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読書006:祈りは誰のためか ーサスペンスを読んで

    前回の記事で読書感想書きます宣言しちゃったので、ちゃんと書きます♪


    なのですが、前回の記事で紹介した本ではないんですねぇ
    というのも、借りて読んでいた本が面白くて、

    これ掘り下げて書きたい

    と思ってしまったのです。

    というのも、この本の終わりかけに書きたいなと思ったこと、それを別の形で2度も見ることになったからです。
    この本を含めると3回、同じ内容を見たことになります。

    3回見たり・聴いたりすることは、
    先祖の口語り
    だと信じています。

    これは「書きなさい」という事なんだなと思いました。
    その内容は後ほど紹介します。


    それでは私的読書感想始めます!
    今回読んだ本はこちら。

    グレイヴディッガー 著:高野 和明


    概要


    主人公のダイナミックな逃走劇が気持ちのいいミステリーサスペンス。
    警察、謎の組織、骨髄ドナー、そして魔女狩りの伝説が複雑に絡み、謎がさらに謎を呼ぶ。
    主人公の逃走と警察の謎解きが並行して、テンポよく謎が深まり、テンポよく点と点がつながっていく・・・
    ミステリー好き、サスペンス好きにおすすめできる1冊です!

    著者の高野 和明は映画監督を目指し、アメリカで映画を学びながら脚本を書き始め、宮部みゆきの作品をきっかけに小説を書き始めた方です。
    そのためなのか、ロケハンもしっかり行っているようで、本著からも映画を見ているかのようなスピード感、場面の転換がすごい!
    頭の中で映像が流れるように読み進められるので、少し厚めの本ですが、飽きることなく読み進められました。


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    主人公の人間性と生きる力


    主人公の八神。
    彼は生粋の悪、そう思われてしまう強面なのですが、本当の悪にはなりきれない小悪党なんです。それに気付いている八神を何度も捕まえている刑事の古寺。古寺は八神が幼いときに親からひどい扱いをされていたこともあり、その人間性を理解していたのかもしれません。

    この八神、基本的な考え方が小悪党(笑)
    もう本当にどうしようもない手癖の悪さ、しかしそのおかげで咄嗟の頭の回転、逃げる才能が素晴らしい。
    この小説の大きな魅せるポイント、それが八神の逃走劇なのですが、逃げ場がない…、というところでもうまく切り抜けるんです。

    この八神の性質は、野生動物の闘争・逃走反応に近いものを感じました。
    まだやることがある、まだ死ねない。
    それが逃げる力、もとい生きる力なんだと思います。

    物語の中で八神がなぜ「まだ死ねない」と思っているのか、その理由について書かれています。
    しかしその理由は言葉にすると他人のためでもあり、自分のためでもあるように読めます。
    なのですが、私はこう感じました。

    人は自分の利益のためだけに力は発揮できない。
    誰かのため、心からそう思った時に真の力が発揮される。

    八神も物語のはじめは、自分自身のために逃走していました。
    しかし、逃走している最中の古寺との会話、事件の全容を理解していくなかで、自分のためではなく他人のために自分ができることはなにか、に変化していくのです。

    これがさらに八神の闘争・逃走反応に磨きがかかっていきます。
    体が疲れてきたにも関わらず、頭も冴え、正念場での駆け引きも素晴らしいものでした。


    魔女狩りの伝説、無実の者が・・・


    この作品のタイトル「グレイヴディッガー」、訳すと「墓堀人」です。
    魔女狩りには墓堀人の記録はなく、自体は著者の創作です。
    しかし、魔女狩りの考え方自体が、この作品で感じ取ったものに深みをましてくれます。

    魔女狩り、学校でも勉強するくらいに歴史的な事件でもありましたが、改めてどんなものだったか振り返ってみました。

    魔女狩りは16世紀後半から17世紀にかけて、ヨーロッパで行われていました。その名前のとおり、キリスト教の教義に反する魔女をあぶり出し、裁判にかけ処していくことです。しかし、実際には裁判はほぼ拷問に近く、裁判にかけられた者の殆どは死亡していたようです・・・

