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毎朝味噌汁上等???

    毎朝味噌汁、上等。

    どこぞのヤンキーかと思われてもいい。我が家の食卓に朝一から並ぶのは決まってご飯と味噌汁。もちろん、こうやって悪態をついているのには理由がある。人と朝食の話になると、高頻度で「え、毎朝、味噌汁をつくってるってこと?」「面倒くさくない?」と言われるからだ。

    いやいやいや、待てよ。
    味噌汁、それは私がお茶漬け、カップ麺、レトルトカレー、TKGの次に楽だと思っている飯だぞ。

    まず鍋に出汁500ml。冷蔵庫を開き、適当に手にとった野菜2種とネギを光の速さで切る。そして冷凍してある油揚げを取り出したら、冷凍庫の扉をアラヨッと、足で蹴って閉じる(ダメ、絶対)。
    寝ぼけた頭で全てを放り込んでグツグツと5分。火を止め、仕上げに味噌小さじ1強。再び火にかけて3つの器によそう。もはやすまし汁ですか?と、言いたくなるような味噌汁、これが我が家の味噌汁だ。

    ちなみに、出汁は顆粒だしぱらぱら、もしくは前日夜にいりこと鰹節をタッパーに放り込んで水と一晩お過ごしいただくだけの水出しのお出汁。
    日によってはまな板も出さず、空中で野菜を切って煮込む日だってある。なんなら卵や肉を追加すれば立派なおかず。だから昼や夜にも何食わぬ顔で新しい味噌汁が食卓に君臨することだってある。

    「だって、味噌汁が一番楽なのよ。」

    これが、うちの母の常套句だった。だって10分でできるのよ、10分で、と。幼い頃の私はその意味がどうも分からなかった。器の底に残る粒々が苦手でバレぬようシンクに流そうとしたり(バレた)、人参が入った味噌汁が苦手で噛まずに飲み込もうとしたり。焼きたてパンにサラダと珈琲、みたいな洒落た朝食にあこがれを抱きつつも、ひたすら体内に流れていくのは味噌汁だった。

    25年間味噌汁漬けにされた私も、結婚を機に家を出た。

    するとどうだろう、「また味噌汁...」と思っていた自分なのに、味噌汁がたちまち輝いて見えるようになってしまった。

    10分で作れるのに野菜が摂れ、タンパク質が摂れ、温かい汁を飲めて、塩分まで摂れる。CMにでも起用できそうな素晴らしい謳い文句が見事に揃う完全栄養食。
    優勝!ビクトリー!気が付いた時には時すでに遅し、私も見事に「味噌汁生産機」となっていた。

    母のDNAを受け継ぎ、なるべくしてなった味噌汁生産機なので、人から否定される(いや否定はしてないし、今時物珍しいだけだ)と、「おぉん?やるかコラ!」って腕まくりをしてしまうのも、まあ大目にみてやってほしい。

    とはいえ、「1番楽だから」というのは母の愛情だったのだろう、というのは今なら良く分かる。「1番楽」に、私たちに「バランスの良い食事」を、という言葉がきっと後ろには隠れていたはず。

    大きな声では言わないが、今の私だってそうである。朝飯を食べる習慣がなかった夫が味噌汁だけは食べていくようになった。

    いつの日か夫が「朝を食べるようになってから、会社に行った時点での疲労感が違う」とポロっとこぼした時には、

    はいはいはいはい!!!来ました!!!
    ありがとう味噌汁!!!

    と心の中で大きなガッツポーズをした。

    本当は炭水化物も摂れよ〜ん、なんて欲も出てしまうが、本人が続けられることを見守るしかできない。だからせめてものあがきでせっせと毎日、味噌汁を生産し続けるのだ。

    とはいえ、他人にはきっと毎朝味噌汁上等!に匹敵するお守り的な料理がきっとあるはず。私が過激派の味噌汁派なら、この世には過激派のスープ派だっているはず。プロテイン派やらオンリーカフェラテ派まで。
    「ぉおん???」なんて腕まくりはするが「お主もこっちの世界に来いや」なんて圧をかけるのは野暮な話なのだ。お主は何上等だ?と尋ねることこそ、きっと、平和への道なのかもしれない。

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    いつぞやの味噌汁
    ちなみに味噌小さじ1強の薄味は母仕込みで
    嘘でもネタでもなんでもない。
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    スーパーで安かった野菜が反映される。
    この日はカブ。
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    我が家の1歳児も毎朝、味噌汁生活...
    しみじみ...
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    もちろん、幼少期の味噌汁の反動は大きく、
    時々無性にモーニングプレートを作りたくなる。

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