
全力で推したいダジャレ
佳代がそのダジャレをしったのは小学生のころだった。
『校長先生、絶好調(ぜっこうちょう)』
しかつめらしい校長先生と『絶好調』があまりにミスマッチで思わず噴き出してしまった。
でっぷり太った、あのニコリともしない校長先生が『絶好調』って、あーおかしい。
それ以来、悲しいことがあると『校長先生、絶好調』を思い出して、気持ちを立て直すようになった。
ある日、大好きな健君に彼女ができたとしった。悲しくて泣いていると、どこからか小さな校長先生が現れてモンキーダンスを踊ってくれた。大爆笑。悲しい気持ちなんてどっかに吹っ飛んだ。
大学受験に失敗して泣いていたら、小さな校長先生はコサックダンスをしてくれた。でも、もう笑えない。悲しくて悲しくて、一晩中泣いた。すると次の日、校長先生は二人に増えていた。二人でねっちょりと社交ダンスをしている。佳代は意図せず、ぐふふと笑っていた。
「物価また上がったのか。年金額は変わらないのにねぇ」
ため息をつき、ふと顔をあげると、百人の校長先生が陽気にラインダンスをしている。
ふふふふふ。
校長先生、絶好調。
今日もいいお天気だ。
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