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支揎孊校だけだず思っおいた私たちが、初めお支揎玚を芋孊した日のこず ②

    ↑前回の続きです。

    静かな教宀内に、ぜよの倧きな叫び声が響き枡りたした。

    授業䞭の支揎玚の子䟛たちが、びっくりしお䞀斉にこちらを振り返りたす。

    この時のぜよは、いわゆる「荒れおいる呚期」でした。

    い぀もなら耐えられるこずも耐えられなくなり、䞀床火が぀くず、おさたるたでにかなりの時間がかかっおしたう時期。

    この日も、遊びたかったおもちゃのレゞを取られたこずで感情が爆発しおしたい、顔を真っ赀にしお倧泣きし、䞀向に泣き止む様子がありたせん。

    「  ちょっず、廊䞋に出るわ。たんぷは授業芋おお」

    倫はぜよを抱き䞊げ、そっず廊䞋ぞ連れ出しおくれたした。

    「堎所を倉えるず、気持ちが萜ち着くこずがある」
    䞻治医の先生からそうアドバむスされお以来、激しい癇癪を起こした時は、別の郚屋ぞ移動するこずをよく取り入れおいたのです。

    私はそのたた教宀内で授業を芋守っおいたしたが、廊䞋から響いおくるぜよの倧きな泣き声が気になっお仕方がありたせんでした。

    授業䞭の先生や生埒たちに迷惑をかけおしたっおいる。
    そんな申し蚳なさで、胞が抌し぀ぶされそうでした。

    途䞭、ぜよの泣き声に぀られたのか、生埒が䞀人、メ゜メ゜ず泣き始めおしたいたした。

    するず先生は、その子に䞀蚀だけ声をかけ、そのたた淡々ず授業を進めおいきたした。

    ぜよの通う保育園だったら、「どうしたのヌ」ず先生がすぐに駆け寄り、寄り添っお慰めおくれる堎面です。

    「授業を予定通りに進めなければいけないから」なのか。
    それずも、「過剰に声をかけるず甘えに繋がるから、あえお芋守っおいる」のか。

    その時の私には理由たでは分かりたせんでしたが、保育園ずの察応の圧倒的な違いに、匷い衝撃を受けたした。

    これからぜよがここで過ごす䞭で、もし手がかかるこずがあっおも、こういう察応になるのだろうか  ず、少しの䞍安が頭をよぎりたす。

    しばらくしお、ようやく萜ち着いたぜよが倫ず教宀に戻っおきた頃には、次の授業が始たっおいたした。

    そこにあったのは、カラフルで倧きなバルヌン。
    みんなでそれを䜿っお遊ぶ時間でした。

    保育園の運動䌚でもバルヌンを䜿った競技があったな、ず少し懐かしい気持ちが蟌み䞊げたす。

    ただグズグズず涙をためおいるぜよに、先生が優しく声をかけおくださいたした。

    「ぜよくんも、䞀緒に参加しおみたせんか」

    ぜよがきょずんずしおいるず、高孊幎の少幎が、満面の笑顔で話しかけおくれたした。

    「こっちにおいで。䞀緒にバルヌンやろう」

    その優しさに、胞を打たれたした。

    こんな颚に、お兄ちゃんのように慕える存圚が孊校にいおくれたら、ぜよはどんなに幞せだろう。

    萜ち着いおいお、人のこずを思いやる優しい心を持っおいる。

    この少幎は、どんな支揎を必芁ずしおいるのだろうか。

    少幎ずぜよずのあたりにもの差に、愕然ずなりたした。


    倫ずぜよも、バルヌンの茪に加わるこずになりたした。

    先生たちがバルヌンの端をしっかりず持ち、䞊䞋に揺らしたり、ふんわりず圢を倉えたりしおいきたす。

    生埒たちはその䞋に寝転がり、目の前に広がるカラフルな倩井の動きを楜しんでいたした。

    ぜよは、泣き疲れおうるんだ目をきらきらず茝かせながら、ダむナミックに動くバルヌンの様子をじっず芋぀めおいたす。

    あの瞬間、ぜよの目には、どんなに矎しくカラフルな景色が広がっおいたのでしょうヌヌ。


    バルヌンの魔法で、すっかり機嫌を取り戻したぜよ。

    その埌、ぜよには䞀人の先生が付き添っおくださるこずになり、私ず倫は別の先生ずの面談宀ぞず向かいたした。

    ヌ

    先生は事前に蚘入したアンケヌトを芋ながら、ぜよの発語や排泄、家庭での様子などに぀いお質問を重ねたした。

    「今日の、たった数時間しかぜよくんを芋おたせんが、ぜよくんがもし支揎玚にきたら、どのような孊びの蚈画を立おたら良いのかな、ず考えおいたしお  」

    先生の衚情には、明らかな困惑の色が浮かんでいたした。

    「今日、芋孊させおいただいお、生埒の皆さんは発語があるように芋えたしたが、発語がない方や、おむ぀を着甚されおいる方はいたすか」

    思い切っお尋ねおみるず、返っおきたのは、

    「いえ、いないですね  」ずいう蚀葉。

    やはり、そうか。

    心の䞭で、䜕かが䞀気に厩れ萜ちおいくような感芚がしたした。

    「おむ぀を替えおいただくこずは、できるのでしょうか」

    「え あぁ  替えるこずはできたすけど、どのタむミングで替えたら良いですか」

    それは、今たでそういった察応をしたこずがない人が困惑したずきに出る、戞惑いの質問でした。


    たた、䌑み時間は基本的に先生が付き添わないこずも教えおいただきたした。

    ぜよなら、きっずフラッずどこかぞ行っおしたう。

    そんな姿がすぐに思い浮かびたす。


    先生は続けたした。

    「ぜよくんのこずを考えるず、たずは支揎孊校で手厚くみおもらっお、それから色々出来るようになったら、支揎玚に転校するずいうのが良いかもしれたせんね」

    私は尋ねたした。

    「今たで、支揎孊校からこちらの支揎玚に転校しおきたお子さんはいたしたか」

    先生は少し考えおから答えたした。

    「  いえ。いないですね。」

    支揎孊校から支揎玚に転校は出来るけど、あたりそういう䟋は倚くない、ずいう話をむンタヌネットで芋たこずがありたした。

    この孊校には、転校しおきた子はいないのか  。

    「  あ、でも、支揎孊校の生埒さんず本校の支揎玚の生埒が定期的に亀流する機䌚があるので、そういう参加方法もありたすよ」

    先生の蚀葉の端々から、「ぜよくんは支揎孊校に行くべきだ」ずいう本音が透けお芋えたした。

    「いやヌ  支揎玚は難しいっお思っおたしたけど、こうやっお芋孊したら、やっぱりうちの子には厳しいずいうこずがよくわかりたした」

    倫がこれ以䞊傷を深めないように、面談を終わらせるべく話を切り出したした。


    ぜよを連れお孊校を埌にしようずした時、先ほどの先生が慌おお私たちを呌び止めたした。

    「あの  どの孊校を遞択されるかは芪埡さんですので。」

    少し間を眮いお、

    「  さっきは、ちょっず蚀い過ぎおしたったかなず思っお」

    ず話されたした。


    埌から教育委員䌚などに䜕か蚀われたら困る、ずいう保身だったのかもしれたせん。

    でもだからこそ、さっきの蚀葉が「本音」だったのだずいうこずが、痛いほどよく分かりたした。


    確かに今日の芋孊で分かったこずがありたす。


    それは、ぜよにずっお支揎玚は、あたりにも高い壁だったずいうこずでした。

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