
願いは叶えばいいってもんじゃない
子どもの頃の話。
夜、布団に入り目を閉じる。すると次の瞬間朝になっていて、いつもすごく不思議だった。
「え?なんで?なんでもう朝なの?さっき寝たばっかりなのに!」
たぶん22時前には寝て、7時くらいに起きる感じだったから、10時間近く寝ていたはずだが、何せ自分にはその自覚がない。だって目を閉じた次の瞬間朝なんだもの。故に私はこう思っていた。
「もっと寝ている夜の時間を長く感じたい!!」
たくさん寝ているはずなのに、その時間尺を実感できないため、なんだか寝ている気がしないから、夜を長く感じることができたなら、たくさん寝たって実感を得られると思っていたのだ。なんて可愛い子どもの発想。
……あれから40年!!
夜の長さを実感してるよー。
痛いほどに。
中途覚醒は当たり前。毎晩一度は必ず目覚める。たぶん20年以上前から、ひと晩ぶっ通しで眠れたことなど、よほどの体調不良でもない限り無いのではないか。
毎晩中途覚醒したとて、再び眠ることができればさほど問題はない。
辛いのはうまく再入眠できなかった時。
暗闇のなか、ひたすら目を閉じ無心に努める。
1時間、1時間半、2時間……時計は決して見ない。体感だ。そうしてまんじりともせず、窓の外が白んで来た頃、「もう起きようかなぁ……」なんてようやく時計を見るけど、「ああ、まだ1時間あるから寝られるかも。」と、結局再び横になる。そんなことを時には2回くらい繰り返したりして。実に長い夜を体感することもしばしば。
夜は……ちゃんと長かった……。
ああ、あの頃の私の願いは叶ったけれど、得られたものは真逆の結果だった。(当然だわっ)
子どもの頃の願いが叶った今、私は願う。
「夜、目を閉じた次の瞬間に朝を迎えたい!!」
人間なんていつも無いものねだりだ。
(ん?なんか違う?)
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました✨