
【自由詩】気温23度、交差点で
気温23度
心地よい風が 街を吹き抜けていく
街路樹の緑が鮮やかな5月の正午前
風になびき 波を打つ
とろみシャツ
少し季節を 先取りした5月の
飛ばされそうになる麦わら帽子
それをふわりと押さえる指に乗る
日差しの温度感
柔らかく優しげな白さで 街をつつみながら
真夏の強さを微かに秘めた 太陽の明るさ
気温23度の心地良い温度感と
頬を触れていく風
人がまばらな 昼間の交差点
信号待ちの「動と静」の狭間
建物の隙間から切り抜きのように見える
都会の小さな青空
その風景を構成する役割もなく
ただ通り過ぎるためだけにいる自分
今日も相変わらず広がる
昼間の街の穏やかな時間
前日と1ミリも変わらぬように見せながら
でも信号の点滅とともに 僅か今日も変わってゆく