
野草の愉しみ②|ご縁がつないだユキノシタ
身近な植物と親しむことは私のライフワーク。
綺麗な花を植えたり、家庭菜園を楽しむよりも、その辺に生えているものを利用する。これがズボラな私の植物との付き合い方。

【スギナ、ユキノシタ、よもぎ】
そういえば最近スギナは見かけません。
ユキノシタは友人宅からの株分け。
よもぎは苗をメルカリで購入。

カゴに乗せて自転車で走る息子(7年前)
野草・雑草の勢力図は毎年大きく変わります。「その家の人に必要な植物が家の周りに生える」と言います。
株分けしてもらったユキノシタは、今では大繁殖。きっと、今の我が家に必要なんでしょう。
ということで、ときどき消費してます。庭が仕入れ先です。

ユキノシタの食べ方
・天ぷら:おすすめ。一度は試していただきたい美味しさ
・お茶:意外に美味しい。いわゆる「野草茶」とは違う美味しさ。カラカラに干して煮出します。
基本的には、アクが少ないので、さっとゆがいて使います。
キーマカレーとか餃子とか、ひき肉と合わせて使うことが多いです。つい濃い味にしてしまうので、絶対ユキノシタじゃなくても良いよね・・・と思いつつ、毎度大好評だから良しとします。

ユキノシタについて
(効能などのリンクは文末に)
名前の由来は「雪の下でも枯れずに残る」ことから。不屈・忍耐・再生の象徴。
民間療法では、皮膚や中耳炎の手当てなどに使われてきました。「庭にユキノシタがある家は病気知らず」なんて言い伝えもあるとか。
寒い季節だけでなく、夏の暑さで葉がチリチリになっても、また青々と茂る姿はまさに、忍耐と再生。
うちは暮らしの困りごとはなんでも「クレイ」で対処してしまうので、薬草としてユキノシタを使ったことがなくて、もっぱら「食べる専門」。
でも、せっかくたくさん生えてるので、今年は初めて「チンキ」も仕込んでみました。ユキノシタに含まれるアルブチンという成分で美白が期待できるんだとか。
びわやドクダミなど身近な薬草をアルコールに漬けて作るチンキは、うがい、虫刺され、外傷の手当てなど、いろんな使い道があります。
もちろん薬草酒としても楽しめますが、"下戸"の私は、お水に数滴垂らして、薬効と香りを楽しむ程度。

ユキノシタとの出会い
私が初めてユキノシタを知ったのは小学生の頃。お隣さんに「天ぷらにすると美味しいよ」と教えてもらったのがきっかけ。
それ以来、時々摘んでは、母に天ぷらをリクエストしていました。
私の「今」を作るいろんなことを教えてもらったなぁ、と懐かしく、ちょっと寂しく思い出します。
ユキノシタ(ユキノシタ科)
英名:strawberry begonia/生薬名:虎耳草(こじそう)
【1】生葉汁を患部に塗布または生葉をもんではると消炎、排膿剤として切り傷、火傷、しもやけ、虫刺され、ウルシかぶれ、にきび、面疔、腫物その他の諸瘡、耳だれ、中耳炎、外耳炎、扁桃炎、咽喉炎に効果がある(塩を少量入れるとさらに効果がある)。また葉を火であぶってはりつけても良い。
【2】虎耳草を1日5~20g煎じて服用すれば健胃、解毒、解熱、鎮咳剤として風邪、百日咳、小児の咳、にきびに効果がある。また心臓病、腎臓病にも効果がある(生姜を少し入れると効果はさらによくなる)。また腎臓結石にも効果がある。
【3】生葉汁を服用すると百日咳、てんかん、小児のひきつけに効果がある(生葉を天ぷらにして食べてもよい)。
【4】葉の黒焼き粉末を服用すれば鎮咳剤となる。またゴマ油で練ってはればしもやけ、痔に効果がある。薬食健康法摘み取ったユキノシタの葉や蕾は、塩を少し入れて茹でて水にさらしてから、酢味噌和え、辛し和え、ゴマ和え、酢の物、炒め物、汁の実、煮物などにする。また、生の葉や蕾は良く洗ってから水気をとって、薄めに衣を裏面だけにつけて、少し低温の油で揚げると非常に美味しいユキノシタの葉の天ぷらになる。