
ワーキングケアラー#11 日々悔いなし!人としての成長と心の柔軟さを得た介護
こう言い切れる自分に 我ながら驚かされる。
絶望と不安、泣き言の毎日だったのに。
悔いなしとは、少し大袈裟かもしれないけれど、
迷いながらも納得して進んでいる。
野生味甚だしい認知症要介護の母と
真面目すぎてポンコツな娘のパズルはズレたまま
外に出て、葉っぱやカエルを拾ってくる
野生児は野生のまま自然でいい
私の思うようにはならない
もうそれでいい、なるようになると決めた。
朝夜の通い介護サポート
トライアンドエラーを繰り返しながら
不安を安心にするにはどうしたらいいか考えた。
そうだ ハグだ
朝おはよう、夜おやすみのハグをしてみよう。
母の顔をみて笑顔でギュッと長めのハグをしよう。
最初は母は照れて、きゃ〜と言いながらするりと逃げた。
私は追いかけて捕まえてしっかり確保してハグした。
母「だって、やってもらったことないから、なんかゾワゾワする」
娘「ゾワゾワとは!?」
あ〜なるほど、昔の農家の生活ではないよね。
確かに私も母にぎゅーをしてもらったことがない。
ゾワゾワを理解した。
最初は慣れない母も、喜びがあるせいか、ハグをすることを覚えている。
だんだんと今は自分から手を伸ばして、ハグを待っている。
ある日こう言った。
「ありがとう、優しくしてくれて。すごく安心する」
母も安心ならば、私もうれしい、二人とも救われる。
母が冷たくなってから、泣いてハグするのは嫌だった。
朝晩のハグをして1年半、母の身に現れた意外な結果
私自身の実感でしかないが、精神は安定。老化は順調に進み、自立生活は難しいけれど
認知症の進行がゆっくり。不安行動はほぼなくなった。
日々反省はあっても悔いなし。
明日どうなっても介護に悔いがない。
まさか介護で自分が人として心が柔軟になり成長できるなんて思ってもみなかった。