
お金が全てだと思っていた
私はお金は好きだ。
学生時代や、20代前半くらいまでお金が全てだと、思っていた。お金があれば好きなところに行ける、好きなものを買える、好きなものを好きなだけ集めることができる。社会人になって、お金に取り憑かれた私がそこにいた。お金をもっと稼ぎたい。
でも、あるとき気がついた。
「この欲求はいつまでつづくのか」と。
「いくらあれば自分は満足するんだろう」
「お金があれば私の人生は幸せなものになるのか」と。
私はお金持ちになって何がしたいんだろうか。お金があったら何がしたいか想像してみた…立派な家を買って、旅行に行きまくって、別荘も買って、ブランド品も欲しいだけ買って…
考えると最初はワクワクした。でも、それからやりたいことがなくなったら、どうするんだろうと思った。全部手に入れた後私は何がしたいのか。お金があって嬉しいはずなのに、高揚しない。違和感というか、虚しさがあった。
何かの本で一定以上の収入になると、幸福度はそれほど大きく変わらないというのを見た。それ以降は年収が上がっても大幅に幸福度が上がることはないという。
正直意外だった。年収が高ければ高いほど幸せなのだと思い込んでいた。私は決して高収入ではないが、今の私って結構幸せなのかな?と思うようになった。
お金持ちを夢見ていた私は、なんでお金持ちになりたかったのか。それはたぶん、幸せになりたかったんだ。
私は今、お金持ちではない。でも、欲しいものは買えるし、美味しいものも食べられる。たまには旅行にも行ける。十分、幸せなのかもしれない。
今日は夫と、近所のラーメンを食べに行って、満腹になりながら散歩して、帰りは図書館でお互いお気に入りの本を借りてきた。そして、帰ってからお昼寝。のんびりとした休日。
特別なことはしていない。
でも、なんだかいい気分だ。
人生の最後に思い出すのは、こういう何気ない日常なのかもしれないなと思った。
お金は大事だ。もちろんあればあるだけ良い。私は今でもお金は好きだ。でも、それ以上に大切にしないといけないのは、今ある幸せに目を向けることだと気づいた。今私の近くにある小さな幸せから、大きな幸せにどれだけ気づいて、味わえるか。それが人生の醍醐味なのかもしれない。