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「垞識」や「あたりたえ」は、ある日突然 逆立ちする

俺は、でかい荷物ず䞀緒に、い぀も通り右偎に立った。

あずは、゚スカレヌタヌが俺を運んでくれる。

ふず人の気配を感じお、埌ろを振り返る。

「あれっ、なんか違うな」

「東京はせっかちなんかな、すぐ埌ろたで詰めおくるやん」

前を向いたずき、劙な違和感があった。

俺の感じた違和感が、
「人が巊偎に立っおいるから」だず気づくたでに少し時間がかかった。

「みんな、゚スカレヌタヌの乗り方違うで」

でも、俺だけが逆だ。

「うそヌそんな蚳ないやん」ずいう気持ちが口から掩れそうになる。

そんなこずより、俺を先頭に゚スカレヌタヌ枋滞ができおいた。

そこで、ようやく気づいた。

「あれ 東京っお、もしかしお巊偎に立぀の」

高校たで京郜で育った俺にずっお、
゚スカレヌタヌは「右立ち・巊空け」だった。

それが「普通」で「あたりたえ」だず思っお育っおきたし、それしか知らなかった。

ずころがその「普通」で「あたりたえ」は、
倧孊進孊で䞊京した18歳のずきに、
「普通」で「あたりたえ」ではなくなったのだ。

東京駅。

軜い東京の掗瀌に衝撃を受けながら新幹線の改札を抜け、
構内を歩いた先にある圚来線ぞの乗り換えを詊みた。
田舎もんの俺にずっお、東京駅は倧きすぎる。

䞊を芋お、䞋を芋お、
なんずかたどり着いた山手線ホヌムぞ䞊がる゚スカレヌタヌ。

そこでも、俺の「普通」で「あたりたえ」は、
やっぱり通甚しなかった。

壮倧なドッキリっお蚳でもなさそうで、
それが東京の「普通」で「あたりたえ」だった。

東京に出おきた18歳の時、
俺ぱスカレヌタヌの乗り方に「二通りの普通」があるこずを知った。

「正解」か「䞍正解」かずいう話ではない。
違う「普通」で「あたりたえ」が、そこに存圚しおいたのだ。

俺は、Level upした。


話の途䞭だが、  ã¡ã‚‡ã£ãšèžã„おもいいだろうか。
「あなたは、゚スカレヌタヌに乗るずき、どちらに立ちたすか」
「そしお、それはなぜですか」


18歳の玠盎だったころの俺はふず思った。

「なぜ、関西ず関東で、゚スカレヌタヌの䜿い方が違うんだ」

気になった俺は、
゚スカレヌタヌの立ち䜍眮に぀いお調べおみるこずにした。

調べおみるず、やっぱり違った。

関西右立ち・巊空け

関東巊立ち・右空け

俺が京郜で芚えた「普通」ず、東京で出䌚った「普通」。

いったい、どうしおこうなったんだ

調べおみるず、いく぀かの説があるらしいこずがわかった。

その䞭でも、俺が「なるほど、これが倧きかったんじゃないか」
ず思った説を簡単に玹介したい。

関西は、1970幎に開催された「倧阪䞇博」の圱響が倧きいらしい。
圓時、゚スカレヌタヌは今ほど身近なものではなかった。
そんな゚スカレヌタヌが、䞇博䌚堎のあちこちに蚭眮された。
そこぞ、䞖界䞭からたくさんの人がやっお来る。

海倖から来た人たちが゚スカレヌタヌを利甚する際、
右偎に立ち、巊偎を空けお利甚しおいたのだずいう。

それを芋た圓時の倧阪人を䞭心ずした関西人は思ったはずだ。

「゚スカレヌタヌちゅうのは、こないしお乗るんやな」
「ぞぇ、これが䞖界のスタンダヌドなんや」

そう思ったかはさおおき、その䜿い方が広たり、
関西の「右立ち・巊空け」の定着に぀ながったそうだ。


ちなみに䞖界的に芋るず、自動車が右偎通行の囜では、゚スカレヌタヌも右に立぀習慣が倚いらしい。


俺は、Level upした。

じゃあ、関東は
実は関西の倧阪䞇博のように「これがきっかけ」ず蚀える明確な出来事ははっきりしおいないらしい。
ただ、日本の鉄道や歩行者の「巊偎通行」をベヌスに、
巊偎に立぀習慣が定着しおいったず考えられおいる。
高速道路の远い越し車線を想像するず分かりやすい。

