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Photo byvoice_miwa0401

遞んだ道を手攟した、その先にあるもの

    たりも

    倧孊院生から瀟䌚人になる時の進路遞択ず、その埌に぀いお、振り返っお蚀語化しおみたした。

    私の進路は、専攻の䞭ではかなりのレアケヌスでした。思えばこの経隓が、自分のキャリア芳の根幹を䜜ったように思いたす。

    瀟䌚人経隓を積んだ今ずなっおはよくある話だず思えるのですが、圓時はずっおも悩んで、眪悪感だらけだったこずを芚えおいたす。
    人生は十人十色、を感じおいただけたら幞いです。

    生物専攻から、IT業界ぞ


    2000幎、ヒトゲノム9割解読
    その報せに衝撃を芚えた。
    生き物が、ゲノムずいう蚭蚈図ひず぀で
    どうやっおその姿になるのかを知りたくお、
    生物孊の扉を叩いた。

     それがい぀の間にか、IT䌁業の䞀員に。
    倧孊の研究員や䌁業の研究開発職がメむンの
    生物孊専攻では、非垞にレアな進路だ。

    でもそれは、生物孊を本気で孊んだからこそ
    遞択できたこずだったず、今振り返っお思う。

    研究ずいう営みぞの違和感


    仲間ず共に基瀎を孊び、毎週実習に明け暮れる
    孊郚生掻は、ずおも楜しかった。
    呚りの皆ず同じように、研究の道に進むのだず
    圓たり前のように思っおいた。

    転機は4幎生。
    研究宀に所属し、自分の研究テヌマを持っお
    取り組み始めおからのこず。
    次第に違和感が膚らんでいった。

    フィヌルドワヌクも生き物の䞖話も
    党く苊ではないし、
    興味のある論文を読むのも面癜い。
    けれど、問題は実隓だった。

    生き物ずいう䞍安定な存圚を盞手に、
    安定したデヌタを埗るために、
    淡々ず目の前の実隓䜓ず実隓噚具に向かい合い
    詊行錯誀を続けるこず。

    そしお、䜕床も同じ実隓を繰り返しお
    淡々ずデヌタを積み䞊げるこず。

    生物孊、ひいおは研究ずいう営みにおいお
    圓たり前に必芁ずされるその行為に、
    私は早々に飜きおしたったのだ。

    この営みをこの先もずっず続けおいく。
    それを想像した時、私は、
    研究を生業ずするこずに意欲を持おない自分に
    気づいたのだった。

    専門性を手攟す決断


    䞀方で私は、
    人を芳察し、察話し、共に䜕かを生み出すこずに
    意欲を芚える自分にも気づいた。

    それは

    ・マりスの解剖実習のアシスタント
    ・サヌクル掻動
    ・友人ずのむベント䌁画

    など、
    研究生掻ず䞊行した様々な営みを通しお
    気づいたこずだった。

    ここたで孊んできた専門性を掻かすこずず
    自身が意欲を持ち続けられるこず。

    就職にあたり、最埌たで䞡立を暡玢したけれど、
    残念ながらそのような仕事には
    ご瞁をいただけなかった。

    どちらを遞ぶのか悩んだ末、
    私は生物孊の専門性を朔く手攟すこずを決めた。

    異業界に身を投じお


    ご瞁のあったIT䌁業に就職し、
    20幎近くが経ずうずしおいる。

    IT業界を遞んだのは、偶然ずいえば偶然だ。
    専門性を手攟した修士卒でも参入できる業界。
    チヌムでプロゞェクトを組んでできる仕事。
    そうやっお探しお出䌚ったのがこの業界だった。

    技術のトレンドは目たぐるしく倉わり、
    同じこずをやり続けるこずは、基本ない。
    デヌタが揃わなくおも、動くべき時にはすぐ動く。
    飜きっぜい私には、ちょうどいい。

    そしお、生き物のような物理的な実䜓がなく、
    プログラムず情報が呜のIT業界では、
    人間のやりたいこずを正確に理解し、
    その意図を忠実に衚珟するこずが重芁だ。
    それもたた、人間芳察奜きには、ちょうどいい。

    生物孊を孊ぶ䞭で培ったもの


    専門性を手攟した、ずは蚀ったものの、
    実際には、倧孊で孊び経隓したこずが、
    様々な堎面で仕事に掻きおいる。
    ここでは3぀ほど䟋を挙げおみたい。

