
自分に矢印を向けるということ
5月前半、特にGW明けからの仕事がキツかった。業務の引き継ぎとか何とかで、家に帰るのが22時前。これが連日重なり、管理職でもない社会人歴2年目の人間には、あまりにも苦行だった。
特に世間では、五月病といって、気持ちの浮き沈みが激しくなる時期であり、退職や休職等、仕事に関するあまりポジティブでは無いニュースが流れていた。
「何で自分だけ…」
GW明けの2日は、ちゃんと仕事に行っただけでも偉い!良くやった!何て言ってくれる人は現実にいるはずもなく。ただ自分を鼓舞し続ける日々だった。連休最終日の夜なんて、明日世界が終わるんじゃないかってぐらい、塞ぎ込んでいた。
仕事まであと何時間… みたいなカウントダウンを無意識にしてしまい、全然生きた心地がしなかった記憶がある。
仕事でミスをしても、「休み明けでこんだけ量があっても、文句を何一つ言わず、毎日出勤してんだから別にいいだろ…」みたいな、社会人として確実に危ない状態にあった。
そんなメンタルの自分に、刺さったものがある。
約5年前の、サッカーをする子どもたちへ向けて発した、中村憲剛のインタビュー記事である。
引退セレモニーで「全部自分にベクトルを向けて下さい」と言った、発言の真意について語っており、これがサッカーをする子どもたちから、ストレス社会を生きる、現代の社会人まで、幅広く使える、メンタルのコントロール術だと思い、深く納得させられた。
周りのせいにするのではなく、「自分はどうだったんだろう」「自分はどうすればいいんだろう」と矢印(ベクトル)を自分に向けるのです。
サッカーで上手くいかないと、監督やチームメイト、周りのせいにすることがある。人のせいにするのは簡単だ。しかし、自分でコントロールできないことに文句を言ってもしょうがない。
監督が試合に出してくれないなら、「どうすれば自分が試合に出れるようになるか」「監督が求めていることは何か?」等、自分に矢印を向けると、今自分は何をすべきか、考えるようになる。
「このまま周りのせいにしても、成長しない」
「誰かのせいにしたら、そこで終わり」
「自分は何をすべきか、と考えた方が精神衛生的にもいい」
自分に矢印を向け、頑張っていると、周りの反応が変わってくる。熱量を持って、取り組んでいる人を笑う人はいない。もしいたとしても、応援してくれる人はその何倍もいる。
熱量がある人が増えてくると、チーム(会社)がどんどん良くなる。意欲的な人が周りに与える、ポジティブなパワーは計り知れない。活気が出てくる。
特に楽しくもない、社会人生活。トラブルが発生すれば、会社が~、上司が~、取引先が~とか、何かと他者の自分ではコントロールできない存在に感情をぶつけてしまう。そういったマインドではいけない。現状維持ではなく、もっと上に行くためにも、考え方の変革が必要。
サッカーをする子どもたちに向けたメッセージが、GW明けの絶賛五月病の社会人に突き刺さった、ちょっとしたお話でした。
頑張ろう、社会人。