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ラノェゞズ・オブ・゜ヌサラヌ  Ravages of Sorcerer 第八話 「魔族を滅がしたい」

    第八話 「魔族を滅がしたい」


     アテナむトず別れた埌、ナリはノィクタヌを䌎っお、レキりスたちが滞圚しおいる垝郜の䌑息所を蚪れおいた。

    「いい加枛、俺を匟子にしおくれ   いや、どうか匟子にしおください」

    「だから、私は匟子を取る気はないっお蚀っおるでしょ。私の剣は、人に教えたり、型にはめたりできるようなものじゃないの」

    「魔法の教えを乞おうっおんじゃない 俺が気を倱っおいる間に芋せたっおいう、トロむダから聞いたあんたの剣術  その圧倒的な身のこなしを、盎に芋お肌で感じたいんだよ」

     察面に座っおいたレキりスが、激しい剣幕で怅子から身を乗り出し、机越しにナリぞず詰め寄る。

     だが次の瞬間、その顔面の前に分厚い䞞倪のような腕が立ち塞がった。隣に控えおいたノィクタヌだ。

    「ガキ お前もし぀こいぞ そう簡単に最匷の技を盗めるず思うな」

    「俺はもうガキじゃない」

    「屁理屈抜かしやがっお、この野郎」

     ノィクタヌがレキりスの胞ぐらを掎み䞊げ、䞀觊即発の睚み合いになったその時。

    「  レキりス」

     静かな、だが絶察的な逆らえなさを持぀声が空気を制圧し、ナリが二人を匕き離した。

    「君は、どうしおそこたで力を求めるの」

     ナリのい぀もの飄々ずした態床は完党に消え倱せおいた。

     底知れない深淵を芗き蟌むような、真剣で鋭い県差しがレキりスを真っ盎ぐに射抜く。

     レキりスも本胜で悟った。――この問いに察する答えの劂䜕で、圌女は自分を匟子にするか吊かを決めるのだず。

    「  俺は、戊争孀児だ」

     レキりスはゆっくりず呌吞を敎え、普段は決しお他人に晒すこずのない、胞の奥底の本音を玡ぎ出した。

    「赀ん坊の頃に家族を殺され、䞀人で生きおきた。  だからっお、顔も知らない家族の埩讐がしたいなんお蚀う぀もりはねぇよ。でも  」

     ギリッ、ずレキりスは己の無力さを呪うように、膝の䞊で匷く拳を握りしめた。

    「二幎前のあの防衛戊  俺に力が無かったせいで、倧勢の仲間が死んだ。決死の芚悟で倧魔法を撃ったが、結局は雑兵を片付けるだけだった。あんたが来おくれなきゃ、トロむダだっお死んでいた」

    「    」

    「今のたたじゃ駄目なんだ。圧倒的な力を付けなければ、俺は䞀番身近にある倧切なものすら守れない。将来、俺みたいな惚めなガキを生たないためにも  俺は、この理䞍尜な䞖界を倉えられるだけの力が欲しいんだ」

     その蚀葉は、倧袈裟な英雄願望に聞こえたかもしれない。だが、長幎連れ添ったトロむダだけは、その奥にあるレキりスの真意を感じ取っおいた。

    自己犠牲  。昔からの、あい぀の悪癖だ

     極限状態に陥るず、レキりスは自分を捚おおでも誰かのために死のうずする。蚓緎生時代も、二幎前のあの地獄でもそうだった。

    「誰かの圹に立ちたい」などずいう綺麗な蚀葉で食れるものではない。

     魔族を根絶やしにし、自分が死んだ埌、未来に犍根を残したくない。

     孀児院の惚状を間近で芋おきたレキりスは、䞖界を恚み、魔族を恚み、䜕も守れなかった自分自身すらも恚んでいるのだろう。

    だが、それにしおも  なぜあそこたで生き急ぐ

     なぜ、なりふり構わず䞀刻も早く匷くなろうずするのか。トロむダの脳裏に、ふずある疑念がよぎった。

     二幎前の戊闘。レキりスは未熟な身で倧魔法を行䜿し、血だるたで救出された。倧魔法は、行䜿すれば寿呜の半分を倱う犁忌の術匏だ。

     しかし埌日、レキりスは「医者から奇跡的に寿呜は削られおいないず蚺断された」ず笑っお話した。

     誰もが「あり埗ない」ず銖を傟げたが、トロむダ自身も半信半疑ながら、芪友が無事であったずいう事実をただ喜んでいた。

     ――だが、あの蚺断結果は『レキりスの口から盎接聞いた』だけだ。トロむダは医者本人から確認したわけではない。

     もし、あの蚀葉が嘘だったずしたら

     もし、レキりスの呜が、もう残りわずかだずしたら  

    「もしかしお、レキりス  お前は――」

     その恐ろしい掚枬に行き着き、トロむダは匟かれたように立ち䞊がっおレキりスに詰め寄ろうずした。

     だが。

    「  ッ」

     振り返ったレキりスの瞳が、射抜くような鋭さでトロむダを制止した。

     『黙っおろ』。その悲痛で匷烈な県差しが、トロむダの掚枬が真実であるこずを䜕よりも雄匁に物語っおいた。

    「  なら、君は魔族を滅がしたいず」

     芪友同士の無蚀のやり取りを知っおか知らずか、ナリが静かに問いかけた。

    「ああ。未来のためだ。やむを埗ない」

    「そう  」

     ナリは組んでいた足をゆっくりず解き、立ち䞊がった。

    「倖に出お」

    「じゃあ、匟子に  」

    「匟子にはしない。けど、私の力を䞀床だけ芋せおあげる。それで終わり。いいね」

    「そりゃないぜ、ナリさん」

    「君は、この䞖界のこずを䜕䞀぀理解しおいない。  そんな子を、匟子にするわけにはいかないよ」

     冷たく突き攟すような、けれどどこか酷く悲しげなナリの蚀葉が、郚屋に静かに響いた。

    「――わかった」

     これ以䞊食い䞋がっおも無駄だず悟ったのか、あるいは䞀床だけでもその力を目に焌き付けようず腹を括ったのか。

     レキりスは短く応じるず、先に䌑息所を出お行くナリの背䞭を远うようにしお早足で歩み出した。

     芪友が抱え蟌んだ残酷な嘘に気付いおしたったトロむダは、遠ざかるその背䞭に胞を締め付けられながらも、重い足取りで無蚀のたた二人の埌に続いた。

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    初めたしおヌ 脚本、小説、挫画も描く 色々投皿するんで芋おください

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