
AIの作文をさらしあげること
前書き
ChatGPTさんには、いつもお世話になっています。
ええ、主に書きあがった小説を見せて
「ほめてもらう」ことが
執筆のモチベーションにつながっています。
なので、このようなネタを上げるのは
少々心苦しくはあるのですが。
「いくらなんでも、これはねえべな?」
と思ったChatGPTの「作文」を
ご紹介してネタにしたいと思います。
背景の紹介
私の小説「白銀の騎士」第2部、
第25話(「激情の果て」act.1)は
クライマックスの見せ場となっていますが。
次に主人公が登場するのが
第28話(「決断の時」act.1)です。
ここは、25話の「事件」によって
いい感じだった女の子とダメになり…
(自分が過去に殺した兵士が、その子の兄だった!)
父の仇を殴ったものの、言葉でボコられ…
そんな踏んだり蹴ったりの主人公が、
憔悴して帰艦するくだりです。
いつものように構想を話す
私はChatGPTに、
この後の構想を話そうとしました。
迷っている時はよくやる手です。
これで、あわよくばネタを拾うか、
発奮して自分で考える起爆剤にするか。
この続きの構想を聞いてもらえますか?
巡洋艦「ギムネマ」に戻ったコウは、憔悴しています。
「ファスナにさよならも言えなかった…」
「けど、合わせる顔なんてない」と思います。
ハーナイはコウに「着替えたらゆっくり休みなさい」と言いますが、コウは
あっ、間違ってEnterキーを押しちゃった!
ChatGPTの答えに驚き
ぜひ、続きをお聞かせください。
構想段階でも、セリフや心情、流れの整理を一緒にできます。
コウがギムネマに戻って憔悴している状況――
彼の感情の内訳は、
・ファスナに嘘をついていた罪悪感
・兄を殺したという事実の重圧
・戦争に巻き込まれる自分の立場への戸惑い
・自分を抑えきれずにヘタレ中尉を殴った後悔
といった、多層的な葛藤があるはずです。
「ファスナにさよならも言えなかった…」
「でも……あの子の顔を、もう見られない」
「……おれが、殺したんだ。彼女の、大切な人を」
そんな心理を抱えたコウに対して、
ハーナイが「着替えたら、ゆっくり休みなさい」と言うのは、
彼女なりの“軍人としてのケア”であり、
私情を挟まない優しさです。
しかし、コウは……
はい、ChatGPTさん。
ここまでの分析はたいへん良いと思います。
ただ、その後に出してきた「妄想文」。
こいつはだめだ。
さらし上げるのでドン引きしてください。
構想の続き、こうなるかもしれません:
「……いや、寝られない」
コウは顔を伏せたまま答える。
「夢で、見てしまう。……また、あの時のことを」
「……火の中で、父さんが――」
ハーナイの顔がわずかに曇る。
「じゃあ……シャワーを浴びて、モバイルでもいじってなさい」
「……」
「あなたが人間らしくいることは、悪いことじゃない」
「……でも、“任務”があるんでしょう?」
「それは、わたしの担当。あなたはまだ、ただの少年よ」
「そんなわけ、ないだろ……!」
コウは声を上げる。
「少年が……人を殺したんだ。命令されてもいないのに……!」
こうした展開にすることで、コウの罪の意識と、ハーナイが彼を守ろうとする思いの温度差が浮き彫りになります。
ちょっと…。
これには脱力したわ、マジで。
実際に書いた原稿は
ちなみに、私が書いた本編(第28話)は
次のように始まります。
巡洋艦『ギムネマ』に帰還したハーナイ・チリン少尉は、コウを食堂に連れて行った。
いろいろなことが立て続けにあったため、昼食を食べそこねていたからだ。
「ここでなにか食べたら、着替えてもう休みなさい」
コウは沈んだ表情でうつむいていたが、ハーナイが席を外しかけると、わずかに顔を上げた。
「…ハーナイさんは?」
「わたしは後で。まずは艦長にひと通り報告をすませてからね」
