
ヒースローの洗礼と、おしゃれな街で震えた「涙のラテ」
ヒースロー空港での「あわあわ」
ロンドン到着!……と感動に浸る間もなく、最大の試練がやってきました。
予約していたタクシーの運転手さんが、どこにもいないんです。
広い空港、飛び交うネイティブ英語、重いスーツケース。
夫と二人でスマホを握りしめ、右往左往…。
「ロンドン、初日から厳しすぎるぜ……」
完全に打ちのめされたスタートでした。
渡英1週間、決死の「一人お出かけ」
渡英してから1人の時間はずっとホテルにいることに気がつき、
「このまま引きこもってちゃダメだ!」
そう自分を奮い立たせて向かったのは、ロンドンの中心地。大英博物館の周辺を、ひとりで歩いてみることにしました。
お散歩好きの私の目に飛び込んでくるのは、歴史ある重厚な建物や絵画のような街並みでどこを見ても「……わあ、おしゃれ!」と見惚れてしまうほど素敵でした。
でも同時にそのキラキラした世界に、自分だけが取り残されているような感覚がありました。

物語のような「リバティ」と、場違いな私
せっかく中心地に来たのだからと、リバティにも足を伸ばしてみました。まるでお城のような、歴史を感じる木組みの建物。
でも、一歩中に入ると、色鮮やかなリバティプリントと洗練された空気に圧倒されてしまいました。
「……綺麗。でも、今の私には眩しすぎるな」
英語も話せず、緊張で顔をこわばらせている自分がひどく場違いに思えて、逃げるように店を出ました。
震える手で挑んだ「カードタッチ」と、涙のラテ
緊張と疲れで喉はカラカラ。
目に入ったカフェに、決死の思いで入りました。
「Eat in OK?」
必死に絞り出した言葉でしたが、店員さんは「……(ポカン)」。
まったく通じていないその表情に、偏差値38の私はフリーズ。
それでも、震える手でカードを「ピッ」。
言葉がいらないコンタクトレス決済に、心から救われました。
緊張と心細さで、心の中はちょっと「しょっぱい」気持ちでした。しかし、ロンドンで初めて一人で買ったラテは、体にじんわり染み渡る味でした。

学んだ言葉「テイクアウェイ」と、心の聖地
その後、カフェで周りの方の会話を聞いていると、ある言葉に気づきました。
「Takeaway(テイクアウェイ)」
「テイクアウトじゃないんだ……!」
そんな小さな発見が、サバイバル生活の中での大事な武器になっていきます。
とはいえ、慣れない街でボロボロになった私を最後に救ってくれたのは――見慣れた赤いロゴの「ユニクロ」と、出汁の香りが漂う「丸亀製麺」でした。
英語ができなくても、ここならゆっくり呼吸ができると思いました。
日本が世界に誇るブランドに、心から救われた一日でした。
次回、英語偏差値38の家探しが始まります…!