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黒い影

    まる

    黒い影

    黒い手

    黒い顔

    黒い瞳

    何故そこに居座る

    傷んだ胸に映るものなのか

    部屋に籠って叫べば散るものなのか

    布団を被って泣けば引いていくものなのか

    おなじ言葉を繰り返しつぶやく

    届くわけなんかないのに

    いっそ呪い殺してしまおうか

    顔を覗かせる黒い腹

    伝染する忌まわしい性質

    縦の繋がりが思考の邪魔をする

    素晴らしい思いつきを嗤う

    やはり、血が騒ぐ

    ますます濃さを増す腹の黒さよ

    黒い影よ、いい加減去ってくれないか

    わたしを解放してくれないか

    黒い腹がわたしを押し潰す

    黒い手がわたしの喉を絞める

    黒い瞳がわたしをじろりと見下ろす

    もう、無いものへの執着か

    黒い、黒い、その手の陰影

    暗い、暗い、眼差しの行方


     
     
     

    まる

     
     
    小説書きです。一作一作がとても長いので、コーヒータイムにでもゆっくり読んでいただけたらと思います。 猫の記事をときどき上げます。 詩もたまに書きます。 愛知県名古屋市出身。東京都在住。 クラシック音楽とプロ野球が大好きです。というか、トラキチです。

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