今日も訪問看護で成長中! ③ 「俺のかってだろっ!」
ある日、
担当利用者さんから管理者に電話があった。
「担当、変えてほしい。」
理由を聞くと、
「なんか、あれしろこれしろうるさいし、
来ると疲れる。
どう過ごそうと俺の勝手だろっ。」
とのこと。
スタッフ本人に話を聞いた。
・数日機嫌が悪く、薬を飲めていなかった
・毎日お酒を飲んでいた
・浮腫が強くなり、体重も増加していた
・そのため、水分量や尿量を測るよう説明した
話を聞く限り、
看護師として間違ったことはしていない。
病棟なら、
むしろ正しい対応だと思う。
でも、
在宅は少し違う。
本人の負担。
家族の負担。
そして、
その人がどう生きたいのか。
利用者さんは末期癌。
余命も長くはない。
治療を積極的に望んでいるわけではなく、
「好きなように過ごしたい」
と話していた。
もちろん、
できるだけ苦しくなってほしくない。
できるだけ長く生きてほしい。
そう思う気持ちもわかる。
でも、
細く長く生きたいのか。
太く短く生きたいのか。
それを決めるのは、
利用者さん本人。
看護師として、
病状悪化を防ぎたい気持ちは大切。
でも在宅では、
“正しい指導”
より、
“その人の人生に寄り添う”
ことが必要な場面もある。
「どうしたいのか」
「何を大事にしたいのか」
そこを一緒に考えていくことも、
訪問看護なんだと思う。
スタッフさんは、
一時かなり落ち込んでいた。
でも最後には、
「勉強になりました。がんばります」
と話していた。
病棟と在宅。
同じ看護師でも、
求められるものは少し違う。
改めて利用者さんの言葉を聞いて、
在宅には人それぞれの形があって、
人それぞれの選択肢や生き方があるんだなと思った。
そして、
その人らしい生き方を支えていくのが、
訪問看護師の役目なんだと、
改めて気づかせてもらった。
今日もまた、
訪問看護をひとつ学んだ。
