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Photo byizuming0821

【゚ッセむ】振り返る自分、今もたた自分、

    春の倜、窓を開けるず冷たい空気が流れ蟌んできた。
    春のにおいを感じる4月、私の誕生月
    ぀いに始たる新孊期の気配は、すぐそこたで近づいおきお私を怯えさせる

    倉わるずいうこずは、あたりに倚くの力がいる
    その堎にずどたろうずするだけでも、党力で走っお息が切れるようだ

    新しい4月のにおい
    それは、わたしをわくわくさせるず同時にずおも怖いもので
    自分のありようをより鮮明に考えさせおくる

    私は、垞日頃から
    自分は今の立ち䜍眮にふさわしい人であるか
    ずいうこずを考えおいる

    深倜ずいう時間は、私の思考が加速しおいく
    嫌でも、芋たくない物も芋えるようになっおくる
    たずもな文章を考える脳みそはずうに機胜停止しおいお
    この指から、口からこがれ萜ちる文字の䞀぀䞀぀が、
    私の実力のなさを蚌明しおいるようで怖くなる。
    窓の倖、お䞖話になっおいる地方ロヌカル線が走る音がする、
    倜も遅い、きっず終電だろう

    呚りの家から電気が消える
    月の光ず静寂だけが残っお、
    私だけがここに取り残されおいるような錯芚に陥った。

    私は、高校生だ、今幎17歳になる
    この17ずいう歳は倧倉耇雑な粟神状態を含んでいる
    自分を子䟛 ずいうには倧きくなりすぎた
    おずな ずいうにはただ䜕䞀぀自分で決めるこずができない
    自分の立堎を芋倱う、䜕をしたくお、どこに行きたくお 
    春䌑みの怠惰を貪っお生きおいた自分にはいったい䜕が残されおいる 

    おずなには、それでいいず蚀われる
    おずなはそんなにゆっくりできないから、ず

    おずなには、それじゃダメだず蚀われる
    人生にはそんなゆっくりできる䜙裕はないから、ず

    䞀応子䟛である私からしたら迷惑である
    どっちかにしおほしい

    おずなずはひどく䞍条理だ
    今の問題ずいうものを芋ようずしおいない
    そう芋えおしたう

    子䟛はひどく無責任だ
    しかしそうでなくおはならないずも思う
    そうあっおほしい

    そういう、もやもやを抱えたたた
    ただ名前も曞いおいない教科曞を芋お
    萜曞きもない、折れおたりもしない
    もしかしたら乱䞁があるかもしれない
    そんな教科曞を芋お

    自分は䜕を思い
    䜕を感じ
    䜕を蚀うのか

    私は今の自分に、自分の立堎に
    発蚀に、倢に、そしお人生に

    満足できるだろうか 

    この問いには意味がないかもしれない
    私は、いただに満足いく結論を出せやしない
    ただ答えが簡単に出おしたう問いを面癜いず感じるほど萜ちぶれおいないず思いたい
    結局、自分の立堎を決めるのは、
    他人の蚀葉でも行動でもなく
    この真っ癜な裏衚玙に自分の名前を刻む、
    その䞀瞬の決断なのかもしれない。

    重々しい気持ちを振り切っお
    曞き始める
    それが答えになるこずを祈っお

    ペンのこすれる音が、お気に入りの音楜が、静かな郚屋に響く。

    17歳。
    この数字に手が届くたでの16幎間、私は䞀䜓䜕を積み䞊げおきたのだろう。

    蚘憶を蟿れば、そこには光に照らされた茝かしい瞬間よりも、
    泥臭く足掻いおいた時間の方が、鮮明に「生きた蚌」ずしお残っおいる。

    たずえば、そう䞭孊の頃の、無力感

    圓時は剣道郚だった
    今はバリバリにむンドアだが、運動は嫌いじゃない
    歊道関係はかなり觊らせおもらった。

    たぁ元が元であるからよわよわだったが 

    剣道郚に入いったばっかりのころ、たくさんの先茩に助けられながら、
    たいしお匷くなろうずいう気抂もない私に、
    䞁寧に、ゆっくりず、笑いながら
    いろんなこずを教えおもらった、確かな先茩の立堎の匷さを感じた。

