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prologue

プロローグ

人生は、ときに思いもよらない方向へと導かれるものです。

かつての私は、建築士として図面と向き合い、形あるものをつくる仕事に没頭していました。目に見える構造、計算された美しさ、完成したときの確かな達成感。そこには、確かに私の居場所がありました。

しかし、出産を機にその世界から離れることになります。
「また戻るのだろう」とどこかで思いながらも、その道に再び足を踏み入れることはありませんでした。

代わりに出会ったのは、まったく違う世界。
ふと耳にしたFMラジオのパーソナリティー募集でした。

軽い気持ちで応募したその一歩が、人生を大きく変えていきます。
県内2局で昼帯番組を担当し、地域の方々へ声を届ける日々。イベントや式典の司会、スポーツの現場でのレポート。言葉を通して人とつながる喜びを、私はそこで初めて知りました。

現在は企業の営業職として、その話術を活かしながら、多くの方と出会い、心を通わせる仕事をしています。
けれど、本当の意味で「見えないもの」に向き合うきっかけとなったのは、まったく別の出来事でした。

それが——算命学との出会いです。

何気なく受けた一度の鑑定。
その言葉の奥に流れる“宿命”という概念に、私は強く心を動かされました。

人にはそれぞれ、生まれ持った役割がある。
そしてそれは、目に見える成功や結果だけでは測れないもの。

その学びを深めていく中で、私はあることに気づきます。

——ペットにもまた、宿命があるのではないか。

人と共に生きる小さな命たち。
彼らは何を背負い、何を果たすために、この家族を選んできたのか。

その答えを探すように、私はペットと人との関係を見つめ始めました。

これは、ひとつの家族と一匹の犬の物語であり、
同時に、「魂の縁」を紐解く旅のはじまりでもあります。

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