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Photo byshinsukesugie

全力で推したいダジャレ

     佳代がそのダジャレをしったのは小学生のころだった。
    『校長先生、絶好調(ぜっこうちょう)』
     しかつめらしい校長先生と『絶好調』があまりにミスマッチで思わず噴き出してしまった。
     でっぷり太った、あのニコリともしない校長先生が『絶好調』って、あーおかしい。

     それ以来、悲しいことがあると『校長先生、絶好調』を思い出して、気持ちを立て直すようになった。

     ある日、大好きな健君に彼女ができたとしった。悲しくて泣いていると、どこからか小さな校長先生が現れてモンキーダンスを踊ってくれた。大爆笑。悲しい気持ちなんてどっかに吹っ飛んだ。

     大学受験に失敗して泣いていたら、小さな校長先生はコサックダンスをしてくれた。でも、もう笑えない。悲しくて悲しくて、一晩中泣いた。すると次の日、校長先生は二人に増えていた。二人でねっちょりと社交ダンスをしている。佳代は意図せず、ぐふふと笑っていた。

    「物価また上がったのか。年金額は変わらないのにねぇ」
     ため息をつき、ふと顔をあげると、百人の校長先生が陽気にラインダンスをしている。
     ふふふふふ。
     校長先生、絶好調。
     今日もいいお天気だ。

    *

    『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』

    たらはかにさんの【#毎週ショートショートnote】に参加しています。

    【毎週ショートショートnote】『ショートショート書いてみませんか?』お題発表!11/13|たらはかに(田原にか)|note

     
     
    大阪府在住 / ショートショート好き / 観葉植物大好き

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