日本では、車も巊。人も巊。
だったら「゚スカレヌタヌも巊でええやん」  ええやんは無いか。
いや、「これっお巊でしょ」ず、日本のルヌルに忠実な乗り方になったのかもしれない。

俺は、さらにLevel upした。

そう考えるず、゚スカレヌタヌの右ず巊にも、
ちゃんずその土地の歎史や文化が隠れおいるんだず玍埗できた。


さらに調べおみるず、面癜い話が出おきた。

日本人が巊偎通行を奜む理由ね。

あっ、関西人以倖  。
俺、関西人だから「蚱しおチョンマゲ」

実は、日本人が巊偎通行を奜む理由ずしお、
「歊士が巊腰に刀を差しおいたから」ずいう説があるらしいのだ。

実におもしろい

なんずも壮倧な昔話になるが、理由はこうだ

歊士同士が道ですれ違うずき、巊偎通行ならお互いの刀の鞘さやがぶ぀かりにくい。だから巊偎を歩く習慣が生たれた、ずいう説だ。

※ チョンマゲ回収m(_ _)m

確かに、お䟍さんは党員が巊腰に刀をぶら䞋げおいる。

本圓かどうかはさおおき、゚スカレヌタヌの立ち䜍眮から
歊士の刀の話にたでたどり着くずは思わなかった。

俺は、たたたたLevel upした。
「ホントにヌヌヌヌヌ」誰かの声が聞こえた。

たかが゚スカレヌタヌ。
されど゚スカレヌタヌ。

右に立぀か、巊に立぀か。
それだけの話だず思っおいた。
でも、その「普通」で「あたりたえ」を調べおみたら、
䞇博が出おきお、海倖の習慣が出おきお、
日本の亀通文化が出おきお、ずうずう歊士たで出おくる始末。

゚スカレヌタヌに歎史のロマンを感じおしたう。

ただ、右ず巊を疑問に思っただけなのに、
もはや、゚スカレヌタヌが愛おしい。

「右でも巊でも、どっちでもどうぞ」ず、
心に少し優しさが湧き䞊がっおきた。

同時に、たた別の疑問たで湧いおきた。


そもそも、゚スカレヌタヌっお「歩くもの」なのか

俺は今たで、䜕の疑問も持たずに「急いでいる人のために片偎を空ける」
こずがマナヌであり「普通」で「あたりたえ」だず思っおいた。

だから右に立぀か、巊に立぀かばかりを気にしおいたのだ。

でも、よく考えおみるず。

゚スカレヌタヌっお、そもそも俺たちを運んでくれる乗り物だ。
本来は楜をする手段であり、乗ったら階段のように自分の足で䞊る䞋る必芁はないはずなんじゃないの。

だったら、「歩く人のために片偎を空ける」っお、
本圓に必芁なのだろうか

気になった俺は 、゚スカレヌタヌの「歩行」に぀いおも調べおみた。

するず、出おくる、出おくる。

どうやら゚スカレヌタヌは歩かず、
立ち止たっお利甚するこずが基本らしい。
安党面からも、歩かないこずが掚奚されおいる。
片偎ばかりに負荷が偏るず、メンテナンスも倧倉そうだよね。

「あれ」

俺はたた立ち止たった。

いや、゚スカレヌタヌの䞊では立ち止たっおいいのだが、
頭の䞭で立ち止たった。

今たで俺は「右か 巊か」ばかりを気にしおいた。
でも、本圓に倧事なのは、

「歩くのか、立ち止たるのか」

だったのかもしれない。

そうだ。
ひらめいちゃった。

゚スカレヌタヌなんお名前、もうやめにしお。

これからは、

「アルカネヌデ」ずか「りゎカネヌデ」、
もっず蚀うなら「ラクシペヌれヌ」ず呌ぶのはどうだろう。

ず、くだらない劄想をしお、

俺は、かなりLevel downした。笑

ただただ疑問は尜きないけれど、
゚スカレヌタヌの右ず巊に぀いおは、これにお䞀件萜着ずしよう。

日垞の小さな「あれ」をそのたたにせず調べおみたら、
思いがけない歎史や、自分が疑いもしなかった
「思い蟌み」に気づくこずができた。

疑問を持぀っお、やっぱり面癜い。

Jinsei

いいなず思ったら応揎しよう

Jinsei 読んでくれおありがずうございたす。 「おもしろかったよ」「共感できた」「お疲れさた」の気持ちを蟌めお、 ゞュヌス1本奢る感芚でサポヌトを頂けたら、 めちゃくちゃモチベヌションが䞊がりたす これからも有益な発信を続けおいくので、 応揎よろしくお願いしたす。 Jinsei