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Photo byarayan_yuru

シンプルな男



    南部です。

    昨日久しぶりにコーヒーをがぶ飲みしたせいで、眠れなくなり寝室から出てリビングで4時くらいまでシリアルキラーのインタビューを読んだりシリアルキラーのインタビュー映像を見たりしていた。

    朝になり夫に「そこで寝たの?暑かったの?(寝室は大きな窓の横にベッドがあり暑い)」と聞かれ「眠れなくてここで遊んでた」と返事をしたが、確かに夫の横で寝るのはこの時期とても暑い。

    夫は身長が高くガタイもいいので、物理的圧迫感もだが、それに加えて平熱がべらぼうに高い。明らかに体が熱気を帯びていて確かに横にいると暑い。

    「平熱何度?」と聞いたら「何それ?」と言われたのでたわいもない夫婦の会話はそこで幕を閉じてしまったわけだが、さすがに本人も暑いようでエアコンは16℃と東南アジアのショッピングモールでしか体験しないような寒さに設定する。
    私がリモコンを取り27℃に変えると”外気温と同じだ”とかなんとか言うので、今では25℃で手を打つことにした。

    その高い平熱のおかげかここ数年で体調を崩しているのを一度もみたことがないくらいの健康体である。

    夫は健康体な上に中身も非常にシンプルな男で、食にも装飾品にも全く興味がなく、人からどう思われるとかも全く気にしない。私はそんな夫が普通に羨ましい。

    付き合いたての頃は口数も少なく感情も出さないため、難しい人だなと感じることが多かった。対する夫はリアクションの大きな私のことをキャラ若干作ってるのかなと感じていたらしく、お互い絶妙にきちんとネガティブな印象を持っていたようで面白い。
    でも長い年月をかけてマジで何にも考えてない人なのだと知って以来夫は私の羨望の対象である。

    私は気にしいで、”6年前に友達にしたアドバイスがずれていた気がする”とか、”4年前に電車で目の前に妊婦さんがいると思い勢いよく立ち上がったら腹の出たおじさんだった”とか、”厨二病時代に弾けもしないベースを背負って学校に行った”とかそんなことを日々の中で思い出しては、カクァッと奇声を発して精神をひき戻すという作業をしている。

    夫は一度髪を伸ばしていた時期があって、あの時なぜ髪が長かったのかと理由を尋ねると「お父さんに髪を切れと言われたので、逆に伸ばしてみた」とサイコみのある発言をしていて、やっぱり私と結婚するだけあるなと思った。

    そんな夫は一度人気番組「youは何しに日本へ」に出演したことがある。
    カメラの前に立つような経験などないのに物おじせず堂々と振る舞い、番組が盛り上がるようなコメントをたくさん残していた。
    私と母は放送日までドキドキで、Twitterの反応やらも気になって(みなさん素敵な感想を書いてくださってました。ありがとうございます)いたのだが、
    本人は全く気にしていないようだった。「みんな見てくれて感想も書いてくれてるよ、よかったねぇ」と言うと「みんな(みな)さん、ありがとう武士道」とだけ言っていた。

    ありがとう武士道のように最近夫は日本語で韻を踏むことにハマっているようで、
    「しばいぬ、しまい」とかいろいろ言っていて微笑ましいのだが、先日「つけ麺、イケメン」と言っていて狩野英孝さんにリーチがかかっている。

    おおらかでシンプルな夫がこの神経質で繊細な私を家族に迎えてくれたと思うと、本当にありがたい。


    終焉


     
     
    韓国に嫁いだ2.5リンガル。🇯🇵🇬🇧🇰🇷 インスタもやってます。

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