【詩】 天回
大宇宙はエーテルに満ち光は振動し
あなたの深層心理に影響を与えている
波に乗った宇宙船が遥か頭上を回頭し
地球から見える景色を限定している
デッドリンク大橋越しに日没を臨む
マフチス休火山麓の中国料理店では
とても可愛いホールスタッフが居て
チャイナ服でテーブルからテーブルへ
料理店は休火山麓の夜の光の象徴である
上海蟹には赤ワインか白ワインか
科学理論はしばしばアルコールであり
泥酔した常連客たちは千鳥足で帰宅する
今日も明日もマフチス休火山麓は
日没後が最も活気づく時間帯であり
宇宙船は知らぬ間に振動関数を演算し
火星を手中に収めたことを完全に秘匿して
あなたの光と深層心理を満たしていた
すべてはエーテルと光の振動であった
あとはチャイナ服のホールスタッフ
※この詩は大好きな漫画家、鶴田謙二さんへのオマージュです。
