
【創作大賞2026応募作品】夜音(三夜一夜物語)
私の人生で最初の詩集です。
よかったら覗いてみて下さい。
(流星群の夜)
「朝」
コーヒーカップの黒い目
不機嫌な朝が
目覚める
「禁断の恋」
禁断の恋の入口に
張り紙が
「この先立ち入り禁止」
「ただし、毒ヘビに注意」
入って良いの?
「恋人たち」
恋に満たされている
あなた
コップの水が
淀んでいない
「涙」
君の涙は落ちて
宇宙の星になる
僕の涙は
君の頬に落ちる
「距離」
離れている
この距離感
遠くなるほど
君が近づく
「昼過ぎ」
曇り空
太陽があくびする
そのスキに
ネコが魚を取る
「石」
見てはいけない
触れてはいけない
石になる
石になって
海に深く
落ちて行く
「文」
書かないで
読まないで
魔法にかかる
その呪文
「約束」
守らない
守れない
会えなくなるほど
君とつながる
「ビン」
あなたの想い
ビンに詰めて海へ
絶対に流れつかない
あの人に
「花」
あの人の香
人ゴミの中で
今すれ違った
誰もいない
なのに
香に包まれる
「朽ち」
伝わらない
いくら叫んでも
いくら泣いても
いくら怒っても
心を
あの人に
奪われたら
「ミミ」
耳に聞こえる
夜ベッドの中で
顔も知らない
声も知らない
温もりも知らない
なのに
聞こえてくる
「滅」
目を閉じる
最高の自分が
最高のあの人が
最高の喜びが
もう目が開けれない
「夢」
あなたは今日も
私の夢の中に
出てこなかった
きっと
明日も
「指」
指先に感じる
夜の音
長い
静かな
カミナリが鳴る
頭の中で光る
ネコが
ベッドから
飛び降りた
「マタタビ」
忘れていた
この気持ち
夜、闇の中
見てはいけない
想ってはいけない
ネコになる
「閻魔」
大金を盗んだ
財宝を盗んだ
そんな小物に
なりたくない
人の心を盗む
大悪党になりたい
地獄へいくわよ
大丈夫
閻魔の心を
盗んでやるよ
「雨音」
電気を消して
ベッドに入る
君は横で
雨音に
なっていく
「静寂」
明け方
最高の時間
邪魔されたくない
ネコがベッドに
飛び乗った
ここまでが一晩に頭に降って来た言葉
を書き綴ってみました。
(月の夜)
「満月」
丸い月
あなたはそれを
なんと呼ぶ
私は
それを
恋と呼ぶ
「パーティー」
月が歌う
ネコが歌う
スマホの中の
ネコが踊る
「同じ」
ネコが遠くから
月を見ていた
あなたは近くで
月を見ていた
「計る」
あなたの気持ち
月は決して
汲み取りません
ただ
計るだけです
「欠」
あなたの想いが
強い分だけ
月は
欠ける
「すれ違い」
見えない
感じない
触れない
月は今
停電中
「交渉」
月は
君を出した
ネコは
何を出す
「眼力」
月が笑った
黒いネコのしっぽ
暗闇に
光ってる
「アマテラス」
月明り
心の中を照らす
想い出を
照らす
「覗く」
あなたの心を
照らす月
ネコが
笑っている
「嘘」
ひと月
ふた月
うそ月
嘘を重ねた
とし月
「強気」
今宵は無理
ネコが弱気で
嘘をつく
「訂正」
あなたへの想い
月に書く
消せない消しゴム
山の向こう
「喜怒哀楽」
喜びは
ネコが咥えて行った
悲しみは
月の裏
「幻」
月から
かぐや姫が
扇で招く
会いに行ったが
留守だった
「どこ」
盗むにも
盗めない
どこにあるのか
教えて
月の心
「世の中」
月が泣いた
ネコが泣いた
それでも宇宙は
黙っている
「嘘涙」
月の涙
見た人は
幸せになるって
本当?
