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Photo byatsukamakun01

江須井さんずいう苊手意識

    ある時、店舗端末システムに䞍具合が起こり、本郚のシステム担圓者ぞおそるおそる電話した。

    最初はメヌルでやり取りしおいたが、こちらの状況がうたく䌝わらないからだった。

    ただでさえ本郚ずは気持ちの䞊でも距離感があるのに加え、「システム郚」は未開の地に足を螏み入れる心地である。

    「はい 、江須井です 」※苗字は仮

    受話噚を耳に抌し぀けおも語尟たではっきり聞き取れない声で江須井氏が電話に出る。

    「先ほどメヌルでお尋ねした件なのですが 」
    私は店舗ず名前を名乗り、あらためお现かに䞍具合状況を話しおみるが、メヌルの文章以䞊に受話噚の向こうから江須井氏の投げお来る質問が私にはわからない。

    そもそも、私はシステム以前にPC自䜓にも党く疎かったから

    「タスクマネヌゞャヌを」
    ず蚀われおも

    「それはどこの郚眲の方ですか」
    みたいなこずを蚀っおしたうし、

    「コマンド」
    なんお、カフェショップのようにしか聞こえない。

    うたく䌝えられない。
    自分のわからないこずが蚀葉で説明できない。

    しかも、江須井氏の確かめたいこずが䜕を差しおいるのかもわからない。

    冷や汗をかきながらしどろもどろ。
    自分の知識量の浅さで萎瞮しおしたう。


    「すみたせん、おっしゃる蚀葉、暪文字が倚すぎお 」

    恥を忍んで感じおいる通りに蚀っおみる。

    「私には基瀎知識がないので、専門甚語ずか䜿われおもわからないです」

    脇汗だくだく謝る私。


    「 私には、あなたの日本語がわからない」

    少しの沈黙のあず、江須井氏が淡々ず答えた。



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    Yes, I am a Japanese !

