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〈国産春雨レシピ〉茄子入り麻婆春雨【晩酌おじのアテ日記173】

国産春雨

「春雨に国産なんてあるんだ?」

スーパーの乾物コーナーで、僕は思わずその袋を二度見した。

これまで我が家の食卓にのぼる春雨といえば、透明で細くツルツルとした中国産の緑豆春雨一択だった。安くて使い勝手がよく、中華スープやサラダの食材としてたま~に使っていた。

しかし、手にとったパッケージには誇らしげに「国産」の文字。原材料名を見ると「ばれいしょ(じゃがいも)澱粉」「かんしょ(さつまいも)澱粉」とある。緑豆を原料とする中国産とは、そもそも生まれからして違うらしい。

気になって調べてみると、国産春雨の主な産地は奈良県などで、森井食品や森正といった歴史あるメーカーが丁寧な伝統製法(冷凍変性技術)を守り続けているという。緑豆春雨がシャキッとした軽い歯ごたえと透明感を持つのに対し、国産の芋澱粉春雨は、太めでモチモチとした弾力があり、何より「煮崩れしにくく、旨みを吸い込みやすい」のが特徴なのだそうだ。

「これは、おうち中華料理で真価を発揮するやつでは……?」

食いしん坊の血が騒いだ。早速その国産春雨を購入し、今夜の晩酌のアテ兼おかずとして「茄子入り麻婆春雨」を作ることにした。


茄子入り麻婆春雨

本日の料理…実は、悩みまくった。

くだらないことなのだが…、茄子入り麻婆春雨なのか、春雨入り麻婆茄子なのか???茄子と春雨の比率によって呼び方が変わるのかと…、仕上がった料理を見てから名づけようと思っていたが、余計に悩む羽目に!

各メーカーから販売されている素シリーズと比較しても、どちらとも言えない丁度いい(比率が同じ)バランスとなってしまった。

まぁ、今回は、せっかく「国産春雨」と出会ったことから春雨を中心に名づけよう。では、気を取り直して、茄子入り麻婆春雨の調理開始!

実践レシピ

モチモチ食感を楽しめ、うま味たっぷりの濃厚・茄子入り麻婆春雨のレシピはコレだ!

茄子入り麻婆春雨

【材料】
国産春雨(100g)
茄子(4本 約400g)
米油(大さじ3)
豚ひき肉(150g)
にんにくみじん切り(2片 大さじ1)
生姜みじん切り(1片 大さじ1)
豆板醤(大さじ1)

[調味料・スープ]
酒(大さじ2)
醬油(大さじ1)
オイスターソース(大さじ2)
甜面醤(大さじ1)
鶏ガラスープの素(小さじ2)
水(200ml)
水溶き片栗粉(片栗粉大さじ2を水大さじ2でといでおく)
ごま油(大さじ1)
小ねぎ(適量)…小口切りしておく


【作り方】
①春雨を表示通りに下茹でし、約10cmの長さに切る。

②茄子をヘタを取り除き縦半分、横半分にカットして、さらに3~4等分にカットする。それを、フライパンで米油(大さじ2)をからめながらしっかり焼いて、焼き上がったら皿に取り出す。

③そのままフライパンに米油(大さじ1)を入れて、にんにく・生姜・豆板醬を炒める。香りが出てきたら、豚ひき肉を加えて、ポロポロになるまでしっかり炒める。

④ひき肉に火が通ったら、酒・醬油・オイスターソース・甜麵醬を加えて炒めながら混ぜ合わせ、全体が合わさったら水と鶏がらスープの素を加えて煮立たせる。

⑤④に①を加えて中火で3分ほど煮込み、春雨に旨みたっぷりのスープをじっくり吸わせる。

⑥②で焼いておいた茄子を加え全体をサッと和えて、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。最後にごま油をひと回して、小ねぎをちらせば完成!

晩酌おじの「ちょいうまポイント」
最後のゴマ油をラー油にしたいところだが…、いつものように辛味は自分の皿だけ…。
小ねぎの代わりにパクチーもGOOD!

盛り付けた皿からは熱々の湯気。それに合わせて中華独特の炒め香りと豆板醬や香味野菜の刺激的な香りが立ち上る。その奥から芳醇な秋茄子の香りも漂ってくる。よし、今夜はいつもより早めの晩酌開始だな。


今宵のお品書き

今宵のお品書き

🍳茄子入り麻婆春雨
🍳もつの煮込み
🍳冷奴
🍳椎茸のうま煮
🍳大根のレモンハチミツ漬け

「はい、今夜のメイン、茄子入り麻婆春雨!」

大皿を食卓の中央に置く。ツヤツヤと輝く茄子の脇で、スープをたっぷり吸った春雨が存在感を放っている。中国産春雨だとブチブチと切れて細かくなったり、ドロッと溶けてスープと同化してしまったりすることがあるが、この国産春雨は一本一本がしっかりと太さを保ち、ツヤのある腰を誇っている。

一口食べた瞬間、思わず「おっ」と声が出た。

スープの旨みを限界まで吸い込んでいるのに、押し返すような力強いモチモチ感。煮崩れるどころか、炒め煮することで真価を発揮している。トロッととろける茄子の甘みと、弾力あふれる春雨の食感のコントラストがたまらない。

「これ、すごくない? 」

「春雨が全然崩れてないし、含まれた旨みが半端じゃないよ!」

僕が興奮ぎみに熱弁を振るうと、向かいでグラスを傾けていた妻が、満足そうに春雨を口に運んだ。そして、一口噛みしめたあと、フッと口元を緩めた。

「うん、やっぱり国産春雨は美味しいよね。モチモチしてて」

…ん? 「やっぱり」?

「えっ、知ってたの? 国産春雨のこと?」

僕が驚いて尋ねると、妻は待ってましたとばかりに胸を張り、これ以上ないほどの完璧なドヤ顔を浮かべた。

「何をいまさら。実家でも使ってたし、炒め煮にするときは絶対こっちでしょう? 知らなかったの?」

参ったなぁと苦笑いしながら、黒ッキリボールのグラスを傾ける。ドヤ顔の妻と、最高の食感の茄子入り麻婆春雨。今夜の晩酌も、どうやらいい夜になりそうだ…乾杯🍻

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