0 auto;
}
a {
color: #0066cc;
}
---
<!-- _class: cover -->
# Marpスライド
## ~Marpによる高速スライド作成~
2025年5月9日
---
## Marpスライド
### 1. Marpインストール
- Vs codeまたはCursorで、拡張機能でMarpをインストール
- test.mdを作成して、Marpで可視化
### 2. Marpでスライド出力
- 三角形が2つ重なったアイコンをクリック
- パワポやPDF形式で出力

最初に紹介したnote記事のスライドかも、note記事をコピペして、このプロンプトに入れて、スライド化しています。
また、Jina AIなどのサービスを使うと、あらゆるサイトをマークダウン形式で出力可能なので、コピペするときに便利です。例えば、下記のようにアクセスすると、マークダウン化してくれます。
https://r.jina.ai/マークダウン化したいサイトのURL
例
https://r.jina.ai/https://note.com/masa_kazama/n/na10f1ec82d57
他にもGitHubのコードをマークダウンでまとめてくれるサービスや、YouTubeの文字起こし、Notionのデータなどを使うと、それらのスライド化も素早く可能です。
また、このプロンプトをcursorのルールに登録しておくと、あらゆる社内外の情報をcursor上でスライド化することも可能です。
生成AIによる情報編集の可能性
生成AIによって情報編集が高速に容易になってきました。スライド作成を例に取って、情報編集の可能性を見てきたいと思います。
スライド作成には、主に次の3ステップがあります
情報収集(社内外)
スライド骨子作成(ストーリー・メッセージ作成)
スライド作成
それぞれのステップに、生成AIをフル活用していくことで、生産性やクオリティが上がります。また、それらのステップが、一気通貫で、同じツールで体験できることでさらに高まります。
1.情報収集(社内外)
社外
Geimini Deeep ResearchやChatGPT o3などを利用することで、網羅的に情報を集めることができます
社内
社内のNotionデータや既存のスライドやBQのデータなどを収集することで、スライド作成に必要なデータを集めます
2. スライド骨子作成(ストーリー・メッセージ作成)
集めた情報を調理して、自分のインサイト・顧客課題をかけ合わせて、付加価値あるスライド骨子を作る
o3やGemini2.5などを活用して骨子づくりの質とスピードの向上
3. スライド作成
スライドの骨子を元にスライドを作成する
Marp
シンプルなスライド作成
Genspark, Claude, Gemini, OpenAI
HTML形式の複雑なスライド作成が可能
上記で説明したステップが、今は別々でやることが多いですが、Claude DesktopやGemini, OpenAIなどが、社内外のデータとつながって、スライド出力も可能になってくるように思います。そうなると、情報を集めて、分析して、アウトプットするまでが、生成AIの情報編集能力によって、すごく高速化されています。
そのうえで、人による付加価値はどこになっていくでしょうか。
ネットにない情報や五感で体験した情報
どのような問いで、ストーリーやメッセージを作るのか
アウトプットしたものをどう活用して行動するのか
のような観点が重要になってきそうです。
まとめ
Marpによるスライド作成について紹介しました。また、生成AIによる情報編集の可能性についてもまとめました。