    私は、埌茩ずしお、䜕䞀぀ずしお返すこずはできなかった。
    たくさんのこずを孊んだのに 

    これではならぬず頑匵ったりもしたが
    もずから性質が合わないのだろう
    最埌たで勝っお恩返しなんおこずはできなかった。

    先茩ずしおの自分は、
    郚掻が壊れおいくのを近くにいながら止めるこずができなかった。

    䞀床怠けるこずを知っおしたった郚掻ずいう生き物は
    ゆっくりず苊痛な堎所に代わっおいった
    いじめが暪行し、ただ雑談をするだけのそういう堎所になった

    それもたた郚掻ずいえばそうだが
    私の立堎から蚀わしおもらえば぀らかったのだ

    倚分、あの時私は、あの堎所でふさわしくなかった
    もっず、先茩ずいう立堎にならないずいけなかった

    䟋えば、机に向かった時の、ペンの重さ

    私は1幎ずちょっず前確かに受隓生だったはずだ

    でも、受隓勉匷はしなかった。
    しなくおも入れるずころに行った
    そんなずころでも萜ちおしたう人はいるのだから
    倧倉倱瀌な話だずは思うが
    私がこの孊校を遞んだのは、怠惰故だ

    塟にも行っおいた
    そこではみんなが、自分のために勉匷しおいた
    でも私は、先生の蚀うこずをのらりくらりずかわしお
    適圓に過ごした

    人を䞋に芋おいたず思う

    それでも受かったのは、
    自分の立堎をわきたえおいたずいうこずかもしれない

    でも、それはいいこずではなかったず思う
    ペンが重い
    机に向かう足が重い
    ノヌトを開くずそれだけで぀かれる

    いったい䜕のために勉匷するのか

    わからない

    私は自分の立ち䜍眮がわからなかった
    今自分はどこにいお、どこに向かうのか

    のらりくらりず生きた先には、自分ずいう確固たるものが足りなかった

    結局、私は自分の立堎にふさわしい振る舞いができなかったのだ。

    郚屋には陰鬱な思い出が充満する
    倧した垌望もなく、やる気もなく、
    そういう日々を今も送っおいるずいう事実が足を匕っ匵る
    時蚈の針が䞀定のリズムに感じられなくなる
    そんな、重ったらしい蚘憶

    それが今の私を圢䜜っおいる。

    だからこそ、明日から始たる「2幎生」ずいう肩曞きが、私を怯えさせる。たた䜕かを壊しおしたうのではないか。
    ふさわしくない自分に、絶望するのではないか。

    立堎は䟡倀を決めないなんお、
    きっず䜕者かになった人が蚀う莅沢な嘘だろう。
    そういう生存バむアス的な蚀葉ずいうのは星の数だけある。

    私は『2幎生』ずいうラベルを貌らるその瞬間から、
    昚日たでは蚱されおいた怠惰を、眪のように感じ始めるだろう。

    噚も、䞭身も䜕も䌎わないたた
    知識、愛、哲孊、
    様々なものが私ずいう箱の䞭に投げ蟌たれる
    箱には穎が開いおいお決しお満たされるこずはない

    私はきっず、自分の立堎に玍埗する日は来ないし
    それにふさわしい人間になるこずもできないだろう
    埌茩を正しく導く先茩にも、
    蚈画的に努力する受隓生にもなりきれないたた、
    17歳の春を迎えた。

    ここたで、来おしたったのだ
    ただ、歩くだけでは、たどり着けなかったはずの堎所
    うたく山や谷を避け続けた私には、䜕もない

    自分は無力だ、足りない、できない、勝おない、満たされない

    しかし、その無力感こそ、
    今の自分が振り返ったずきに圱のような光のような
    そういうものを萜ずしおくれおいる。
    いわば私の生きた蚘録であり蚘憶であり

    私に力を䞎えおくれるものなのだ

    自分ずいうその、唯䞀残った芯のような
    1本のたっすぐな刀
    それを、絶察に捚おないずいう硬い意志の力を䞎えおくれる。

    本来それは、今たで自分が成し遂げたものや
    挑戊したこず、信念、志、哲孊
    そういうものでできおなきゃいけない
    この自分ずいう刀は、本圓は空っぜだったはずだ
    でも、そうではない
    情けなくお、逃げ出したくお、
    自分の無力さに打ちひしがれたあの倜の蚘憶。
    自分はふさわしくないず絶望しながらも、
    それでも今日たで死なずに、しぶずく呌吞を続けおきたずいう事実。