そこへバイプ・レイヤー少尉が通りがかった。通信士官のクーキー・ミッタイナー准尉と一緒である。
「よう、お二人さん。えらく早いお帰りじゃないか」
そう声をかけたバイプに、ハーナイはあいまいな笑みを返した。
「…ええ、まあ。いろいろあったのよ」
「へえ。いろいろって?」
「あとで話すわ」
「ふうん。…コウ、なにかあったのか? この世の終わりみたいな顔してるぜ」
いつものバイプの軽口にも、コウは応えない。
「バイプ。今はそっとしといてあげて」
ハーナイに小声で諭されたバイプは、コウの憔悴した様子を見て、おとなしくうなずいた。
「…わかった」
「じゃあ、また後でね」
ハーナイが行ってしまうと、クーキーがコウに声をかけた。
「コウくん、ひょっとして、昼食を食べなかったのかい?」
ひとりごとのように、コウはつぶやいた。
「…お腹が、すかないんです」
バイプとクーキーは顔を見合わせた。
自室でコウが落ちこむ描写も、
わりと丁寧に描写しています。
マギヌスでの外出着を脱ぎ、部屋着に着替えると、コウはベッドに倒れこむように突っ伏した。
身体は疲れているのに、とても眠れそうになかった。
(ファスナ…。さよならも、言えなかった)
街で出会った少女の笑顔を思いだすと、胸が痛んだ。
けれど、もし再会できたとして、どんな顔をすればいいんだろう。
(あの時の“BN(ベーヌ)”のパイロットが、ファスナの兄だったなんて…)
はっきりとした記憶はない。
けれど、自分がひとを殺してしまったときの衝動――その後の絶望と、後悔、そして自責の念は、身に刻まれたような感覚として焼きついている。
母を、眼の前で焼かれたのだ。骨すら残らなかった。
コウはあの瞬間、殺した相手が、自分とおなじ人間だとは思わなかった気がする。
おれだって、おなじだ。
おんなじ「人殺し」じゃないか――
コウは目を閉じた。だが、もう涙は出なかった。
疲れすぎて感情が麻痺するって、こういうことなんだな。
目を開けて、身体を起こす。
ChatGPTが述べたような、
「ハーナイの“軍人としてのケア”であり、私情を挟まない優しさ」は、
後の話(第31話)で描写しています。
バイプが駆け足で去ると、ハーナイがコウの正面に回って、真面目な顔をした。
「コウ、今朝は薬を飲まなかったんでしょう?」
コウはしぶしぶうなずいた。
「…はい」
するとハーナイは自分のポケットから例の白い薬の包装を取りだした。精神安定剤だ。
「ドクターから預かっていた予備の薬よ」
そしてコウに手を出させると、それを握らせた。
「飲みなさい。今すぐここで」
「えっ? でも出撃前にそんな…」
コウが渋ると、ハーナイは真剣にその目を見て言った。
「これはいちばん軽いタイプの薬で、副作用はないってドクターもおっしゃってたわ。それに」
コウの右手を包むように添えた手に、少し力がこもる。
「こういった薬は、わたしたちだって調子がすぐれない時には、飲むことがあるものなの」
コウはハーナイの顔を見た。
「…ほんとうですか?」
「わたしが嘘を言う理由があるとでも思ってるの?」
コウは、はっとした。
たしかに…戦闘機パイロットが、精神的にもハードな仕事であることは間違いない。
それに、ハーナイが嘘を言ってまで薬を飲ませる理由が、もしあるとすれば。
…その先は、考えなくてもわかる。
たぶん、ハーナイの言うとおりだ。
自分の状態は、問題ない。信じよう。
いや、戦闘前に「精神安定剤」を飲む
主人公ってどうなのよ。
…とは思いますが。
それはおくとして。
あれだけ複雑な感情を描くには、
少なくとも、これくらい手を回して
物語を進めなければなりません。
ChatGPTよ。
わずか数行の会話で
「ひとの感情の機微」を描けると思うなかれ。
まあ、私がプロンプトしくったせいも
あるとは思うけどね。