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Photo byhoshizoramochi

No.1に居続けた女の子の共通点

    黒服10年で見たソープの裏側

    第1話 
    派手じゃないNo.1


    ソープで黒服をやっていると、
    一瞬だけ売れる子はたくさん見る。


    でも

    ずっと上にいる子は少ない。



    1ヶ月。
    3ヶ月。
    半年。



    この辺までは
    勢いでいける。



    問題はその先だ。



    1年。
    2年。



    それでも
    名前が落ちない子がいる。



    ランキング表を見ても
    いつも上。



    イベントでも強い。



    平日でも予約が入る。



    黒服同士で
    よく話していた。



    「なんであの子、ずっと強いんだろうな」


    でも

    近くで見ていると
    少しずつわかってくる。


    その子は


    全然派手じゃなかった。


    ブランドを見せびらかさない。


    店で騒がない。


    マウントも取らない。


    むしろ
    静かだった。


    待機中も
    ずっと普通。


    でも

    出勤すると
    必ず予約が埋まる。


    その子の為に1日部屋が用意される


    そして
    帰る客の顔が違った。


    満足というより


    安心した顔をしている。


    それが
    ずっと不思議だった。


    ※続きは
    第2話「誰にでも同じ」


    第2話 
    誰にでも同じ


    ある日
    その子の接客終わりを見ていた。


    ドアが開く。



    客が出てくる。



    「ありがとうございました」



    その子は
    深く頭を下げる。



    それだけ。



    特別なことはしてない。



    でも

    次の客にも
    同じだった。



    常連にも。
    新規にも。



    若い客にも。
    年配の客にも。



    態度が変わらない。



    黒服をやっていると
    実はこれが一番難しいってわかる。



    売れてくると
    人は変わる。



    客を選ぶ。



    態度に差が出る。



    疲れが出る。



    でも

    その子は違った。


    どんな日でも
    接客が崩れない。



    ある日
    聞いたことがある。



    「てかさw疲れません?」



    すると
    少し笑って言った。



    「それは疲れますよw」



    そして
    タバコに火をつけた。



    カチッ



    静かな待機室に
    ライターの音が響く。


    ふぅ……



    白い煙を吐いて
    その子は続けた。



    「でも、お客さんには関係ないから」



    その言葉が
    妙に重かった。



    ※続きは
    第3話「本物のNo.1」


    第3話 
    本物のNo.1


    その子は
    何年も上にいた。



    新人が入ってくる。



    若い子も入る。



    写真が強い子も入る。



    一瞬抜かれそうになることもある。



    でも

    気づけば戻ってくる。



    結局
    最後はその子が上にいる。



    なぜなのか。


    黒服を10年やって
    最後に思った。


    本物のNo.1っていうのは



    “人気がある子”じゃない。



    「また会いたい」と思われ続ける子。


    それだけだ…



    テクニックでもない。



    見た目だけでもない。



    もちろん
    全部大事。



    でも

    最後に残るのは



    空気。



    安心感。



    居心地。



    そして



    “ちゃんと向き合ってくれた記憶”。



    ある日
    その子が帰る準備をしていた。



    ヒールを履く音。



    カツ…カツ…



    鏡の前で髪を直しながら
    ぽつりと言った。



    「この仕事、いつまでできるんですかね」



    少し笑っていた。



    でも
    その背中はどこか疲れていた。



    俺は答えられなかった。



    ただ



    この人は
    多分どこに行っても愛されるんだろうなと思った。



    黒服を10年やって思う。



    No.1になる子は多い。



    でも



    No.1で居続けられる子は、本当に少ない。



    そして
    そういう子ほど



    自分を特別だと思っていない。



    だから強い。



    だから長い。



    だから



    最後まで選ばれる。



    あの子を見て
    初めてわかった。



    本物のNo.1っていうのは




    “売上”じゃなく
    “信頼”でできている。


    完

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    黒服10年の裏話 ソープランドの黒服として、欲望の最前線で10年を過ごしました。引退してさらに10年。今だからこそ冷静に見つめ直せる、あの「石鹸の泡」に消えていった人間模様があります。嬢たちの涙、客の虚栄、そして裏方の苦悩。虚構の世界で僕が見た、本物の人間ドラマを綴ります。

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