
命はそこそこ長し、恋せよ中年。
まだ見ぬ誰かさんへ。(地球にいてくれますように)
これは53歳の怪獣が書いたラブレター。
本業でキャッチコピーを書いているのに、
なぜかこちらの方が本気で手が震えています。
みんなこの年齢になると「人生の終わらせ方」や「老後」なんて言い始めるけれど、 私は思う。
何が人生の後半?勝手に区切らないで。
私の人生はこれから始まるんじゃい。
心臓は、生きている限りトクトクとうごく。
それをただの生命維持装置だなんて思わないでほしい。
それは、情熱生産工場だ。
私の場合、たまに深夜2時にも勝手に稼働するし、止め方がわからない。
更年期の動悸?違います。トキメキですから。
きりっ!
工場長は私自身、そして“あなた自身”なんだ。(たまにバイトも雇ってる)
閉鎖するのも、休止するのも、再稼働するのも、全部あなたの自由。
でも本当はまだ——稼働したい。
そう思うなら、周囲の「そろそろやめたら?」なんて声は気にしなくていい。あきらめなくていい。人間なんて、たぶん一生未完成なんだから。
私は今日も、情熱を生産中です。
出来たてのタコ焼きみたいに、ほっかほかの、あっちっちの情熱に、
経験という名の青のりをトッピングして、
酸いも甘いも混ぜ込んだソースをかけて、
乙女心の可愛いリボンをかけて、
いつか出会えるあなたのために準備中です。
その時が来たら、ハイってお届けいたします。
今世で会えたら、その時はちゃんと受け取ってね。
まだ見ぬ誰かさんへ。(地球に、いますか?)
※中年(独身)工場、稼働中です。パートナーがいる方は、大事にどうぞ。
ワレワレは不良在庫ではありません。
熟成期間を経た、情熱のプレミアム版です。なんなら熟成ワインです。
命はそこそこ長し、恋せよ中年。
#創作大賞2026 #エッセイ部門