
美女と髭、ときどきチキンラーメン


ひとつの花に、これほどギャップのある名前がついているのも珍しいかもしれません。
「ビジョナデシコ(美女撫子)」、またの名を「ヒゲナデシコ(髭撫子)」。ついでに「アメリカナデシコ」という別名まで持っています。
ドイツ語では「Bartnelke(ひげナデシコ)」と呼ばれるため、私にとってはすっかり「ヒゲナデシコ」なのですが、いけばな師匠にその名前を出すと「えっ?」と聞き返されてしまいます。日本ではどうやら「美女」のほうがメジャーなようです。
「美女と野獣」ならぬ「美女と髭」……。文字にすると、なんだかすごい組み合わせですよね。


あらためて、名前の持つイメージの力は大きいなと思います。
春を告げる可憐な青い花なのに、ちょっと気の毒な名前をつけられてしまった「オオイヌノフグリ」。そして、あんなに綺麗なのに「イヌバラ(犬薔薇)」と呼ばれてしまうバラ。
植物の「イヌ〜」には「役に立たない」という意味が含まれることが多いそうですが、イヌバラの実は(ローズヒップとして)お茶などにもなるので、本当に役に立たないわけではないはず。本当の語源はどこからきたのでしょうね。
そんな名前の由来に思いを馳せつつ、今回は小さな美女(あるいは髭)たちを、可愛らしいミニチュア花器に2段重ねにしてみました。


サイズ感が伝わるように、チキンラーメンのミニカーを横にちょこんと添えて。