「場所」
雨雲の中の月
月の中の雨雲
魚屋の中のネコ
魚を咥えたネコ
「迷惑」
月明り
君を照らす
ベッドを照らす
夢を照らす
現実を照らす
ネコが逃げた
「決断」
月に願いを
お一人様
一回限り
今使いますか?
「詐欺」
月を笑わす方法
教えます
それでは
月の裏側まで
お越しください
「裏表」
昼の月
夜の月
どちらがスキですか?
昼の月
夜の月
どっちが本物?
「自己犠牲」
あなたの心の月が
欠けた分だけ
あの人の心は
満たされる
「敗者」
あの人に勝っている?
あの人に負けている?
あなたはすでに
負けている
月も見放している
「痛い」
明け方
ネコは想う
淋しい
会いたい
恋しい
タイ焼き
月に一度の
「暴走」
一緒に走っている
一緒に走っている
月が見えなくても
ネコは走る
「ご褒美」
逢えない
逢えない
月は今日も
そんなご褒美を
用意している
「無力」
満月は見抜いている
あなたの心
満月は知っている
あなたの野心
それなのに
あなたは
月を拝む
「逆光」
君が夢に出て来た
顔のない君が
月明りを
バックに
「孤独」
満月
君が輝き
孤独となる
あなたは
もっと
もっと
輝けと言う
ここまでが、2日目の夜に
(夕日の向こうへ)
「罠」
夜が明ける
君は帰らない
君は帰れない
夕日を見るまでは
「朝日」
君は
夕日から生まれた
そして
朝日に溶ける
美しいほど
永遠に
「戦力」
秋の夕日はつるべ落とし
君の毒舌はかかと落とし
「嗜好」
女には、夕日を見せとけ
男には、夢を見せとけ
ネコには、魚を見せとけ
「危険」
夕日とじゃれる
君とじゃれる
やけどする私
「温度差」
あなたは
夕日に手をかざす
温かい
私は
あなたに手をかざす
冷たい
「落ち度」
沈む夕日が
手を振った
君の代わりに
手を振った
私はそれを
見てなかった
「染まる」
雲が赤く
空が赤く
海が赤く
波が
君の心を
染めていく
「カニ」
夕日に染まった
赤いカニ
まるで
君の心のようだ
ネコが
遠くで狙っている
「勘違い」
夕日の中の黒いネコ
夕日の中の君の黒髪
誤魔化すには
美し過ぎる
「好物」
黒い君の瞳の中に
真っ赤な夕日が
沈んでいく
ネコが
カニに
飛びついた
「正当防衛」
黒いネコのしっぽ
赤いカニが
挟んだ
夕日が
うなずいた
「黄昏」
夕暮れ時
魚焼くニオイ
ネコが
海に落ちた
「忍び」
夕闇に紛れて
あなたは
ネコになる
「罠」
夕日は
君の心のすきに
黒ネコを
忍ばせる
「偲ぶ」
夕日が沈んでいく
君の心も沈んでいく
夕日の向こうの
あの人を想って
「希望」
夕日に願い
明日は
あの人を
連れて来て
「祈り」
「死なないで」
あなたは夕日に向かって
叫ぶ
私は
そこにいない
「敗者復活」
夕日が沈んだ
「終わった」
あなたが呟く
「残業しましょうか?」
夕日が答える
「バカヤロー」
夕日に向かって
「バカヤロー」
言っているあなたが
「バカヤロー」
「タイムリミット」
夕日
ゆう日
言う日
それでは
沈む前までに
告白は無理
「活動」
夕日が沈み
満月が
海の上に昇る
満月の中で
ネコが踊り出す
「挫折」
夕日が赤く
ライオンの像を染める
矢印が
外側に向きそうに
立っている
「家族」
夕日のスポットライト
ライオンの像
子ネコたちの
最高のあそび場
「孤高」
黄昏
岩場に立つ
ライオンの像
君の視線を感じている
「永遠」
夜空から
黒いネコが
降って来た
最高の想い出が
流れて来た
流れ星が
永遠につづく
ここまでが、三日目最後の夜でした。
長々と読んで頂き、ありがとうござ
いました。