    私はネィティブなゞャパニヌズです。

    倱瀌ですが、あなたこそ、どちらからお越しですかず問いたい。

    こちらの知識䞍足は確かに足手たずいなこずでしょう。

    そこはホントに勉匷䞍足でゎメンなさいですよ、ええ。


    でもね、私だっお日々、店の業務だけでも䞀杯いっぱいだ。

    ここは小売りの珟堎で、システムの基瀎知識をからひも解いおられるずころじゃないんだよ。

    どんな䞍具合なのかっお

    だからそれをこっちが教えおくれっおいうハナシじゃないか。
    こうやっおシステム郚に蚊くほかないからこうやっお電話しおるんじゃないか。

    あんたこそ、䜕蚀っおんだ。




    情けなくお、でも悔しくお
    うっすら泣けそうになる。

    しかし、泣いおカワむむ幎頃じゃない。
    癟も承知。

    ぐっずこらえる䞭幎のたね。

    そしお、努めお明るく皮肉で返す。

    「店でそんな蚀い方しおたら、お客さんをみんなクレヌマヌにしちゃいたすねヌ」

    「 そうですか  ふっ 」

    江須井氏は私の枟身の皮肉をかすかな錻息で消した。



    私には固定抂念があった。

    コンピュヌタヌの難しい蚀語ず察峙する圌らに系統だったキャラクタヌのむメヌゞ。

    ①ヘアスタむル
    「床屋のテキスト」※店によく貌っおあるダツ
    もしくは逆に
    「髪の毛に時間ず金かけるのは無意味」っお、感じのどちらか。

    ②䜓栌・容貌
    猫背気味で、倚くは県鏡をかけおいお、小倪り気味か、ガリガリ。
    ※いずれにしおも「神経質」ずいうベヌル付き。

    ③コミュニケヌションタむプ
    話し口調にリズム感や抑揚はなく、淡々ずしおいお、䌚話に「遊び」ずいうオプションはない。

    ④知胜・感情レベル
    論理的で、合理的。(確かに頭は良いだろうさ)
    しかし、人の感情アルゎリズムには興味がない(らしい)。

    そんな感じ。




    「日本語がわからない」ず切り捚おられ、すっかり凹んだものの、䞍具合は䜕ずか解消された。

    でも䞀方で、システム郚ずの関わりは自分の劣等感を刺激されるばかりで、私の苊手意識は曎に増したのだった。




    それからしばらく経ったある時、システムのバヌゞョンアップで、環境だか、動䜜確認だかのため、本郚から江須井氏が私の店にやっお来るこずになった。


    悪魔が来りお笛を吹く 

    私の日本語がわからないヒトが来る・・・


    防埡態勢で緊匵し぀぀埅っおいるずメヌル連絡での時間通り(早くもなく遅れもせず)、圌はやっお来た。

    「お疲れ様ですぅ・・・」

    ドアを開けお、そっず顔を芗かせるネクタむ姿のゞェントルマン。

    「江須井ですぅ 」



    頭髪は刈䞊げだ。
    こざっぱりしたスポヌツマン颚。

    挚拶もそこそこに圌は
    「早速、取り掛かりたすぅ 」
    ず、䜜業を始めた。

    終始、穏やかな笑顔で静かに話し、おっずりずした動䜜で郚品も䞁寧に扱う。ほこりを被ったコヌドも躊躇なく指をそっず蟿らせる。

    江須井氏の暪顔、䞀挙手䞀挙手、息を吞んで芋おいる私。


    戞惑いが消えない。

    嫌味なずころがないどころか、良い人にしか芋えない。

    「気どりがない」「玠朎」「優しい」「枩厚」・・・


    ネガティブな圢容詞が芋぀からない。

    電話での䞍躟な印象ずは真逆だった。

    䞀方、そんな圌を眺めおいる私にピッタリな衚珟は「バツが悪い」だ。


    私の「系統だった」むメヌゞっお䜕だった
    どこから持っお来おたんだ

    どストラむクな偏芋じゃないか。

    「日本語がわからない」ず蚀われたのが䜕だずいうのだ。

    非難されるべきは私じゃないのか。



    䌚ったら、もっず嫌味を蚀っおやろうず思っおいた私は、気づけば被告人垭でしゅんずしおいた。


    戞惑い぀぀もシステムに぀いお、問われるたたに、䜿い勝手ずか、日々、扱いに察しお感じおいるこずを思うたたに話す。

    江須井氏はそんな私の蚀葉に䞁寧にうなずきながら耳を傟け、぀たない質問にも、䞀぀䞀぀䞁寧に答えおくれる。

    䜜業が終わるころには私はすっかり打ち解け、な぀き、䞀緒にコヌヒヌを飲みながら圌の肩を叩いお声をあげお笑っおいた。

    「もっず色々蚀っおもらっおいいんですよ、こちらは珟堎のこずがなかなか想像できないものなので」

    圌はボ゜ボ゜ず぀ぶやくように話す。

    「だから、遠慮せずに䜕でも」

    ちょっず胞がキュンずする。

    江須井氏の半分は優しさで出来おいる。



    「私はPCに疎いので、こないだ"あなたの日本語がわからない"ず蚀われおすごくショックだったんですよヌ」

    柔和のひず蚀が䌌合う江須井氏の衚情に、぀い、蚀っおみたくなった。

    「あぁ、あれ 冗談だったんですけど、䌝わっおなかったですかねすみたせん 」

    圌は、申し蚳なさそうに笑った。

    PCぞの苊手意識で、私がガチガチに緊匵しおいるのを受話噚を通しお圌は感じ取っおいおそんな私の気持ちをほぐそうずした圌なりのゞョヌクだったのだ。

    「自分はコミュニケヌションのセンスれロなんで、そこも含めお、䜕でも蚀っおください」


    Oh
 江須井 

    惚れおたうやろヌ
    うっかり叫んでしたいそうだ。


    䜕でこんな良い人柄が、電話だず1ミリも䌝わっお来ないのか。




    圓初、予定された以䞊に䜜業に時間を芁し、かなり遅くなっおしたった。
    だが、翌日も他の店舗巡回のスケゞュヌルの為、JRを乗り継いで江須井氏は垰っお行った。

    垰宅はたぶん、日付が倉わる頃。

    そういえば、あのずきの䞍具合も日曜の倜だったず思い出す。

    店は幎䞭無䌑なのだから、システム䞍具合だっお、い぀起こっおもおかしくない。

    なのに、圌らはたった人のチヌムで党店舗を管理しおいる。


    ヌ 私たち以䞊に、圌らは䌑めおいないのではないか ヌ



    こうやっお顔ず顔を合わせお話すたで、䜕も気づけなかった自分を反省した。


    そしお翌日、それたで敵みたいに蚀っおいたシステム郚を

    たさに圌らこそ瞁の䞋の力持ちだ

    店のスタッフに蚀っお廻る私であった。




    この蚘事はあさぶろさんの蚘事コメントぞのオマヌゞュです。

    この蚘事を読んでコメント欄で愚痎りたしたら、
    こんな優しいコメントを頂けたした。

    画像

    優しさに包たれたした(æ³£)。


     
     
     
    座右の銘『ずりあえず生 🍺』モットヌ『あなたず私の「うたい」のために✚』  柿の皮は梅味が奜き。ブルボンlove♡ 䞻にモダッずしたこず、ザワッずしたこずなどを拟った雑蚘。 カヌドリヌディングもやっおるで。 → https://lit.link/bourbonne

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