
🌹生活は一変した
介護日記 第3章
デイサービスに行くのが、こんなに大変だとは思わなかった。
何十年ぶりだろう。
持ち物や服に名前を書き、カバンに下着やタオルを準備する。
朝は義父を起こし、夫や子どもの朝食を用意し、義父に朝食を食べてもらい、薬を飲ませ、着替えをしてもらう。
そして自分も身支度をして出勤。
…のはずだった。
現実はというと、何度起こしても起きない。
やっと起きたと思えば、
「朝ご飯は食べた。」
と平気で言う。
「まだ食べてないでしょ。」
ようやく一口食べてもらい、薬を飲ませる。
「洋服着ておいてね。」
そう言って自分の身支度を済ませ、義父の部屋へ戻ると…。
まだ寝てる!!
「もう!」
これが毎回。
私の後に夫が出勤するので、最後は夫にバトンタッチして家を出ていた。
自分で鍵を閉める約束で、デイサービスの送り迎えは付き添い不要。
ただし、持たせる鍵は1本だけ。
ところが義父は、5本くらいジャラジャラ持って行く。
ケアマネジャーさんに
「鍵は1本でお願いします。」
と言われると、
「どれが合うか頭の体操だ!」
と胸を張る義父。
そう言うとこは頭がまわる・・
そこで、伸びるキーホルダーをズボンのベルト通しにつけ、ポケットへ入れてもらうことにした。
これで安心。
…と思ったら、ある日の帰宅した時、
「鍵がない!」
と大騒ぎ。たまたま私がいたので「そんなはずない。」と
ズボンをよく見ると…
なんと、ズボンのすそから鍵がジャラジャラ!
「なんで!?」
お風呂で着替えた時、ポケットではなくズボンのファスナーの中へ入れたらしい。で、ビョ〜ンと下まで・・・!
そんなことある!?
義父と顔を見合わせて、大笑いした。
やがて庭にバラが咲く季節になった。
デイサービスの車が着き、義父の声が聞こえてくる。
「ほら、うちのバラ、きれいだろ!」
その声を家の中で聞きながら、
私は思わず、クスッと笑ってしまった。
「私が育てたバラだけどね😊」
でも、その頃には私の限界も少しずつ近づいていた・・・
続きは『介護日記 第4章』で
🌹今日のバラ
