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#4 心の底からの絶望感

    時間はあるのに、何もできない。

    休職して最初のうちは「少しは休める」と思っていたのに、現実は違った。

    毎朝目を覚ますたびに、「今日も会社に行けない」という事実がのしかかってくる。

    ⸻

    気づけば、布団の中でスマホをいじるだけで一日が終わっていた。

    何かをやろうと思っても、体がまるで鉛のように重くて、起き上がるだけで精一杯。

    「俺は何をしてるんだろう」
    「こんな生活、いつまで続くんだろう」


    頭の中でそんな言葉ばかりがぐるぐる回る。

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    そして、強烈に襲ってきたのが お金の不安 だった。

    「来月の給料はどうなるんだ」
    「ボーナスはもうないよな」
    「子どもの学費は払えるのか」


    大学生と高校生の子どもがいる。
    ただでさえ教育費がかかる時期なのに、俺が働けなかったらどうなる?

    「生活費は? 住宅ローンは? 家族を路頭に迷わせてしまうんじゃないか?」

    考えれば考えるほど胸が苦しくなり、息が詰まる。

    ⸻

    夜になると、眠れない。
    眠っても数時間で目が覚める。

    暗闇の中、天井を見つめながら、何度も同じ問いが浮かぶ。

    「俺はもう、この先の人生を立て直せるんだろうか」
    「もう元の自分には戻れないんじゃないか」


    そう思うと、目の奥が熱くなり、涙がこぼれた。

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    心のどこかで「もう全部終わらせてしまいたい」という声が聞こえることもあった。

    けれど、そのたびに頭に浮かぶのは妻や子どもの顔。

    「俺がいなくなったら、この家はどうなるんだ」

    そう考えて、かろうじて踏みとどまっていた。

    ⸻

    希望が見えず、出口もない。
    ただ暗いトンネルの中で、立ちすくんでいるような毎日だった。

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