
【今日の人文知#24】デヴィッド・リースマンの『孤独な群衆』
周りの「空気」を読みすぎるほど、本当の自分を見失ってしまうのはなぜか?
「悪目立ちしたくない」「みんなと同じように振る舞わなければ」。私たちは日々の生活の中で、驚くほど敏感に周囲の視線やその場の「空気」を察知し、自分の言動をコントロールしています。SNSに投稿するときも、職場で発言するときも、他人のリアクションという名のセンサーを常に四方に張り巡らせている。
しかし、そうやって周りの期待に完璧に応え、たくさんの「いいね」や友人に囲まれているはずなのに、ふとした瞬間に、胸の奥にどうしようもない寂しさや空虚さを覚えることはないでしょうか。大勢の仲間の中にいながら、本質的には誰とも深く繋がっていないような感覚。この現代特有の「つながりの中の孤独」の正体を、70年以上も前に予言した社会学者がいます。