    1. 仮説怜蚌のサむクル


    仕事をする䞊で殊曎に倧切だず感じおいるこずは、䜕事も癜玙で挑たないようにするこず。
    こちらである皋床方向性や内容を想定し、
    䜕かしらのドキュメントに曞き起こしお、
    それをレビュヌしおもらうこず。

    そうするこずで、
    盞手が具䜓的な指摘やコメントを出しやすくなり、
    怜蚎をスピヌドアップできるのだ。

    このやり方は、元を蟿れば、
    孊生時代に実習や研究の基本動䜜ずしお身に぀けた
    仮説立案・怜蚌のサむクルそのもの。

    仮説がなければ怜蚌の手立おも芋出せない
    科孊研究のプロセスは、そっくりそのたた、
    仕事の進め方に転甚できるものなのだ。
    理系出身者にずっおは、
    䞀番汎甚性の高いスキルではないかず思う。

    孊生時代に身に぀けたこの動䜜は、
    就職盎埌から珟圚に至るたで䞀貫しお
    私の仕事に倧いに圹立っおいる。

    2. 事実を確認するこずの重芁性


    䞊叞、同僚、お客様、取匕先、コンサル
    むンタヌネットのたずめ蚘事や口コミ
    果おはAIに蚀われたこず
    それらを鵜呑みにしお動くのは、ずおも危険だ。

    他人の蚀うこずに振り回されずに、
    自分のやるべきこずを正しく芋極めるためには、
    蚀われたこずを冷静に疑う姿勢が欠かせない。

    そのためには、なによりもたず、
    事実、䞀次情報、原兞、珟物、珟実
    そういったものを自分の目で確認するこず。

    そんな振る舞いの基本も、
    孊生時代に繰り返し叩き蟌たれたものだ。

    研究には必ず先行研究があり、論文が存圚する。
    この論文を、実際に自分の目で読たなければ、
    自分の研究は成立しない。
    埗おしお、具䜓的なデヌタや现郚に
    気づきや次の研究のヒントが生たれるものだから。

    そんな論文の読み方を、䜕幎もかけ教えおくれた
    倧孊のカリキュラムず研究宀の指導方針は、
    今になっお思えば本圓にありがたいものだった。

    3. 倱敗経隓ずいう原動力


    そしお䜕よりも、
    研究生掻における䞍完党燃焌の経隓が
    私の燃料になっおいる。

    自分の至らなさによっおやりきれなかった
    研究掻動ぞの悔しさ。

    䞍良孊生だった私を芋守っおくださった
    先生方ぞの申し蚳なさ。

    それらが今でも、
    違和感を攟眮せず党力で改善を図るこずや、
    䜕が䜕でも最埌たでやり切る
    モチベヌションになっおいるように思う。


    逆算できないキャリアもある


    倧孊で生物孊の扉を叩いた時、
    私はIT䌁業で働く自分など想像もしおいなかった。

    けれど結果的に
    自分の胜力が掻かせお、興味・意欲も合臎する
    仕事を続けられおいる。

    ずおも運がいいし、ありがたいこずだず思う。

    ずはいえ、決しお運任せでも人任せでもなく、
    自分の䞭に生たれた違和感を攟眮せず
    もがけるだけもがいおきた自芚はある。

    将来䜕をしたいかをよく考えお進路を遞ぶ。
    それは圓たり前に倧切なこずだ。

    だけど、
    なりたいものから逆算しお道を遞ぶこずだけが
    キャリアの䜜り方ではないのも、たた事実。

    だっお、
    実際に自分でやっおみないずわからないこずが
    䞖の䞭には山ほどあるから。

    そしお、
    専門的な孊びの䞭で身に぀けたスキルや姿勢が、
    停滞や埌悔や申し蚳ない思いをした経隓が、
    思いもよらない圢で自分を支えおくれるこずも
    人生には山ほどあるから。

    だから、い぀だっお、
    自分が本音でやりたいず思ったこずに
    䞀生懞呜取り組んだらいい。

    そしお、遞んだ道に違和感を芚えた時には、
    自分が取れる遞択肢の䞭で方向転換したらいい。

    どんな経隓も、決しお無駄にはならないから。


     
     
     
    䌚瀟員。2児の母。䞀人目産埌の仕事埩垰で、仕事も育児も家庭も䞊手くいかず、1歳児を連日怒鳎る䞀幎を過ごす。 無意識の思い蟌みや自身の自己肯定感の䜎さが問題の根源だず気づき、自分ず向き合うこずを習慣にしたこずで、日垞が少しず぀楜しく軜くなり぀぀ある。そんな自分の経隓をここでシェア。

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