    この魔女狩りは、キリスト教の布教と権威を保つために行われていたとも言われています。
    しかし、魔女は実際には自然とともに暮らしていく平穏な存在、妖精や白魔術の考え方に近い考え方で、むしろ人々の役に立つ存在でした。そのキリスト教の異端の象徴として、目をつけられてしまったのです…

    なぜ無実で人のために生きる人達が迫害されてしまったのか…
    この小説の中でも

    無実の者が裁きにかけられる

    ということが大切な軸になっています。

    この物語の犯人は、自分にとっての無実の者が裁きに書けられていることを伝えたいがために、グレイヴディッガーとして犯行を繰り返しているのでした。


    正義と罪、贖罪


    上記の魔女狩りも、なにが正義なのかわからなくなります。

    基本的にこの世界の正義は、民主主義的でもあるけど、声の大きな人、権力を持つ人が正義になりがちです。

    戦争が良い例ですよね。
    単純な考え方にはなりますが、お互いの正義が異なり、それをお互い受け入れられないから始まる。
    その結果、勝ち負けが発生して、勝った方が正義になる。
    負けた方は他の場所に移ったり、そもそも消滅することも…

    これって本当に正義なのでしょうか?

    社会生活がスムーズになるために、法律があります。
    この法律が正義と捉えている人もいるかもしれません。

    法律も本当に正義と言えるのでしょうか?

    とある場所で通り魔的な無差別殺人が起きる。
    たまたまこの場所に居合わせたAさんが、このままでは自分も周りの人たちの命も危ういと思い、確実に動けなくなるようにと犯人が落としていた刃物の1本を手に取り、犯人の背中から何度も刺して殺してしまう。

    この場合、Aさんも犯人も、人を殺したという点では同じです。
    細かな法律はわかりませんが、正当防衛の範囲であれば罪にはならない可能性があります。しかしAさんに明確な殺人の意思があれば、過剰な防衛が攻撃意図になっていれば、犯人とAさんではなにが違うのでしょうか。

    この事件をニュース的に外から見るとAさんはヒーローであり、彼の中に正義があったと見られると思います。
    しかし、実はAさんも殺人衝動を隠し持っていて「良い機会だ」と殺人の意図を持って犯人を殺していたとしたら、彼の中に正義はないのではないでしょうか。

    正義とは、人の中にも社会の中にも存在し、それぞれが一致しなければ正義になり得ないのではないでしょうか。

    ただひとついえることは、

    正義は誰かのために存在している

    ということだと思います。

    自分のための正義はあり得ないのかもしれません。
    それは自尊心であったり、防衛心であったり、わがままから生まれます。

    でも、誰かの幸せため、その想いから生まれるのが正義ではないでしょうか。

    だいぶ話がそれてしまいましたが、この物語の中でも、

    正義とはなにか

    が問われていると思います。

    主人公の八神も、過去の過ちのなかでひとつだけ他人の夢を壊したことを後悔しているものがあります。

    罪の意識です。

    八神は他人の夢が崩れた時、その涙を眼の前で見ていたのです。
    その涙が、いたいけな者たちの涙が、心に響いてきたのです。
    自分自身が子供の頃に苦しい思いをしていたからこそ、その者たちの苦しさがわかったのです。

    その罪の意識が八神に変化をもたらしていきます。

    しかし、その罪を償うために警察に出頭はしません。
    八神は行動でしか罪を償えないことを知っているのです。

    それは贖罪の意識と行動。

    八神自身、行動しないと贖罪はできないと無意識にわかっていたのかもしれません。
    八神は贖罪の意識だけではなく、自分自身のためだけじゃない本当の意味での正義を貫こうとしているのです。


    祈りの力


    私がこの小説を読み終わって感じたことは

    祈りの力

    です。

    生きたい
    と願うことも祈り。

    誰かのために
    と願うことも祈りです。

    特に他者への祈りは、本当に強い力を持っていると感じます。
    これは正義と似ていて、より効果があるものだと思います。

    少し読書感想からは脱線してしまいますが、祈りが大学の検証実験で効果があることが実証されています。


    もうひとつ、気になる記事がありました。


    こちらの記事では

    「祈り」は宗教が生まれる前から人類が続けている営みである。

    https://www.sankei.com/article/20130725-ZFV2FDRRUNIV3JRAAJ4HKEB6SA/

    とあります。

    祈りは人間の根源的な行動でもあり、他者を思う心は普遍なんだと思います。

    その他者を想う心がこの物語でもテーマのひとつになっていると感じます。
    端々にその事に気がつきましたが、特に物語最後の八神の行動に心打たれました。


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    私がこの感想を先に書いた理由


    ここからは読書感想の補足的な、超私的意見のコーナーです(笑)