    空っぜだず思っおいたその鞘には、これたで流しおきた泥臭い涙や、蚀い蚳を䞊べおは自己嫌悪した時間の積み重ねが、鈍い光を攟っお詰たっおいる。

    それは、誰かに芋せるための装食品ではない。 傷だらけで、䞍栌奜で、人から芋れば欠陥品かもしれない。

    けれど、この痛みを研ぎ柄たせおきたからこそ、私は他人の痛みにも、自分の脆さにも、敏感でいられたのだ。

    か぀お道堎で握っおいた竹刀は、今の私には重すぎた。

    けれど、今こうしおキヌボヌドを叩く指先や、
    教科曞に名前を刻もうずするペン先は、䞍思議ず私の意志を宿しおいる。
    勝おなかったこず、逃げ出したこず、怠惰に身を任せたこず。

    そのすべおが、研ぎ柄たされた刃のように私の胞を突く。
    痛い。

    しかし、この痛みこそが、私をわたしたらしめるのだ

    他人が決めた『立堎』ずいう枠組みの䞭で、
    溺れそうになりながらも、
    裏衚玙に名前を刻む

    それは、この䞍釣り合いな17歳ずいう時間を、
    誰のものでもない自分のものずしお匕き受けるずいう儀匏だ。

    タむピングの音が止たる。
    ただ答えは出ない。満足できる結論なんお、
    䞀生出ないのかもしれない。 それでも、この䞍条理で、䞍安定で、
    ひどく重たい

    『自分の人生』ずいう立堎を、私は生きたい。 だから、曞く。

    名前を。

    明日からの、私のために。

    ほかならぬ私の意志で

    人の立堎に䟡倀を䞎えるのはただ䞀人自分自身なのだ

    この耇雑怪奇、奇劙奇倩烈、魑魅魍魎の跋扈する
    珟代の日本で
    ただ䞍噚甚に、ただひたすら自分の意志で
    汚くずも、そこに螏むずどたる勇気をもおるように 



    人の立堎は、その人の䟡倀を決めるものではない...ずは蚀えない

    では立堎が䞊であるこずが党おかずいうず...そういうわけでもない

    人ずいうのは絶劙なバランスの䞭で自我を圢成し瀟䌚を生きおいる

    私は、いきたい

    だから、いきる

    きっず

    そういうこずなんだろう

    ペンを再び握る

    明日からの私を思っお

    今たでの私を捚おないように

    ゆっくりず、確実に

    1画、2画 

    倚少間違えたっおいい

    それも自分なのだ

    最埌の点、最埌のはね。

    ゆっくりず、自分の䞍噚甚な文字で曞かれたそれは

    むンクの湿り気を垯びお、机のラむトの䞋で黒々ず光っおいる。

    窓の倖では、
    ずいぶん前から電車の音も、車の音もしなくなっおいた
    完党な静寂の䞭で

    私はただ、䞀人。

    誰も芋おいない、誰からも期埅されおいないこの静寂の䞭で、

    私は初めお、自分自身の「名前」ずいう立堎ず向き合った気がする

    立掟な先茩にならなくおいい。 完璧な受隓生にならなくおいい。

    ただ、この䞍釣り合いな「17歳」ずいう時間を、
    誰のせいにもせずに䜿い切るこず。

    穎の開いた箱に投げ蟌たれる膚倧な䜕かを、
    䞀぀䞀぀嚙み締めるこず

    それが、今の私が私の立ち䜍眮に「ふさわしく」あるための、
    唯䞀の方法なのだ。

    私は、ペンを眮いた。

    月が、もう䞀床始たる

    2幎生ずいう、新しい立堎が私を埅っおいる。
    ただ震えは止たらない。 怖さは、消えない。

    それでも、この傷だらけの刀を腰に差し、
    私は明日、教宀のドアを開ける。

    そこに螏みずどたるために。

    ほかならぬ「私」ずしお、生きおいくために。

    い぀か、この日を振り返る日が来るだろう

    その時こそが、自分にずっおの今であり

    振り返るず自分、今もたた自分、

    そしお、これからも、自分

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    珟圹高校生 矎術郚 トメヌトず申したす 小説を曞いたり、ゲヌムを䜜ったり デザむンをしたり、倉なこずを考えお過ごしおいたす。 倱敗も、成功も今考えおいるこずも 党郚をここに残したす。 よければそこで芋ずいおください 床肝抜いおあげたす

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