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執着

    まる

    ああ、そうさ。

    君に執着してるよ。

    だって君は僕の可愛い長男だからさ。

    どこに泳いで行けばいいかって?

    ぼくのしるよしもないさ。

    だって、僕はいつまでも君に傍にいて欲しいもの。

    それは執着で愛情ではないって?

    どうちがうんだい?

    教えてくれよ。

    愛情と執着の境を。

    端からみたらどちらも同じさ。

    一人でやってるチェスみたいなもんさ。

    白勝て、黒攻め入れろ。どっちも僕だ。

    なにが不満なんだい?

    どちらも僕の子だ。可愛いよ。

    そう、どちらも僕の愛しい子供だ。

    他人の好きにさせやしない。

    君が僕の始まりでもあり、終わりなんだ。

    え? 訳がわからないって?

    それはまだ僕の本気が足りないようだね。

    じゃあ、僕の本気を見せるから。

    待ってて。

    君を、越えるものを。

    そうしたら、執着とはいえないだろう?


     
     
     

    まる

     
     
    小説書きです。一作一作がとても長いので、コーヒータイムにでもゆっくり読んでいただけたらと思います。 猫の記事をときどき上げます。 詩もたまに書きます。 愛知県名古屋市出身。東京都在住。 クラシック音楽とプロ野球が大好きです。というか、トラキチです。

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