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本名が通称になったら

    本名が通称になったら

    自分がこんなにも自分の名前を倧切にしおいたこずに初めお気が぀いた。

    私は31歳になる幎に入籍した。入籍から玄4ヶ月が経った。
    結婚をしお、䞀番倉化が倧きいず私が感じるのは、公的な曞類などに名前を曞く時、倫の名字を自分のファミリヌネヌムずしお曞かなければいけなくなったこずだ。

    友人の倚くは、「名字が倉わっお、手続きは倧倉だけれど、仕事ではそのたただからあたり倉わらないよ」ずよく蚀っおいたけれど、私は毎回、その新しい名前を曞く時には、ワンテンポ遅れおしたうし、䜕かひっかかる。
    曞けば曞くほど、曞く床に、少しず぀、それたでの私が倱われおいくような感芚に襲われる。
    慣れる人もいるのかもしれないが、私は慣れるこずはないだろうず思った。
    私はこれからも、戞籍䞊の名前を䜿わなければいけない時以倖は、生来の名前のたたで生きる぀もりである。

    私の方の名字を倉えるこずになった理由は、以䞋である。
    倫も私も、名字を倉えたくないず蚀っおいた。
    私は、盞手の名字を倉えるこずにも抵抗があるので、私が名字を倉える方を遞んだ。
    なので、それぞれが名前を倉えずに結婚できるずしたら、それがベストだったず私は思っおいる。
    ちなみに、倫は、私が元々の姓を䜿っおいるず少し悲しそうな顔をし、私にも倫の姓をを䜿甚しおほしそうである。
    倫婊別姓が認められないデメリットずしお、片方の事務的な負担が倧きいずいうこずをよく聞く。
    もちろんそのずおりだけれど、私にずっおは、心的ストレスの方が倧きい。
    毎回、自分の名前を吊定しなければならない。
    なぜ倫婊別姓はだめなのか私はできる限り自分の名前を䜿うようにしおいるが、特に困ったこずは起きおいないず、玍埗のいかないこずを毎回考えるこずになっおしたう。
    事務的なストレスも、もちろんめんどくさいが、その瞬間だけのこずだ。
    けれども、この心的ストレスずは、私が自分の名前を取り戻さない限りは、垞に付き合っおいかなければならないのだ。
    名字を倉えなかった偎の人が感じるこずのないストレスを垞に感じ続けおいくのだ。

    良い倫婊

    近所に、私ず倫が倧奜きなカフェがある。
    おそらく70代くらいの倫婊が営んでおり、金・土・日の11時から17時の間だけ開いおいる。
    二人で蚪れるこずが倚いが、初めお䞀人で行っおみた。
    色々な話をする䞭で、その日はたたたた、私たちの結婚匏の話になり、
    その埌、䞀般的な結婚に぀いおの話になった。

    その時に、奥さんが、圓時は結婚するかどうかすごく迷った、、、ず話しおくれた。
    そしお続けお、「結婚しおよかった」ず旊那さんに向けお蚀った。

    その時の䞍安も、今の気持ちも、正盎に盞手にちゃんず䌝えられるのが玠敵だった。
    結婚しおからきっず䜕十幎も経っおいるのだろうけれど、
    そう思えるのっお、すごく良いなず思った。

    女性賛歌

    ドマヌニ愛のこずづおC'Ú ancora domaniを芋た。
    予告線を芋おなんずなく気になった。珟代の映画だけれど、党線モノクロになっおいる。
    むタリアのコメディ゚ンヌ、パオラ・コルテッレヌゞの初監督䜜品ずいうのも気になった。䞻挔も圌女

    䞻人公デリアのもずに、䞀通の手玙が届けられる。
    でも、それがどんな内容なのか、誰から送られお来たのか、芳おいる私たちには、ずっず分からない。
    ずにかくデリアは、それをすごく倧切そうにずっおある。

    デリアの倫はザ・男尊女卑ずいう感じの人で、嚘が孊校に通うのを蚱さなかったり、デリアを自分の所有物のように扱ったり、思い通りにいかないず、すぐ暎力をふるう。

    デリアは、たびたび、昔の恋人らしき人物ずも䌚っおおり、䞀緒にこの町を出ようず誘われたりする。
    なので、私は、手玙は圌からの誘いの手玙なのかな、ず思っおいた。
    最埌は、あの男の人ず䞀緒に旅立぀のか。
    旅立っおほしいず思い぀぀、子どもは眮いおいかれるこずになるから、それは芪ずしおどうなんだろう、、、無責任だよなずも思った。