    冒頭でも書きましたが、この小説を読み終えた日に

    祈り、他者のためになにをするのか

    という内容を3回見ました。


    誰かの口を通して同じ事を繰り返し聞くことを

    先祖の口語り

    であると信じています。

    だから、この読書感想をしっかり書かねばと思ったのです。

    見たものは、漫画と動画なのですが、この小説と合わせて

    誰かの幸せのためになにをするのか
    祈りは単なる想いだけじゃない


    という内容でした。

    昨年のとある出来事から、自分自身のこと、これからの人生のこと、自分自身がどうありたいのか、なにをしたいのかを考えされる1年でした。

    その中の答えのひとつが

    誰かの幸せが自分の幸せである

    ということです。

    誰かの笑顔を見ると、幸せになるんですよね。
    身近なパートナーや友人たちが笑顔だと、心が安まります^-^

    だから、みんなの幸せのために自分ができる事ってなんだろうと考えるようになりました。

    手の届く場所の人には、手を差し伸べることを。
    手の届かない場所の人には、祈りを。

    なるべくこれを実践しようと思っています。

    お風呂で湯船につかったときには、お祈りをしています。
    ここ2か月位、続けています。

    以前はその日にあった良いことを思い出したり、感謝したこと、感謝されたことを思い出すだけだったのですが、とある方の動画を見て

    あぁ、感謝と一緒に祈ればいいんだ

    と思うことができたので、合わせて祈りを行うようにしました。

    そうすると、その日の感謝だけではなく、今自分がここにいる事への感謝、周りの人たちへの感謝、ご先祖さまたちへの感謝が自然とできるようになりました。

    祈りってすごいです。

    最初は形式的なお祈りだったかもしれません。
    でも、いろいろなことに感謝ができるようになってきたら、祈りの時間が長くなってきたのです。
    瞑想しているかのように、祈りに集中することができるようになりました。

    元々、怒りやすいタイプではなくて温厚そうに見られるのですが、実はイライラしやうしタイプの私(笑)
    でも、祈りを行うようになってから、イライラする前に

    そういうときもあるよね
    まぁいっか


    と思えることも多くなりました。
    完全にいらいらがなくなるわけではないけどね(笑)


    そして、誰かのためになにかできないかな。
    と自然と思えるようになります。

    まぁ、これは昔からそうなのですが、目の前に困っている人がいたら、つい手の伸ばしてしまいます。
    そのためか、街中でよく道案内の声をかけられます(笑)

    今ではインターネットサービスでさまざまなボランティアや募金ができるようになりました。
    この中で自分の心に惹かれるもので継続できるものを探しています。

    自然保護や未来を担う子供たちにできること、未来の人々が、自然が、地球が、より良い未来のために、笑顔のためにできることを探してみたいと思います。




    ここまでお読みくださって、ありがとうございます!!
    超私的な宣言でしたが、誰かにほんの少しでも心の中に「祈り」という言葉だけでも残ると、本当に嬉しいです。

    グレイヴディッガーで私はこう思ったよ
    祈りってこういうことでもあるよね
    正義ってこう考えてます

    そんなみなさんのご意見も聞いてみたいので、どんなことでもコメント残してくれると嬉しいです♪
    とくに「あなたにとっての祈り」についてコメントいただけると、今後の参考にしたいです。


    サスペンスミステリーを読んだ記事とは思えない内容になりましたね(笑)
    でも、読破後に感じたことをそのまま書いてます。
    思いついたまま下記進んだので、改めて読み直してみると、やっぱり私は変わってるなぁと思います。
    そんな私は、自分のこと大好きなんですけどね(笑)


    今回もお読みになっていただき、ありがとうございました♪
    スキやコメント、フォローいただけると大変嬉しいです♫


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