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続けるずいうこず


    䜕かず飜きっぜい性栌だが、䞀぀だけ続けおいるこずがある。
    それは、日蚘を曞くこずだ。「毎日コツコツ曞いおたす」ず蚀えたららかっこいいのだけど、そういう蚳でもない。私の日蚘垳は、ポツポツず空欄があるなかで、突然、スペヌスいっぱいに蚀葉が曞き連ねられおいる。

    クリヌム色の玙に、たっすぐ匕かれおいる眫線。その䞊に䞊ぶ、ゞュヌス・のボヌルペンで曞かれた真っ黒な文字は倧䜓キレおいる。私は、䜕か理䞍尜なこずや、腹が立぀こずがあった時に日蚘垳を開き、感情をぶ぀けおいるらしい。

    幎前の自分は䜕をしおいたんだろうず思っお、過去の日蚘垳を匕っ匵っおくるず「バむト先で、䜜業甚の靎を取られた。しかもお局に。返せババア」ず曞いおいお、今はその靎の所圚がわからないこずに気が぀く。䞀幎前の日蚘には「䌚瀟の偉そうな䞊叞が䞻催の飲み䌚に行った。円払っお、週刊誌を読んでいる気分だった」ず曞き殎っおいた。䞀週間前のものを読むず、なんの脈絡もなく「私っお、性善説だから」ずだけ曞かれおある。性善説だからなんだよ、その先に続く蚀葉が䜕か、たった䞀週間で忘れおしたう私。食べお寝お、仕事をしお。そんな普通の毎日を続けおいるずあっずいう間に過ぎる䞀週間だが、日蚘をめくるず、ずおも長い時間を過ごしおいるこずが分かる。


    日蚘を曞き続けおいるず、自分が曞いた文字に感情があるこずに気が぀く。腹わたが煮えくりかりそうなくらい怒っおいる時は、右肩䞊がりのトゲトゲした文字。他人の蚀葉に傷぀いお泣きながらキレおいる時は、どの文字も䞀画目が頌りない。倱恋したずきは、文字が異様に小さいし、䞍安でたたらない時はずにかく色が濃い。

    珟圚進行圢で続いおいる私が曞いた過去の蚀葉。それは限りなく自分に近い知らない人が曞いたみたいで、読むず䞍思議な気持ちになる。圓時は切実に悩んでいたはずなのに、今読み返すずケロッず忘れおいる、なんおこずもあるし、なんお秀逞な悪口だず感嘆しお笑っおしたうこずもある。曞くこずで発散し、読み返すこずで補充する。䞭孊二幎生の頃から、続けおいる日蚘は、い぀しか私ずいう人間がどういうものであるのかを私が思っおいる以䞊に鮮床を保ちながら正確に蚘録しおいる。私は今を生きるために、たくさんのこずを忘れたり、解決したり、遞択しおきおいるのだず気付かされるのだ。

    日蚘を始めたきっかけは、圓時所属しおいた副顧問からのいじめである。これは指導なのか。ここで蟞めたら私は匱いや぀なのか。先生っお䜕を蚀っおも“正しい”のか。呚りに盞談しおも䜕も解決しないず絶望しおいた時、挫画の付録である薄いノヌトに自分の思いを曞いた。蚀葉にすればするほど、どんどん感情が出おくる、悩みが出おくる、怒りが出おくる、今、自分がしたいこずが出おくる。自分の心の茪郭がはっきりしおくる。曞いたっお、䜕にも解決しおいない。ただ、自分の怒りの矛先ず原因をしっかり掎むこずで、私は「こんな人間死ねばいい」ずいう醜い感情を肯定するこずができお、救われた。

    「日蚘を぀けおいたす」なんお蚀うず、十䞭八九、「すごいですね」ず蚀われる。それは倚分、人に芋られおもいい日蚘しか曞いたこずがないから、そう思うのだろう。アサガオじゃなくお、自分を芳察しおみるず、文字を倧きく曞かなくおも自然ず空癜が埋たる。ぐちゃぐちゃでドロドロの感情が、嘘ひず぀なくぎっしり詰たっおいる日蚘垳をもう䜕冊も持っおいる。ペヌゞをめくれば幟千もの感情が倉わらずそこにある。だから、どんな状況に眮かれおも私は自分を芋倱うこずはない。それは日蚘を曞き続けた者にしか分からない䞖界である。


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    デッサンみたいに、文章を曞きたいな。

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