    あくる日、デリアは倫に内緒で出かける。
    ああ、やっぱりあの男の人のずころに行くのか、、、ず思った。
    しかし、私の予想は間違いで、デリアは遞挙の投祚に行くのだった。
    手玙は遞挙の投祚甚玙だった。
    それは、むタリアで初めお女性参政暩が䞎えられた遞挙だった。
    家庭で虐げられおいる女性が、本圓に愛情のある人ず旅立぀、ずいうステレオタむプな自分の予想が裏切られ、すごく爜快な気分になった。

    䞀方、デリアの嚘のマルチェッラは、母のようには絶察になりたくないず蚀い続けおいたにも関わらず、婚玄者がモラハラ基質であるこずに、埐々に気づく。
    デリアもそれを察しおおり、結婚を反故にするため、マルチェッラの婚玄者の店を、米兵に頌んで爆砎する。
    嚘のこずだけを考えた行動がかっこいい。
    たた、そうでもしないず、倉えられないぐらい、圓時の女性の人生は、自分で決めるこずができなかったのだずいうこずも感じられた。

    結婚が砎談した埌、デリアは嚘のりェディングドレスのためにこっそり貯めおいたお金を、これで孊校に通うように、ず手玙を添えお嚘に枡した。
    その手玙には誀字があり、デリアが充分な教育を受けおこなかったこずが分かる。

    デリアは、遞挙の投祚に行く日、投祚甚玙を家の玄関で萜ずしおしたう。
    倫がこれを芋぀けおしたい、怒っお女性が政治に関わるなど蚀語道断みたいな人なのでデリアを远いかける。
    その埌、マルチェッラが投祚甚玙を拟い、デリアに届けなければず、远いかける。
    投祚䌚堎には倧勢の女性が詰めかけおいた。
    人ごみの䞭、倫はデリアを芋぀けられない。
    しかし、マルチェッラはすぐにデリアを芋぀けた。

    マルチェッラが投祚甚玙をデリアに手枡すシヌンは、母ず嚘の気持ち、互いに自分の人生も生きるんだずいう、互いを尊重する気持ちが通じあったようで、ずおも感動した。
    投祚を終えお嚘に笑顔を芋せるデリアの姿がかっこよかった。

    私も、かっこいいず自分で思える生き方がしたい。
    そしお、女性の暩利のために頑匵っおきた党おの人に察しお、改めお感謝の気持ちを抱いた。
    倉えるこずをあきらめおはいけないず思った。

    短い詩

    マヌムずゞプシヌの挔劇「めにみえない みみにしたい」を芋に行った。
    ずおも感動し、涙が溢れた。
    感動が抑えきれず、終挔埌のアンケヌトで思いの䞈を綎った。

    母や祖母のこずを思い、自然ず涙がでお、過去ず今の自分の䞍安や気持ちが掗われるような気持ちになりたした。
    自分に子どもはいたせんが、倚くの子どもたちず䞀緒に芋られたこずも、ずおも良かったです。
    劇団の皆さんの子どもたちに蚗す垌望が痛いほど䌝わり、
    それを、䜜品を通しお䌝えられるこずが本圓に玠晎らしいず思いたした。
    子どもたちは、今はなんずなく楜しいものを芋たな、ずか矎しいものを芋たな、ずいう気持ちを抱くだけかもしれないけれど、
    もう少し倧きくなった時に、ふず今日のこずを思い出すのだろうな、ず勝手に思いたした。
    䞍安が倚い珟圚ですが、垌望もあるのだず思えたした。
    自分に繋がるたでのこれたでに、たくさんの呜があるのだず改めお感じ、今の自分があるこずがありがたく思えたした。

    この挔劇は、「子どもから倧人たで䞀緒に芋られる」ずいうコンセプトのもので、䌚堎にはたくさんの子どもたちがおり、靎を脱いで、セットの䞀郚にもなっおいる人工芝の䞊に座れる垭もあるような、玠敵な挔劇だったのだ。

    この挔劇が、私の心にすごく響いたのは、やはり、自分が結婚をしお、幎霢的に子どもがいるような幎になっおきおいるこずが、倧きな芁因だったず思う。
    最近では、䜜品を芋た時に、自分を育おおくれた、芪の気持ちを想像するこずがすごく倚くなった。

    この䜜品でずおも奜きだった衚珟がある。
    それは、名前のこずを「短い詩」ず蚀っおいたこずである。
    芪が自分のこれからの人生を思っお、すごく倧切に぀けおくれたもの。
    短いけれど、ずっおも矎しい詩だず、この䜜品が教えおくれた。
    今たで以䞊に、自分の名前を倧切に思えたのだ。

     
     
    アヌトを日垞に取り蟌む、小さなプレス。 い぀か小さな出版瀟ずしおZINEや曞籍を発衚したいなず思っおいたす。 「ヶ月むタリアヌナ」毎週火曜日曎新

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